TARGET frontier JVのインターネットリンクから、JRAのレース映像と全周パトロールを開けるようにしました。TARGETで見ているレースの情報を渡すと、Chromeの小窓に映像プレイヤーが出てきます。
以前、インターネットリンクに検索AIを登録した話を書きました。今回は、そのレース用の設定を使います。成績を見ながら映像も確認できれば便利だろう、というのがきっかけでした。
最初はURLを1本登録すれば済むと思っていました。ところが、JRAのURLの末尾が分からない。Chromeが起動しない。起動しても映像が出ない。Codexに相談しながら進めましたが、「ダメでした」とエラー画面を送り返すことが何度もありました。その経緯を残しておきます。
出発点は、成績ページの末尾にある「/B7」
調べ始めたのは、2026年7月19日、2回小倉8日11レースの小倉記念でした。JRAの成績ページを開くと、URLは次のようになっていました。
https://www.jra.go.jp/JRADB/accessS.html?CNAME=pw01sde1010202602081120260719/B7
年月日や競馬場、開催回、開催日、レース番号に当たる部分は、TARGETの変数に置き換えられそうです。分からなかったのは最後の「/B7」。ほかのレースを見ると別の文字になっていて、単純にレース番号を増やせばよいわけではありませんでした。
当初の希望は「TARGETに貼るURLだけで完結させたい」でした。そこで末尾の規則を探してもらったのですが、今回の調査では、別の開催日にも使える計算式までは分かりませんでした。「B7が解読できたから完成した」という話ではありません。
日付の変数にも注意が必要でした。8桁の日付を作る場合は、年4桁、月2桁、日2桁を並べる必要があります。最終的には %Y3%M1%D1 を使いました。URLは一見似ていても、数字が1桁違えば別の指定になります。この辺りは実際の値に置き換えて確認しないと見落としますね。
末尾を推測する代わりに、JRAの一覧から正式なリンクを拾う
次に試したのが、小さな補助プログラムを使う方法です。TARGETからレースの日付や開催情報を渡し、JRAの開催一覧、対象日のレース一覧をたどって、正式な成績ページのリンクを取得します。
これなら末尾が「B7」でも別の文字でも、そのときのJRAページに載っているリンクを使えます。取得した成績ページの日付、競馬場、開催回、開催日、レース番号も照合してからChromeを開くようにしました。
作った補助ツールの名前は JraTargetLink.exe。私のPCでは C:\codex\jra-target-link に置いています。TARGETから外部プログラムを呼び出す「@EXE」を使い、レース情報を渡す形です。
設定の保存でも少しつまずきました。TARGET起動中にリンク設定ファイルを直接書き換えた方法では、設定が残りませんでした。最終的にはTARGETの環境設定から登録しました。「JRA成績(Chrome)がメニューにない」と画面を確認しながら、まず成績ページを開くところまで進めました。
映像用の番号が分かり、今度こそ簡単だと思った
成績ページを開けるようになったので、次は隣にあるレースリプレイです。JRAの「PLAY」を押すと別の小窓が開き、そのプレイヤーには次の番号が渡されていました。
202602100811
小倉記念の場合は「2026年・02回・小倉の場コード10・08日・11レース」という並びです。TARGETの変数では %Y3%K3%P4%N3%R1 に対応します。
全周パトロールは同じ番号の末尾に「a」を付けた 202602100811a でした。成績ページの末尾コードと違い、こちらはレース情報との対応が分かりました。
そこで、映像プレイヤーのURLをChromeへ直接渡し、小窓で開く設定を試しました。ところが、ここからまた足踏みです。
Chromeの起動エラーが直っても、映像は出なかった
最初に出たのはTARGETの「以下のリンクを開けません(EXE)」というエラーでした。指定したChromeは C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe。空白を含むパスを引用符で囲んだ形では、今回の設定でうまく起動しませんでした。
空白のない短縮パスへ変更すると、今度はプレイヤーの画面まで開きました。ただ、そこに表示されたのは映像ではなく、次の案内です。
映像は、JRAホームページよりご視聴いただけます。
つまり、Chromeの起動を直しただけでは足りませんでした。成績ページの「PLAY」から開く場合と、同じプレイヤーURLを直接開く場合では、今回の環境で結果が違ったわけです。
参照元の確認なのか、Cookieなど別の条件なのか、内部の仕組みまでは特定していません。キャッシュを消せば直るとも言い切れませんでした。分かったのは、提示された直接URLの方法では、私が欲しかった使い方にならなかったことです。
このときは、画面が開いたというだけで先へ進んでしまうと判断を間違えると感じました。実行ファイルが起動すること、プレイヤーが表示されること、映像を見られることは、それぞれ確認する必要があります。
成績ページを開き、ボタンを自動で押す形に変更
そこで補助ツールに、JRAの成績ページを開いたあと、そのページの「PLAY」を自動で押す機能を追加してもらいました。全周パトロールなら、隣の「全周パトロール」を押します。
流れは、TARGETからレース情報を受け取る、JRAの正式な成績URLを取得する、Chromeの小窓で成績を開く、目的のボタンを押す、という順番です。プレイヤー側に動画時間が表示されたことを確認してから、途中で開いた成績の小窓を閉じます。
操作にはWindowsのアクセシビリティ機能を使っています。画面上の決め打ちの座標ではなく、レースごとのボタンIDを探します。今回確認した小倉記念では、レース映像が btn_player_202602100811、全周パトロールが btn_player_202602100811a でした。
ただ、ボタンを見つけて押せば終わりでもありませんでした。別の確認担当(サブエージェント)にコードを見てもらうと、同じレースのページを先に開いていた場合、そちらを操作して閉じる可能性が見つかりました。そこで、今回新しく開いたウィンドウだけを対象にするよう修正しました。
既に開いていた「JRA」という名前の小窓を成功と判定しないことや、動画時間がちょうど「00:02:00」でも正常に扱うことも修正しました。こうした点は、最初の1回だけ動かすときには見えにくいですね。
私のPCに登録したレース映像と全周パトロールのリンク
最終的な登録例はこちらです。これは作成した補助ツールが同じ場所にある私のPC用の設定です。文字列だけをほかのPCへ貼り付けても動きません。実行ファイルを用意し、置き場所に合わせた指定が必要です。この記事は設定・開発の記録で、補助ツールの配布案内ではありません。
レース用のインターネットリンクに「JRAリプレイ(Chrome)」という名前で登録した内容です。
@EXE C:\codex\jra-target-link\JraTargetLink.exe --replay %Y3%M1%D1 %P4 %K3 %N3 %R1
全周パトロールは「JRA全周パトロール(Chrome)」として、次の内容を登録します。
@EXE C:\codex\jra-target-link\JraTargetLink.exe --patrol %Y3%M1%D1 %P4 %K3 %N3 %R1
違いは --replay と --patrol の部分です。後ろに並ぶ変数で、日付、競馬場、開催回、開催日、レース番号を渡します。変数の意味はTARGET公式ヘルプでも確認しました。
9月13日に行った、7月19日の小倉記念を使った確認では、レースリプレイのプレイヤーに2分24秒、全周パトロールに2分13秒と表示されました。これはレースの走破タイムではなく、映像の長さです。全周パトロールの小窓では、対象番号の末尾が「a」になっていることも確認できました。
TARGETから見たいレースの映像へ進めるようになり、毎回JRA側でレースを探す手間が減りました。プレイヤーの読み込み後、再生ボタンが表示されていれば、そこを押して視聴します。小窓を開く操作の自動化と、動画の自動再生は別の話です。
AIとの作業も、実際に試して戻す繰り返しだった
今回はCodexに相談しながら、リンクの調査、補助ツールの作成、エラーの修正を進めました。回答の中では使えそうに見えても、TARGETで試すと動かないことがありました。エラー画面を送って、何が起きたかを確認し、また直す。その繰り返しです。
作業途中にはCodex側の実行権限やネットワーク制限でテストできない場面もありました。これはJRAやTARGETのエラーとは別なので、「試していない」状態と「試して失敗した」状態を混同しないようにする必要がありました。最後の全周パトロール追加では補助ツールを実行し、Chrome側の小窓も確認しています。
変更前の実行ファイルを残し、レース映像の機能を追加したあとも、全周パトロールを追加したあとも、既存の機能を確認しました。便利にしようとして、元から使えていたリンクが使えなくなったら困りますからね。
最初に気になった「/B7」の計算式は、結局解明していません。それでも、JRAの一覧から正式なリンクを取得し、成績ページのボタンを操作する形で目的には近づけました。JRAやChromeの仕様が変われば修正が必要になる可能性はありますが、まずは自分の環境で、成績からレース映像と全周パトロールへ進めるようになりました。
たった一つのメニュー項目を増やすだけのつもりが、思ったより手間のかかる作業になりました。ただ、普段使っているTARGETの中から映像を開けるようになると、その手間をかけた意味はありましたね。
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