ノーザンファーム系調教師について 木村哲也、池添学、高野友和、斉藤崇史、宮田敬介

調教師
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皐月賞ではジオクリフ、イクイノックスでワンツーを決めた美浦の木村哲也厩舎。何かとお騒がせの厩舎ですが、この春の牡馬クラシック戦線では注目度が高かった。ダービーが終わり、2歳戦が始まるとSNSでは一口系が賑やかになってきます。そこに、度々出てくるのがお騒がせの木村哲也厩舎で、なぜかノーザンファーム系馬主の競走馬が多く入厩します。そこで、実際のところはどうなのか?ノーザンファーム系馬主(サンデーレーシング、シルクレーシング、キャロットファーム、吉田勝己、吉田和美)の3歳(2019年生まれ)から8歳(2014年生まれ)を集計してみました。

 

ノーザンファーム系調教師について

集計結果を見ると、3歳から8歳では木村哲也、池添学、高野友和の3調教師が50頭以上と抜けて多いです。今度は3歳から8歳までそれぞれの入厩状況を調べてみると、木村哲也厩舎には3歳から6歳まで一番多く入厩しています。また、池添学厩舎や高野友和厩舎にも多くの競走馬が入厩しているのが分かります。

木村哲也(美浦) 1972年11月16日生まれ 49歳 12年目
池添 学(栗東) 1980年  9月  2日生まれ 41歳   9年目
高野友和(栗東) 1976年  2月  4日生まれ 46歳 13年目
斉藤崇史(栗東) 1982年  8月29日生まれ 39歳   8年目
宮田敬介(美浦) 1980年10月  8日生まれ 41歳   4年目

 

データを集計していて気になったのが上記の5名の調教師。この5名は現3歳馬と4歳馬の入厩数は上位でした。宮田敬介調教師は4年目ですが、4歳馬が10頭、3歳馬が12頭と多いです。

 

木村哲也(美浦)

管理馬を見ると初のG1勝利をもたらしたステルヴィオ、初のクラシック制覇をしたジオクリフ、初の重賞勝ちのアルビアーノなどすべてがノーザンファーム系馬主でした。特にアルビアーノ以降はノーザンファーム系馬主が多く入っています。

現役馬の生産者を見ると、ノーザンファームがシェア72.4%と圧倒的に多いです。

 

池添学(栗東)

管理馬ではサラキア、エアアルマス、カテドラル、アンドヴァラナウト、ヴィクティファルスなどが重賞を勝っている。Wikipediaによると『大学卒業後にはノーザンファームで働き始め、アイルランドに渡りエイダン・オブライエン厩舎に従事。帰国後、競馬学校を経て2006年から父の厩舎で厩務員となり、後に調教助手となる。角居勝彦厩舎やノーザンファームでも研修を積み、2013年に4回目の挑戦で調教師試験に合格』。弟は池添謙一。

ノーザンファームで研修をしていることからもノーザンファームとの繋がりは強いとみていいでしょう。また、ノーザンファームのノウハウも吸収しているはずなので外厩とのやり取りもスムーズなはず。

 

高野友和(栗東)

管理馬のレイパパレ、クルーガー、フィアーノロマーノ、センテリュオなど重賞勝ち馬はノーザンファーム系馬主。2014年生まれのシャイニングレイやクルーガーやレーヴミストラルあたりからノーザンファーム系馬主が増加していました。

Wikipediaによると『卒業後ノーザンファーム空港牧場に3年間勤務し、JRA競馬学校厩務員課程を経て、2002年から松田国英厩舎に所属。2010年に調教師免許取得、2011年開業。』

高野調教師もノーザンファームとは繋がりがありました。ノーザンファーム空港牧場ということは育成に携わっていたようですね。

 

斉藤崇史(栗東)

斉藤崇史厩舎の代表馬と言えば有馬記念や宝塚記念などG1を4勝したクロノジェネシス。他にNHKマイルカップを勝ったラウダシオン、ホープフルSを勝ったキラーアビリティなどがノーザンファーム系馬主。

Wikipediaによると『大学卒業後は同大OB(日本獣医畜産大学(現:日本獣医生命科学大学))が多く働くノーザンファームに就職し、ノーザンファーム早来の林厩舎で2年間を過ごす。その後、2007年6月に競馬学校厩務員課程に入学。卒業後、グリーンウッド・トレーニングでの待機期間が始まって間もなく、松永幹夫調教師から誘いを受け、翌2008年2月より松永幹夫厩舎に厩務員として所属。同年8月より調教助手となる。調教助手時代にはレッドディザイアの調教に携わる。2014年12月、調教師試験に合格する。』

斉藤崇史調教師もノーザンファームと繋がりありました。他にも日本獣医畜産大学卒業のOBはいると思いますが、ノーザンファームと繋がりを作れるかどうかの線引きはどこにあるのでしょうね。

 

宮田敬介(美浦)

開業2年目でグレートマジシャンがダービー出走。今年はインダストリアがNHKマイルカップに出走し5着に。現役馬の64%がノーザンファーム生産馬。

東京中日新聞の記事によると、『父親が競馬好きで、社台グループのクラブ会員を30年以上前からやっていました』ということで、競馬の世界に興味を持ったらしい。経歴は『麻布大では馬術部に所属し、卒業後はノーザンファームに入社。2年半務めた後、2005年にJRA競馬学校厩務員課程入学。06年から美浦・栗田博憲厩舎、09年から同・田島俊明厩舎、14年から同・国枝栄厩舎で調教厩務員、調教助手などを経て、19年に調教師免許を取得し、20年3月に開業。』

宮田敬介調教師は大学卒業後にノーザンファームに入社して、それから調教師の道へ。初勝利は地方から転厩してきたダンシングプリンスで、馬主は吉田照哉氏の妻吉田千津氏。ダンシングプリンスはJRAの鮫島一歩厩舎からデビューして3歳未勝利を勝てずに地方に転厩。地方で3連勝した後に宮田厩舎に入り、そのあとはダート1200mで大活躍。

 

ノーザンファームから調教師への道

木村哲也以外の池添学、高野友和、斉藤崇史、宮田敬介の4名はノーザンファームで働いた経緯があり、その縁でノーザンファーム系馬主の競走馬を管理しているようです。

今後はノーザンファームからの調教師が増える可能性があると思います。となると、ますますノーザンファーム色が強くなるでしょう。

 

 

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