桜花賞の前哨戦のチューリップ賞は、阪神ジュベナイルフィリーズの1~3着馬が順位を入れ替えて終えましたね。これで、桜花賞への優先出走権を手に入れたのはチューリップ賞1着のマルターズディオサ、2着のクラヴァシュドール、3着のレシステンシアの3頭です。
レシステンシアはなぜ負けたか?
阪神ジュベナイルフィリーズであれだけ強い競馬をしたレシステンシアは1.4倍の断然人気になりました。直前の追いきりでも好時計を出しているし、枠順も3枠4番と好枠を引き当てました。ですので、当然の人気になったわけですね。でも、
レースを見るとレシステンシアが好スタートを決めて前に行くと、競りかける馬もなくすんなりとハナを切ることがで来ました。そしてそのまま、馬群を率いて行くと直線でも持ったままで、内からクラヴァシュドール、外からマルターズディオサが来るのを確認してから押し出しました。しかし、手応えが良かった割に伸びませんでした(あれ?)。結果は、外から伸びたマルターズディオサが1着になり、内から伸びたクラヴァシュドールが2着、レシステンシアはコンマ2秒差の3着になりました。
レシステンシアの上がり3Fは34秒2と、彼女のこれまでのレースでは一番速いタイムで走っています。過去のレースではスピードを生かして押し切るレースをしていたので、上がりの競馬になると分が悪いということでしょうか?折り合いがいいとペースが落ちることがあるでの、それも今回の敗因かと思いました。
阪神ジュベナイルフィリーズとチューリップ賞の比較
阪神ジュベナイルフィリーズとチューリップ賞のレース結果を出してみました。逃げたのはレシステンシアなので、ラップの推移もわかりやすいですね。
阪神ジュベナイルフィリーズ
12.2-10.5-11.0-11.8-12.0-11.2-11.5-12.5
チューリップ賞
12.2-11.2-11.7-12.0-12.2-11.3-10.9-11.8
阪神ジュベナイルフィリーズの前半のラップは33.5-45.5、チューリップ賞の前半のラップは35.1-47.1とチューリップ賞の方がゆったりとしたペースになっています。このペースだと追走する方にも余裕があるので、阪神ジュベナイルフィリーズで負けたマルターズディオサやクラヴァシュドールは追走が楽になった分だけ終いの伸びが良かった感じです。逆にレシステンシアは実際は伸びているのですが、他の2頭の方が伸びているので終いの脚を活かせなかったように見えたのだと思います。
阪神ジュベナイルフィリーズの上がり3Fを見ると11.2-11.5-12.5と上がりが掛かっているにも関わらず、上がり3Fはレシステンシアが一番速かった。ということは、速いペースについていった馬の方が苦しくなっているということですね。
阪神ジュベナイルフィリーズでは、気分良く走らせることでレシステンシアの良さを活かすことが出来ました。本番の桜花賞では必ず仕上げて来ると思います。そうなれば、レシステンシアの行きっぷりも違うと思うので、スピードを活かせると思っています。
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