いただいた外厩データにJRAの成績を突き合わせて、調教師・馬主・生産者ごとの預け先を全部数えました。23万9千走ぶんの名鑑です。
名前で引けます。調教師・馬主・生産者を切り替えて、並べ替えの軸も変えられます。外厩率は前走のあと放牧を挟んだ割合、短期は帰厩13日以内で使った割合、じっくりは41日以上置いた割合です。
短期・じっくり・集中度の分母は外厩を使った回数で、出走数ではありません。カード下段に件数を出しています。率で並べ替えるときは母数50件未満を外しています。
生産者から馬主、外厩までの流れを数えると、ノーザンファーム系と社台ファーム系がきれいに分かれていました。同じ社台グループのクラブでも預け先が違います。
| 生産者 | 所属 | 主な預け先 | 件数 |
|---|---|---|---|
| ノーザンファーム | 美浦 | ノーザンファーム天栄 | 8,259 |
| ノーザンファーム | 栗東 | ノーザンファームしがらき | 10,378 |
| 社台ファーム | 美浦 | 山元トレーニングセンター | 4,576 |
| 社台ファーム | 栗東 | グリーンウッド・トレーニング | 2,622 |
| 社台ファーム | 栗東 | 社台ファーム鈴鹿 | 988 |
クラブ馬主で見るともっとはっきりします。サンデーレーシングのノーザンF系比率が99.4%、シルクレーシング99.7%、キャロットファーム97.7%。そして社台レースホースは0.1%です。
栗東の社台系はいま入れ替わりの最中でした。2024年に開いた社台ファーム鈴鹿が134件→457件→397件(2026年は8月まで)と伸びる一方、グリーンウッド・トレーニングは2022年668件から2026年136件まで落ちています。
| 馬主 | 預け先 | 集中度 | 出走 |
|---|---|---|---|
| 八木 良司 | 宇治田原優駿ステーブル | 98.3% | 979 |
| カナヤマホールディングス | フォレストヒル | 97.6% | 939 |
| 由井 健太郎 | KSトレーニングセンター | 94.9% | 698 |
| ミルファーム | ミルファーム千葉 | 87.6% | 2,802 |
| 前田 晋二 | 大山ヒルズ | 87.1% | 438 |
| 西山 茂行 | 西山牧場阿見分場 | 72.7% | 2,360 |
6年間で348施設が出てきました。上位40で全体の84%です。短期が高いほど帰厩後すぐ使う施設、じっくりが高いほど長く置く施設。同じ「外厩」でも運用がまったく違います。
ここからは成績と突き合わせた話です。ただし人気を揃えずに比べると必ず間違えます。ノーザンファーム天栄の馬が好成績なのは、天栄の仕上げが良いからではなく、そこに集まる馬が強いからです。なので人気帯で区切って比べました。
外厩帰り vs 在厩継続 ── 複勝率
2021.07-2026.08/取消・除外を除く
帰厩してから何日目に使うか ── 複勝率
1〜3番人気に限定(馬質をそろえるため)/放牧を挟んだ馬のみ
いま言えるのはここまでです。「外厩帰りは買い」とは言えませんし、「41日以上は消し」とも言えません。次はレース間隔を固定して、日数だけを動かしたときに差が残るかを見ます。
数字の読み方と検証結果は、ブログのシリーズ記事に詳しく書いています。この名鑑は、その記事を読みながら気になった厩舎や馬主を引くための道具として作りました。