エタリオウは1勝馬だが、オープン馬

JRA競馬あれこれ
スポンサーリンク
スポンサーリンク

JRAでは今年の夏競馬から、お客様にとってより分かりやすい呼称とするために、勝利度数によるクラス分け表示を実施しました。これまでの、500万円以下を1勝クラス、1000万円以下を2勝クラス、1600万円以下を3勝クラスと。新馬・未勝利を勝てば1勝クラスに、1勝クラスを勝てば2勝クラスに、2勝クラスを勝てば3勝クラスに、3勝クラスを勝てばオープン・重賞クラスに上がります。

 

しかし、1勝クラスの馬でも重賞クラスで2着に入ると、収得賞金が加算されるのでオープン馬になってしまいます。JRAはお客様に分かりやすくする為に、呼称を変えたけど実情はよくわかっていない人が多い。私の先輩で競馬歴が50年以上の人が

「エタリオウは1勝しかしていないのに、なんでG1に出られるんだ。1勝しかしていないのなら2勝クラスにしか出られないのでは?」

と言っている。JRAのお知らせやメディア等では、クラス呼称のことを取り上げても収得賞金のルールのことは取り上げていない。だから、分からないのだと思う。これまでの、収得賞金でクラス分けしていれば、新聞の馬柱に収得賞金が出ているので気が付くと思うが、1勝クラス、2勝クラスとなると勝利数の所を見てしまうらしい。

 

クラス呼称を変えたのは、分かりやすくするためというが収得賞金のルールがある以上は、逆に混乱することになるのではないかな?

 

収得賞金(競馬用語辞典) JRA

 

2歳、3歳重賞の収得賞金ルールは変更すべき

2歳、3歳時は新馬を勝って、次は重賞挑戦という馬も多くいる。クラシック戦線にのせるためには早めに賞金を獲得して、余裕を持ったローテーションでクラシック戦線を戦いたいからだだ。でも、馬体や精神面が完成していない馬が賞金を獲得したばっかりにその後勝てないレースが続くことも多い。2歳、3歳重賞はその後にG1をいくつも勝つような馬と、1勝クラス(500万下)をなかなか勝てない馬が一緒に走ることが多い。能力があって成長力があればいいが、そういう馬ばかりではない。昨年までの4歳降級ルールは競走馬にとっても馬主にとってもいい意味の救済ルールだと思う。そこで、2歳、3歳の重賞では収得賞金のルールを変更してもいいのではないかな。

 

ルール上では重賞2着馬は本賞金の半額が収得賞金として加算されるが、G1以外の重賞は加算なしとかにしてもいいのでは。収得賞金の加算額が減ると、クラシックへの出走権は勝つか、権利を取るしかないが、それの方が分かりやすいと思う。1勝しか出来ない馬が、重賞の2着数でオープン馬というのもおかしい。ひとつづつ、勝ち上がってやがてオープン馬になるというほうが分かりやすいのでは?本当に強い馬ならば勝つし、勝てない馬には何か理由があると思う。

 

昨日現在(7/5)で、オープン馬は530頭いました。そのうち、4歳以上で1勝馬は1頭、2勝馬は23頭、3勝馬は44頭いました。2勝馬の中には早くに賞金を獲得したために、その後は惨敗続きの馬もいました。出直しが出来るようになれば、ひとつづつステップアップができるので、それの方がいいような気がするのですが。

コメント