追いきりマスター 解説書

調教の「変化」から週末の注目馬を見つけ、レース後の答え合わせで基準を育てていくアプリです。

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1. 何をするアプリか

速い調教ではなく、「いつもと違う調教」を探す。
基準は世間の標準時計ではなく、その馬自身の過去180日。馬が変わるとき、調教が先に変わる、という仮説に賭けています。

3つの設計思想

① 自分比(セルフベースライン)主義
「坂路51秒台=好調教」のような絶対基準は使いません。速い馬はいつも速いだけで、儲けにつながる情報は「その馬の普段」との差分にあると考えています。

② バックテストより実戦の答え合わせ
検証でOKでも実践でNGでは意味がない。毎週リストを作り、レース後に結果を自動で突合し、理由別の成績表を数ヶ月かけて育てて完成版とする方針です。

③ 複数仮説の並走と淘汰
注目理由を同時に走らせ、成績が付かないものは降格・削除します。実際に「週配置変更」は初週の回収率16%で廃止しました(レース週に追い切りが無いのは、一週前に追う正規パターンの馬を誤検知していただけでした)。

データ基盤

坂路(2003年〜)
11,913,468本
ウッド(2021年7月〜)
770,715本
レース結果
1,870,270件
実戦台帳(注目馬)
606件

JRA-VAN公式の調教計測データを、TARGET frontier JV経由でPC内に保有。すべて1ハロンごとのラップ付きです。 新聞の調教欄に載るのは代表時計だけで、ラップの形・自分比・履歴全体まで機械的に見ている参加者は少数派、というのがこのアプリの賭けている前提です。

2. どう判定しているか

ものさし(ベースライン) レース日の180日前〜15日前の追い切りから、同じ種別・同じトレセンのものだけを集めて、その馬の基準を作ります。ここが3本に満たない馬は「判定不能」としてリストに出しません。

比べる1本(last_best) レース週の水・木と、一週前の水・木の追い切りをまとめて、その中で最速の1本を判定に使います。水曜・木曜以外の時計は参考値です。

なぜ「最終週だけ」にしないのか
厩舎には「レース週にしっかり追う型」と「一週前に強めに追って、レース週はサッと流すだけの型」の両方があります。最終週だけを見ると後者を取りこぼします。実際、七夕賞2着だった馬は一週前の水曜に自己ベストを更新しており、最終週優先のロジックでは完全に脱落していました。

追い切りの定義 坂路は4ハロン58.0秒以内、ウッドは4ハロン56.0秒以内。坂路の4ハロンは追い切りの山(54〜55秒)とキャンターの山(65〜68秒)の二峰性になるので、速い側の山だけを追い切りとして扱います。

3. 注目理由バッジ

核になる理由(1つでも当てはまれば注目馬)

バッジ意味判定の中身
BEST更新過去180日の自己ベストを更新した直前2週の追い切りが、ベースライン期間の自己ベストより速い。
BEST+加速ベスト更新に加え、ラスト4ハロンの中で最後の1ハロンが最速余力を残したまま自己ベストを出した形。ラスト4F・3F・2F・1Fを比べ、最後の1Fが一番速いものだけを拾う。
時計良化180日平均より坂路1.5秒・ウッド2.0秒以上速いウッドは併走すると時計が出やすいので、坂路より閾値を厳しく(甘く)している。
パターン変更坂路とウッドの主戦場が入れ替わった普段の比率が7割以上の側から逆側へ切り替わった場合のみ。坂路とウッドを併用する厩舎(坂路比率35〜65%)は正常運用なので抑制する。

参考にする情報(これ単独では注目馬にしない)

バッジ意味判定の中身
型注意⚠この厩舎は、この調教ローテだと成績が平均より落ちる厩舎ごとのローテ型別の複勝率が、その厩舎の平均より3ポイント以上低いとき。実績100走以上ある型だけで判定する。
型好転逆に、この厩舎の得意なローテに乗っている同じ判定で、厩舎平均より3ポイント以上高いとき。
連闘注意前走から7日以内。全厩舎をならすと複勝率が落ちる全厩舎横断で複勝15.7%(通常23.8%)。単独では減点材料として見る。前走はJRAだけでなく地方・海外の出走も見る(2026-09-05から)。
手前◎ウッドの左右で得意な手前があり、今回がその向きウッド追い切りの右回り・左回りの平均タイム差が0.5秒以上ある馬で、今回のコースの向きが得意な側と一致するとき。
手前△同じ判定で、今回は苦手なほうの向き手前◎の逆。検証では単独の予測力は確認できなかったため情報バッジ止まり。
「型」とは レース週(レース当日から7日前まで)と、その一週前に追い切りの基準を満たす時計があったかどうかで分けた、その馬の調整の形です。型注意・型好転は、その厩舎にその型の実績が100走以上ある場合だけ判定します。
型意味
1aレース週と一週前の両方で追い切り。レース週のほうが速い
1bレース週と一週前の両方で追い切り。一週前のほうが速い(一週前が本追い切りで、レース週は確認程度という形)
1cレース週だけ追い切り
2一週前だけ追い切り。レース週は流すだけ(これも正規のローテのひとつで、異常ではない)
型外レース週にも一週前にも、追い切りの基準を満たす時計が無い
型は良し悪しではなく形の分類です。1bや2は「レース週に追っていない」ように見えますが、一週前に負荷をかけてレース週は流す、という正規のローテです。厩舎ごとに主流の型が違うので、その厩舎のいつもの型から外れたときに型注意・型好転が付きます。

4. レポートの並び

対象は特別レースで、その出走馬を全頭並べます。理由バッジが付いた馬が注目馬です。

バッジが付かなかった馬にも区分を出します。いつも通り=自己ベースラインと比べて目立った変化がなかった、判定対象外=比較できる過去の追い切りがまだ少ない、滞在・現地調整=競馬場やプールでの調整でトレセンの計測に映らない、という意味です。 調子の良し悪しを示すものではありません。「変化が無かった」と「調子が悪い」は別のことです。

各馬の調教表は既定で閉じています。レース名の横の「調教欄をすべて開く」で、そのレースの全馬をまとめて開けます。

5. 読み方の注意(誤検知しやすいパターン)

6. 基準を育てるロードマップ

フェーズやること
観察期毎週回すだけ。基準はいじらず、理由別の件数を貯める
淘汰期理由別の件数が十分たまったら、単勝回収率・複勝率でランク付けし、弱い理由を降格・削除して閾値を微調整する
完成版生き残った理由で「印」を確定。オッズ異常検知との合体検証へ

昇格・降格・閾値変更は、必ず過去週のドライランで答え合わせが再現することを確認してから行います。 現在の実戦台帳は606件(うち結果確定 494件)。

7. 免責

本アプリは個人使用を目的に作成しています。データはPC内で完結し、公開しているのはこの解説と集計結果のみです。 掲載している内容は調教データの傾向を示すもので、特定のレースの的中を保証するものではありません。

生成日: 2026-09-10 / データ基準: 2026年9月8日時点。このページは docs_build.py が chokyo.db と oikiri_master.py の定数から生成しています。数値・閾値・バッジ一覧を手で書き換えても次回の生成で上書きされます(コード側を直してください)。