【補9アナライズ】関屋記念2026|最も面白いのはダノンセンチュリーで、次がアンパドゥ

PJX
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関屋記念の出走予定馬について、補9を時系列で追いました。

今回、特に重視したのは最高値そのものではありません。

「なぜ、そのレースでは補9が高くなったのか」

逆に、

「なぜ、このレースでは補9が大きく落ちたのか」

ここを各馬の距離、脚質、PCI、斤量、騎手コメントまで戻って確認しています。

補9は100を一つの基準とし、1ポイントが約0.1秒に相当します。また、3歳以上G3芝1600メートルの平均的な補9は115前後です。

ただし、関屋記念そのものを見ると過去20年の勝ち馬平均は補9=114.75ですが、2024年は補9=113、2025年は補9=111でした。

したがって2026年は「補9=115に届かなければ駄目」と固定しません。

今回は補9=113~115を中心的な勝ち負けゾーンとし、レース全体の時計が低い年なら補9=111~112まで馬券圏として考えます。

ここからは、補9ジャンプを三つに分けます。

「成長して過去最高を更新する馬」

「条件が戻って過去の高値へ戻る馬」

そして「すでに必要な補9を持っていてジャンプそのものが必要ない馬」です。

この三つを混ぜないことが今回のポイントです。

最重要ジャンプ候補 ダノンセンチュリー

事前データ出力

2025年8月の五頭連峰特別は2番人気2着、補9=95。2025年11月の2勝クラスは1番人気1着、補9=103。2026年2月の雲雀Sは2番人気1着、補9=108。2026年5月の京王杯SCは2番人気9着、補9=107です。

雲雀Sでは芝1600メートル、差し、上がり1位、RPCI=60.6に対して自身のPCI=68.3でした。

京王杯SCではレーン騎手が「ゴール前がトップスピードという感じ」「1400メートルより1600メートル」とコメントしています。

これは今回のメンバーで最も分かりやすい「成長ジャンプ型」です。

補9の推移が95→103→108と一段ずつ上がっています。

重要なのは、補9=108を出した雲雀Sで能力を使い切った感じがないことです。RPCI=60.6というかなり後半の速い競馬で、自身はPCI=68.3。しかも上がり1位です。

つまり高い補9が出た理由は、単純に時計が速かったからではありません。

前半で無駄に脚を使わず、長い直線で最後まで加速できたからです。

新潟外回りは直線が長く、この馬が東京1600メートルで見せてきた走りとは非常に接続しやすいコースです。新潟外回り自体も長い直線を持つコースです。

さらに今回は57キロから56キロへ1キロ軽くなり、騎手はSランクの戸崎圭太騎手です。レーン騎手から戸崎騎手なので、S→Sとして騎手ランク上の加点減点はありません。

私の到達想定は補9=112~115。

過去最高が108しかないから評価を下げるのではなく、「まだ108までしか出していない」と考えたい馬です。

今回の真正ジャンプ候補では最上位です。

最重要ジャンプ候補 アンパドゥ

事前データ出力

デビュー戦は1番人気1着、補9=84。2025年8月の五頭連峰特別は1番人気1着、補9=95。国立特別は1番人気2着、補9=99。2勝クラスは1番人気1着、補9=102。雲雀Sは1番人気7着、補9=103。前走分倍河原Sは1番人気1着、補9=107です。

前走は芝1600メートル、差し、上がり1位、RPCI=56.0、自身のPCI=61.9でした。

アンパドゥも、数字の並びが非常にきれいです。

84→95→99→102→103→107。

低い補9を繰り返している馬ではなく、キャリアとともに補9の最高値を更新し続けています。

しかも、全6戦が1600メートルです。

距離替わりによる偶然の数字ではありません。

補9=107だった前走ではルメール騎手が「4角では手応えがあまり良くなかった」「エンジンがかかってから凄くいい脚」とコメントしています。

これは新潟外回りを考えると面白い材料です。

東京でエンジンのかかりが遅い馬が、新潟の659メートル近い直線へ替わります。

さらに斤量は58キロから56キロ。

問題はルメール騎手から岩田望来騎手への乗り替わりで、SS→Aとなります。ここは明確にマイナスです。

それでも、馬自身の成長曲線はかなり強い。

補9=110を超えて終わりではなく、うまくはまれば補9=113~114まで一気に入ってきても驚きません。

ダノンセンチュリーとは違い、こちらは「1600メートル専門で作ってきた成長型」という点が魅力です。

条件回帰ジャンプ最上位 クランフォード

事前データ出力

2026年3月の六甲Sは4番人気2着、補9=110。4月の阪神牝馬Sは8番人気4着、勝ち馬から0.2秒差で補9=114。前走谷川岳Sは1番人気11着、補9=101です。

阪神牝馬Sは1600メートル、先行、上がり4位、RPCI=53.4、自身のPCI=54.8でした。

前走谷川岳Sは1400メートルで、騎手コメントは「今日は揉まれてしまった」です。

今回、前走補9だけを見て最も危険なのがクランフォードです。

101という数字だけなら足りません。

しかし、1走前は補9=114です。

しかも1600メートルのG2で勝ち馬から0.2秒差。

これは今回の勝ち負け想定帯にすでに入っています。

逆に前走の補9=101は1400メートルへの距離短縮に加え、馬群で揉まれて自分のリズムを作れなかったレースです。

したがって101→114を「13ポイント成長する」と考える必要はありません。

本来の1600メートルの状態へ戻るだけです。

さらに阪神牝馬Sでは55キロだった斤量が今回は54キロ。

補9=114を出した時より条件は軽くなります。

問題は騎手です。阪神牝馬Sの幸英明騎手はBランク、今回は菊沢一樹騎手でCランクです。

それでも補9側から見れば、今回最も大きく数字が戻る可能性がある馬です。

想定は補9=113~115。

「前走大敗からのジャンプ」という見方ではなく、「距離回帰による補9正常化」と捉えます。

コース回帰で怖い シリウスコルト

事前データ出力

2025年の新潟大賞典は8番人気1着、57キロ、逃げ、補9=119。2026年東京新聞杯は13番人気5着、補9=112。前走安田記念は15番人気14着、補9=107です。

新潟大賞典ではRPCI=57.3、自身のPCI=57.3でした。

安田記念ではスタートで躓いたと横山和生騎手がコメントしています。

シリウスコルトの補9=119を、そのまま関屋記念へ持ってくるのは危険です。

119は新潟2000メートルで逃げ、自身がレースの流れを作った時の数字です。

RPCIとPCIが完全に57.3で一致しています。

つまり、この馬が一番高い補9を出したのは「新潟が合った」だけではなく、「自分のリズムで逃げられた」ことが非常に大きい。

一方で1600メートルでも東京新聞杯で補9=112があります。

こちらが今回の現実的な基準です。

前走安田記念の107はスタートで躓いて予定より後ろになっていますから、絶対能力の低下とまでは見ません。

今回58キロで、東京新聞杯と同斤量。

新潟で過去最高を出した経験と、1600メートルで112まで出した履歴を合わせると、補9=113~115への上昇余地があります。

ただし、メタルスピードなど前へ行く馬がいるので、新潟大賞典のように自由にペースを作れる保証はありません。

補9=119の再現を期待する馬ではなく、「1600メートルの112に新潟適性を足す馬」です。

反発なら一気に上まである マテンロウスカイ
事前データ出力

2024年中山記念は7番人気1着、補9=120。2024年天皇賞(秋)は12番人気5着、勝ち馬から0.3秒差で補9=120。2025年東京新聞杯は10番人気5着、59キロで補9=116。前走マイラーズCは14番人気17着、補9=107です。

東京新聞杯では1600メートル、先行、補9=116。59キロを背負っていました。

この馬は「補9をジャンプできるか」ではありません。

補9=116以上をすでに何度も出しています。

問題は、その能力がまだ残っているかです。

東京新聞杯では59キロを背負って補9=116。

今回58キロなので、斤量だけなら当時より条件は良くなります。

また横山典弘騎手から横山典弘騎手の継続騎乗です。

一方で7歳になり、直近は107まで下がりました。

前走マイラーズCについては明確な不利や状態面のコメントがありません。

ここがクランフォードとの大きな違いです。

クランフォードの101には理由があります。

マテンロウスカイの107は「簡単に消していい低値」ではありません。

だから評価は広く取ります。

補9=112~116。

復活するなら勝ち負けまでありますが、107前後で終わる可能性も同時に持つ馬です。

3歳の成長ジャンプ サンダーストラック

事前データ出力

新馬戦は2番人気1着、補9=82。シンザン記念は9番人気1着、補9=100。チャーチルダウンズCは1番人気12着、補9=84。NHKマイルCは7番人気7着、補9=105です。

チャーチルダウンズCではルメール騎手が「前半凄く掛かった」「ずっとグチャグチャだった」「最後疲れてしまった」とコメントしています。

NHKマイルCでは「前走と比べて冷静」「坂を上ってから疲れた」とコメントしています。

補9=84は捨てていい数字です。

能力低下ではなく、掛かりと馬場でレースになっていません。

重要なのは100→105という上昇です。

しかも3歳前半の補9は古馬と同じ基準で計算されるため、成長途上の3歳馬は数字が低く出やすいというTARGET側の特性があります。

今回は57キロから54キロ。

さらに東京の坂がなくなり、新潟の長い平坦寄りの直線になります。

これは条件として面白いです。

ただし、ルメール騎手SSから丸山元気騎手Cへの乗り替わりは大きなマイナスです。

このため、馬だけならかなり上を取りたいところですが、騎手まで含めて補9=110~113を中心とします。

上振れ時は114まで。

今回の穴ジャンプ候補です。

ジャンプ不要の能力上位 エルトンバローズ

事前データ出力

2024年マイルCSは7番人気2着、補9=118。2025年マイルCSは12番人気5着、補9=117。前走しらさぎSは7番人気1着、補9=114です。

キャリア最高は2023年毎日王冠の補9=120です。

エルトンバローズはPJXで狙う馬ではありません。

すでに前走で補9=114。

今回必要と考える補9帯へ到達済みです。

しかも1600メートルでは過去に118、117があります。

前走しらさぎSでも、予定より後ろからになりながら差し切っています。

したがって能力面では最も説明が簡単です。

不安は59キロ。

前走58キロから1キロ増えます。

それでも2024年中京記念では59キロで補9=113を出しており、59キロそのものを理由に大きく下げる必要はありません。

今回の想定は補9=113~116。

「ジャンプする馬」ではなく、「ジャンプ候補がこの馬の水準まで上がれるか」を測る基準馬です。

小幅ジャンプなら届く3頭

ファーヴェント

事前データ出力

2026年マイラーズCは7番人気6着、補9=113。ダービー卿CTは1番人気3着、補9=112。京都金杯は5番人気2着、補9=112。前走しらさぎSは2番人気9着、補9=110です。

ファーヴェントは110から大きく跳ぶ馬というより、112~113へ戻す馬です。

マイラーズCの騎手コメントは「最後は上位馬に伸び負け」。前走も「ジリジリでした」。

高い補9が出た理由は、1600メートルで安定して好位または中団からロスなく走れているからで、まだ使っていない大きな武器が隠れている感じではありません。

ただし今回は高杉吏麒騎手Cから西塚洸二騎手Bへ乗り替わります。

補9=112~114。

勝ち切るには過去最高更新が必要ですが、馬券圏なら十分候補です。

ランスオブカオス

事前データ出力

2025年スワンSは4番人気3着、補9=112。京都金杯は1番人気5着、補9=110。前走マイラーズCは8番人気11着、勝ち馬から0.4秒差で補9=112です。

着順だけを見ると前走11着ですが、補9は自己最高タイの112です。

ここが重要です。

前走は「悪い11着」ではありません。

一方、吉村騎手は「昨年からの成長が案外なのかな」とコメントしています。

つまり、能力は落ちていないが、期待したほど天井が上がっていない。

今回58キロと前走より1キロ増です。

補9=111~114。

大ジャンプ候補ではなく、勝ち馬の補9が低い年に浮上するタイプと見ます。

ブエナオンダ

事前データ出力

京都金杯は4番人気1着、補9=112。マイラーズCは10番人気12着、補9=111。前走しらさぎSは13番人気7着、勝ち馬から0.3秒差で補9=111です。

非常に分かりやすい馬です。

1600メートルで110、110、112、106、109、111、111というゾーンに集まっています。

大きく崩れない代わりに、補9=115まで跳ねた履歴もありません。

前走では田口騎手が「もう1列前なら際どかった」とコメントしています。

補9=111~113。

展開と位置取りが噛み合えば馬券圏ですが、勝ち切るには過去にない上昇が必要です。

今回は補9ジャンプの根拠が弱い馬
ドロップオブライトはターコイズSで補9=113がありますが、現在7歳で、直近は107→104→106と推移しています。今回56.5キロで、過去最高の113を出した56キロより重くなります。補9=110~113程度を想定します。

ジュタはエプソムCで補9=110を出しています。ただし1600メートルの実戦歴がなく、前走函館記念は補9=99です。1800メートルで後方から上がり3位だった点は評価できますが、距離短縮で補9=114まで上がる根拠はまだありません。補9=107~112程度です。

レディマリオンは1400メートルで補9=105が最高です。今回52キロという斤量は非常に魅力ですが、1600メートルでの最高は補9=88です。斤量だけで20ポイント以上を埋めるという評価はできません。補9=106~111程度です。

メタルスピードは1600メートルでの最高が補9=106。キャリア最高も皐月賞の補9=109です。今回55キロへ軽くなる点はプラスですが、39戦して補9の天井が大きく変わっていません。これは「低い理由がある馬」というより、現在見えている能力レンジと考える方が自然です。補9=106~110程度です。

補9ジャンプ期待値の最終整理

今回、一番面白いのは「前走補9が高い馬」ではありません。

ダノンセンチュリーとアンパドゥは、まだキャリアが浅く、補9の最高値そのものが上昇途中です。

これが真正ジャンプ型です。

クランフォードは補9=114をすでに出しており、前走101には1400メートルと揉まれたという明確な下落理由があります。

これは条件回帰型です。

シリウスコルトは新潟で補9=119を出していますが、その119は2000メートルを逃げた時のものです。

そのまま119を期待するのではなく、1600メートル最高の112に新潟適性を足して考える馬です。

マテンロウスカイは補9=120の能力を持ち、1600メートルでも116があります。しかし7歳になった現在、その能力が残っているかという問題があります。

これは復活型です。

サンダーストラックは3歳で、まだ能力曲線自体が確定していません。

54キロと新潟への条件替わりで伸びる余地がある一方、SSランク騎手からCランク騎手への乗り替わりが大きなブレーキになります。

そしてエルトンバローズは別枠です。

前走で補9=114を出し、過去には1600メートルで118まであります。

この馬はジャンプを期待する必要がありません。

他馬がエルトンバローズのいる補9=113~115付近まで上がれるかを見るレースです。

私が現時点で最も注目する補9ジャンプ馬
純粋に「今回、過去の数字より上へ行く」という意味なら、最も面白いのはダノンセンチュリーです。

次がアンパドゥ。

この2頭は過去の高値を「再現する」のではなく、新しい最高値を作る可能性があります。

一方、馬券的に最も分かりやすいジャンプはクランフォードです。

前走補9=101から大きく上がるように見えますが、実際には1走前の1600メートルG2ですでに補9=114を出しています。

つまり必要なのは成長ではなく正常化です。

その次がシリウスコルト。

新潟で119を出した事実は無視できません。

ただし今回は1600メートルなので119ではなく、112からどこまで上へ乗せられるかを見るべきです。

穴ならサンダーストラックです。

3歳馬の54キロという条件と、5月のNHKマイルCから夏までの成長を考えると、補9=105をそのまま現在能力と決めるのは早いと思います。

現時点の補9ジャンプ期待は、

ダノンセンチュリー、クランフォード、アンパドゥ、シリウスコルト、サンダーストラック

この5頭を中心に見ます。

マテンロウスカイはジャンプというより「復活するかどうか」の別枠です。

そして能力基準馬はエルトンバローズです。

関屋記念2026は、エルトンバローズの補9=114前後を基準に、成長型と条件回帰型のどの馬がそこへ追いつくのか。

私はそういうレースとして見ています。

補9_関屋記念 – 出走馬分析

補9 レース別基準値|重賞勝ち馬データ

補9 基準値一覧|重賞勝ち馬データ

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