レース傾向の分析
出典元:JRA
中山芝1600mで行われるダービー卿CTは、外回りコースを使用する特徴的なレースです。スタート地点は坂の頂上に位置し、そこから駆け下りるように最初の2コーナーに向かいます。最初の2コーナーまでは約240mと短いため、外枠を引いた馬は外に振り回されやすい傾向があります。
向こう正面は斜めに切るようにコースが設計され、下り傾斜の中で3、4コーナーに入ります。このコース形状の影響で、ハイペースになりやすく、差し馬が優勢となっています。過去10年のデータを見ると、差し馬の複勝率は27.9%と高く、馬券内に収まる確率が高いことがわかります。
一方で、逃げ馬は過去10年で1度も勝ち切れていません。昨年は「エエヤン」が2着に入りましたが、これは中山芝1600mに適性があった馬だったことと、好走枠の5枠に入った恩恵が大きかったと考えられます。このコースでは、同舞台で逃げ切った実績がある馬以外は、逃げ馬を割り引いて考えるべきでしょう。
人気傾向の分析
ダービー卿CTはハンデ戦で微妙な時期に行われているため、荒れることが多く、上位人気馬はあまり信頼できないレースです。過去10年のデータを見ると、1番人気の勝率はわずか10.0%、複勝率も30.0%と低調です。
2番人気から5番人気までの馬は、それぞれ20.0%の勝率を示しており、比較的安定した成績を残しています。特に4番人気は連対率50.0%、5番人気は複勝率60.0%と好成績です。
単勝オッズで見ると、5.0~6.9倍の馬が4勝と最も多く、次いで10.0~14.9倍の馬が3勝と続きます。このことから、中穴クラスの馬が狙い目と言えるでしょう。また、3.0~3.9倍の馬も1勝していますが、複勝率は71.4%と高く、馬券の軸としては信頼できる数字です。
人気 | 1着数 | 2着数 | 3着数 | 4着下数 | 総数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 1 | 1 | 1 | 7 | 10 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
2番人気 | 2 | 1 | 2 | 5 | 10 | 20.0% | 30.0% | 50.0% |
3番人気 | 2 | 1 | 0 | 7 | 10 | 20.0% | 30.0% | 30.0% |
4番人気 | 2 | 3 | 0 | 5 | 10 | 20.0% | 50.0% | 50.0% |
5番人気 | 2 | 0 | 4 | 4 | 10 | 20.0% | 20.0% | 60.0% |
6番人気 | 0 | 1 | 0 | 9 | 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
7番人気 | 0 | 0 | 1 | 9 | 10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
8番人気 | 0 | 1 | 0 | 9 | 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
9番人気 | 0 | 0 | 2 | 8 | 10 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
10番人気 | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
11番人気 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
12番人気 | 0 | 1 | 0 | 9 | 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
13番人気 | 0 | 1 | 0 | 9 | 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
14番人気 | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
15番人気 | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
16番人気 | 0 | 0 | 0 | 9 | 9 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
枠番・馬番傾向の分析
中山競馬場の枠順データを見ると、5枠が最多の4勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多となっています。また、1枠は2勝、2枠は3勝と内枠も好成績を残しています。
中山競馬場全体のデータでは、1番から18番までの馬番で大きな差はありませんが、内枠(1-6番)の連対シェアが40.2%、中枠(7-12番)が38.8%、外枠(13番-)が18.6%となっており、内枠と中枠が若干有利な傾向があります。
ダービー卿CTでは、コースの特性上、スタート後すぐに下り坂があり、最初の2コーナーまでの距離が短いため、外枠を引いた馬は不利になりやすいです。そのため、内から中枠の馬を中心に考えるのが良いでしょう。
枠番 | 1着数 | 2着数 | 3着数 | 4着下数 | 総数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2 | 1 | 1 | 16 | 20 | 10.0% | 15.0% | 20.0% |
2枠 | 3 | 2 | 1 | 14 | 20 | 15.0% | 25.0% | 30.0% |
3枠 | 0 | 2 | 3 | 15 | 20 | 0.0% | 10.0% | 25.0% |
4枠 | 1 | 0 | 1 | 18 | 20 | 5.0% | 5.0% | 10.0% |
5枠 | 4 | 2 | 1 | 13 | 20 | 20.0% | 30.0% | 35.0% |
6枠 | 0 | 2 | 0 | 18 | 20 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
7枠 | 0 | 1 | 1 | 18 | 20 | 0.0% | 5.0% | 10.0% |
8枠 | 0 | 0 | 2 | 17 | 19 | 0.0% | 0.0% | 10.5% |
馬番 | 1着数 | 2着数 | 3着数 | 4着下数 | 総数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1番 | 0 | 1 | 0 | 9 | 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
2番 | 2 | 0 | 1 | 7 | 10 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
3番 | 2 | 1 | 0 | 7 | 10 | 20.0% | 30.0% | 30.0% |
4番 | 1 | 1 | 1 | 7 | 10 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
5番 | 0 | 2 | 1 | 7 | 10 | 0.0% | 20.0% | 30.0% |
6番 | 0 | 0 | 2 | 8 | 10 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
7番 | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
8番 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
9番 | 2 | 1 | 0 | 7 | 10 | 20.0% | 30.0% | 30.0% |
10番 | 2 | 1 | 1 | 6 | 10 | 20.0% | 30.0% | 40.0% |
11番 | 0 | 1 | 0 | 9 | 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
12番 | 0 | 1 | 0 | 9 | 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
13番 | 0 | 0 | 1 | 9 | 10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
14番 | 0 | 1 | 0 | 9 | 10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
15番 | 0 | 0 | 1 | 9 | 10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
16番 | 0 | 0 | 1 | 8 | 9 | 0.0% | 0.0% | 11.1% |
偶数 | 6 | 4 | 7 | 62 | 79 | 7.6% | 12.7% | 21.5% |
奇数 | 4 | 6 | 3 | 67 | 80 | 5.0% | 12.5% | 16.3% |
大外 | 0 | 0 | 1 | 8 | 9 | 0.0% | 0.0% | 11.1% |
配当傾向の分析
ダービー卿CTはハンデ戦という性質上、荒れやすいレースとして知られています。しかし、過去10年間で馬連で3ケタ配当はなく、比較的堅い決着も多いです。
昨年の結果を見ると、単勝は2番人気のパラレルヴィジョンが610円で勝利し、馬連は2-10の6,460円、3連単は2-10-5の91,710円と、中穴程度の配当となりました。
このレースでは、1番人気の信頼度が低いものの、2~5番人気あたりの馬が好走することが多く、極端な荒れにはなりにくい傾向があります。ただし、ハンデ戦という性質上、斤量の軽い馬が台頭することもあり、中穴~大穴の馬が馬券に絡むケースも少なくありません。
日付 | 馬場状態 | 天気 | 単勝配当 | 複勝配当 | 馬連 | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
240330 | 稍 | 晴 | 610 | 250 | 6460 | 11250 | 15740 | 91710 |
230401 | 良 | 晴 | 810 | 250 | 1800 | 4060 | 4760 | 29210 |
220402 | 良 | 晴 | 2740 | 600 | 34610 | 60700 | 59460 | 552340 |
210403 | 良 | 晴 | 630 | 230 | 2220 | 3860 | 5210 | 26010 |
200404 | 良 | 晴 | 1020 | 330 | 22560 | 38750 | 69040 | 419280 |
190330 | 良 | 曇 | 600 | 250 | 2350 | 4550 | 13120 | 59280 |
180331 | 良 | 晴 | 650 | 230 | 3890 | 6770 | 27990 | 126530 |
170401 | 稍 | 曇 | 1110 | 240 | 2070 | 4820 | 2100 | 15660 |
160403 | 良 | 曇 | 1300 | 340 | 6110 | 12830 | 6930 | 59230 |
150405 | 良 | 小雨 | 310 | 160 | 1640 | 2310 | 14860 | 51710 |
有力馬の実績と不安要素
トロヴァトーレ
- ニューイヤーS(L)を勝利
- 中山で5戦4勝と抜群の相性
- 条件戦で順当に勝ち星を重ねてきた
- 古馬重賞初挑戦
- 今までのレースで一番重い斤量57.5kgを背負う
タシット
- 若潮S(3勝クラス)を勝利
- 中山マイルで【2-2-1-1】と安定した成績
- 重賞初挑戦
- 先行策を取ることが多く、差し馬が優勢なこのレースでは競馬スタイルが合わない可能性がある
ロジリオン
- 前走の洛陽S(L)を勝利
- G1~G3での好走経験がある
- 中山競馬場での経験がなく、コース適性が未知数
- 近走で重賞を勝ち切れていない
- 今までのレースで一番重い斤量58.5kgを背負う
アサカラキング
- 前走G3で2着と好成績
- 5歳馬で逃げ脚質
- ただし、ダービー卿CTでは逃げ馬は過去10年で勝ち切れていない傾向がある
コントラポスト
- 前走L(リステッド)で5着
- 5歳馬で差し脚質
- 差し馬は複勝率27.9%と高く、このレースで好走する可能性がある
シャンパンカラー
- 前走G3で7着
- 5歳馬で差し脚質
- 差し馬としての特性がこのコースに合致している
マテンロウオリオン
- 前走G3で6着
- 6歳馬で先行脚質
- 中山競馬場での実績があれば評価できる
ロジリオン
- 前走の洛陽S(L)を勝利
- 4歳馬で差し脚質
- G1〜G3での好走経験もある有力馬
- 中山競馬場での経験がなく、コース適性が未知数という不安要素がある
ダービー卿CTはハイペースになりやすいコース特性から差し馬が優勢となる傾向があり、特に4〜5番人気の馬が安定した成績を残しています。また、中山芝1600mの実績がある馬が好走する傾向にあるため、コース適性も重要な要素となります。
これらの馬は、それぞれ実績と不安要素を持ち合わせており、レース当日の条件や展開次第で好走の可能性があります。
予想のヒントとまとめ
ダービー卿CTを攻略するためのポイントは以下の通りです:
-
- 差し馬を中心に考える – ハイペースになりやすいコース特性から、差し馬が優勢です
- 内から中枠の馬を優先する – 特に5枠は好成績を残しています
- 4、5歳馬に注目する – 過去10年で4、5歳馬が計9勝と圧倒的です
- 前走マイル戦で好走した馬を重視する – 特に東京新聞杯組は好成績
- 中山実績のある馬を評価する – コース適性が重要な要素となります
ダービー卿CTは中山の外回り1600mという特殊なコースで行われるハンデ戦です。1番人気の信頼度は低いものの、2~5番人気の馬が好走することが多く、特に差し馬が優勢となります。コース形状の影響でハイペースになりやすく、逃げ馬は不利です。枠順では5枠が好成績を残しており、内から中枠の馬を中心に考えるべきでしょう。また、中山実績のある馬、特に同コースでの好走歴がある馬を重視することが重要です。
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