【補9アナライズ】CBC賞2026|前走指数では見えないジャンプ候補6頭、レイピアと伏兵レッドエヴァンスを深掘り

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各馬の補9分析

イツモニコニコ

補9=105まで上がった北九州記念は、この馬自身の成長もありますが、53キロの軽斤量と重馬場が同時に噛み合ったレースです。2025年末に補9=103まで上げており、そこから105へ上がったので能力自体も上昇しています。

ただし、今回も53キロで条件は悪くありませんが、最高値を記録したレースでは騎手自身が時計のかかる馬場を好材料として挙げています。中京で速い時計への対応を求められた場合、105からさらに3~4ポイント伸ばす根拠は弱くなります。

今回は補9=104~106付近の再現を中心に考えます。ジャンプ候補というより、近走で上がってきた水準を維持できるかを見る馬です。

フロムダスク

最高値補9=105は1600メートルを逃げた時です。1200メートルでは前走の補9=104が最高で、そのレースでは前半のスピードについていけず、中団からPCI56.4まで上げました。

ここは面白い点です。1200メートル初期の対応としては悪くありませんが、CBC賞は前半から速い馬が複数います。前半についていくために脚を使うと、この馬が1600メートルで出していた良さが消える可能性があります。

57キロから55キロになるため補9=105~107までの上昇余地はありますが、勝ち馬帯の中心である108以上まで跳ねるには展開の助けが欲しいと見ます。

レイピア

今回、最も「前走補9に騙されてはいけない馬」です。

函館スプリントSの補9=105だけを見ると数字を落としています。しかし、騎手コメントは「レースが流れなかった」と明確です。前が残る流れの中で差して0.3秒差です。

それ以前はシルクロードSで補9=108、オーシャンSで109、高松宮記念で110と、重賞を使いながら連続して指数を上げています。特に高松宮記念は今回と同じ中京芝1200メートル、斤量58キロ、GⅠで補9=110です。

さらに重要なのは、高速前傾のオーシャンSでも、比較的落ち着いたシルクロードSでも高い補9を出していることです。特定のペースでしか走れない馬ではありません。

今回57.5キロなら高松宮記念より0.5キロ軽くなります。補9=109~111への回帰が最も自然です。これは新しい能力へのジャンプというより、「前走で一時的に落ちた数字が本来の位置へ戻る」という高確率のジャンプです。

現時点の補9軸はこの馬です。

プロトポロス

補9=105という数字だけならCBC賞の勝ち負けへ近づきますが、その105は中京ダート1400メートルです。ブリンカーが効き、逃げて集中できた条件でした。

芝1200メートルでの最高値は補9=95で、直近の北九州記念も補9=88でした。北九州記念では逃げられなかったことと集中力の問題があり、88を額面通りに見る必要はありません。

それでも、88を度外視した後に残る芝の上限が95です。53キロでも勝ち馬帯の108前後へ10ポイント以上上げる必要があります。

低い補9には理由がありますが、低値を消しただけでは買い材料にはなりません。ダートでの補9=105を芝へ移植する根拠が不足しています。

ジェニファー

北九州記念の補9=109は非常に重要です。条件クラスの補9=95から一気に14ポイント上げました。

ただし、これは純粋な成長だけで説明してはいけません。宗像特別では56キロ、北九州記念では50キロでした。6キロの差があります。軽斤量によって前半から無理なく位置を取れたことが大きく、騎手コメントにも軽斤量への言及があります。

今回も52キロなので依然として軽いですが、北九州記念より2キロ増えます。したがって、補9=109をそのまま基準にするのではなく、107~109を中心に見るのが妥当です。

一方で、新潟で「左回りの方が走りやすいかもしれない」というコメントがあり、今回の中京替わりには上積みの材料があります。

補9=109はフロックとは見ません。ただし109を超えるジャンプより、107~109をもう一度出せるかを見る馬です。52キロを考えると勝ち馬帯へ残します。

レッドエヴァンス

この馬は今回の隠れた補9ジャンプ候補です。

芝1200メートルでの最高値は補9=104にすぎません。しかし、その104は斤量58キロで0.1秒差、しかも騎手が「仕掛けが少し早かった」と認めたレースです。つまり、補9=104が能力を完全に出し切った値とは考えにくいです。

今回は55キロまで3キロ軽くなります。さらに戦歴を見ると、速い流れでは折り合いがつきやすく、最後に集中させる競馬が合っています。

今回のメンバーには逃げた経験のある馬が多く、前半が緩み過ぎない可能性があります。これはこの馬にはプラスです。

ロードカナロア×ディープインパクトという血統も、前半だけの速さではなく、最後まで脚を使う中京1200メートルに合う余地があります。

補9=104から106ではなく、条件が揃えば107~108まで一気に上げても不思議ではありません。今回、人間が前走の「3勝クラス勝ち」という格だけで評価すると見落としやすい馬です。

ディアナザール

補9=106を1200メートルと1400メートルで連続して出しています。まだキャリア7戦で、指数の推移も83、94、95、97、104、106、106と明確に上がっています。

さらに興味深いのは、補9=106を出した2戦とも能力を使い切っていない可能性があることです。阪急杯では「交わされるとやめる」、鞍馬Sでは「一旦控えて、ひとためした方が良かったかもしれない」とコメントされています。

つまり、この馬の問題はスタミナ切れではなく、競馬の仕方にあります。

今回は57キロから56キロへ軽くなり、川田将雅騎手への乗り替わりです。逃げに固執せず、速い馬を行かせて好位で我慢させる形を取れれば、過去2戦で残っていた部分を使える可能性があります。

補9=106から108~109への新高値ジャンプを狙える馬です。レイピアとは違い、こちらは「過去最高値への回帰」ではなく、まだ見えていない最高値を出す候補です。

フィオライア

高松宮記念の補9=91は度外視して構いません。直前のオーシャンSが補9=105、その前のシルクロードSが補9=109です。

問題は109を出した理由です。シルクロードSでは逃げてPCI51.6、RPCI51.6でした。自分のペースで行き切り、前半から消耗する形にならなかったことが大きいです。

一方、高松宮記念では前へ行けず、テンションも高くなりました。つまりこの馬の109は、どんな展開でも出せる109ではありません。

今回も逃げたい馬、前へ行きたい馬が複数います。フィオライアが単騎で自分のリズムを作れるなら109まで戻れます。しかし前半から競られると、105前後へ落ちる可能性があります。

能力上限は勝ち馬級ですが、今回のジャンプは展開依存度がかなり高いと判断します。

クラスペディア

函館スプリントSの補9=47は実走評価から完全に外します。

そうすると、この馬は補9=105を2025年CBC賞、オパールS、2026年春雷Sで3回記録しています。これは一度だけの偶然ではなく、現状の能力水準が105前後で安定していると見てよいでしょう。

問題は、その105から上がっていないことです。前年CBC賞は55キロで補9=105。今年は57.5キロです。

春雷Sでは57キロで補9=105を出しているので重量そのものを苦にする馬ではありませんが、今年のCBC賞で108以上へ上げるための新しい材料は少なくなっています。

補9=104~106の安定型で、ジャンプ候補には置きません。

ナムラローズマリー

補9=105を2回出しています。しかも青函Sは10番人気4着ですが、タイム差はありません。着順より着差で見れば、完全に勝ち負けの内容です。

淀屋橋Sでは幸英明騎手で補9=105を記録し、差して勝っています。近走では逃げる形から差す形へ競馬の幅が広がり、ためた時にPCI54前後まで上げられるようになりました。

今回も53キロです。大幅な斤量恩恵が新たに加わるわけではありませんが、前が速くなれば展開は向きます。

補9=105から一段上の107前後までは十分考えられます。108以上まで求めるともう一つ材料が必要ですが、展開によって勝ち馬帯の下限へ入ってくる候補です。

タマモブラックタイ

芝1200メートルでは補9=106が最高で、今回の勝ち馬帯にあと1~2ポイントです。

ただし、その106は11番人気で勝った米子城Sで、内が開いて進路が取れたことも大きかったレースです。春雷Sでは0.3秒差でも補9=102へ戻っています。

今回は56キロから57キロへ増えます。6歳で、ここから明確な成長曲線を描いているわけでもありません。

補9=103~106が中心で、展開が完全に噛み合えば107ですが、積極的なジャンプ候補とはしません。

インビンシブルパパ

能力だけなら非常に怖い馬です。前年のCBC賞を今回と同じ中京芝1200メートルで勝ち、補9=109を出しています。

しかも、その109を出した理由がはっきりしています。ハナにはこだわらず、スタート後の並びを見て行き、騎手が意識的にペースを落とし、リラックスして走らせています。左回りの手前替えもうまくできました。

逆に今年の3戦は、オーシャンSで補9=99、高松宮記念で101、函館スプリントSで102です。速い流れで自分のリズムを失ったり、ブリンカーが効き過ぎたり、直近では気持ちが途切れる問題まで出ています。

したがって「前年109だから今年も109」とはできません。

58キロも前年より1キロ重くなります。団野大成騎手への乗り替わりで気分を変え、自分のリズムで走れれば107~109へ戻る可能性がありますが、今回の前の速いメンバー構成は昨年より難しい条件です。

ジャンプ幅は大きいものの、発生条件が狭い馬です。

サンアントワーヌ

今回の最も判断が難しく、同時に最も面白い馬の一頭です。

補9は90、92、94、98、106と上昇し、桜花賞で一気に106まで来ました。3歳春は補9自体が古馬との比較で低く見えやすい時期でもあり、夏を迎えた3歳馬の成長を前走数字だけで止めるべきではありません。

さらに今回は55キロから52キロです。

一方で1200メートル経験がありません。フィリーズレビュー1400メートルでは補9=98でした。血統も父ドレフォン、母父ハービンジャーで、典型的な1200メートル専用血統ではありません。

つまり「距離短縮=プラス」と決めつけることはできません。

ただ、桜花賞では追い出してからジリジリとなっており、マイルで最後の決め手を要求されるより、1200メートルで早めに速度を使う方が合う可能性はあります。

52キロと成長力を考えると、補9=106から108付近へのジャンプが起きても驚けません。ただし初距離なので振れ幅は非常に大きい馬です。

コウセキ

補9の推移を見ると、3歳時の82から、87、90台、97、101、105と伸びています。直近の補9=105は58キロを背負い、前半32秒4という非常に速い流れを逃げ切ってのものです。

今回55キロなので3キロ軽くなります。数字だけなら補9ジャンプの材料としてかなり強いです。

ただし、その高値が出たのは小倉です。松山騎手自身が「平坦馬場の小倉と相性がいい」と述べています。京都では補9=99に落ちています。

中京の坂は小倉とは異なります。前半からインビンシブルパパ、フィオライア、ディアナザールなどと位置を取り合えば、55キロの利点を前半で使ってしまう可能性があります。

単独で行けるなら補9=107~108まで期待できますが、競り合えば105を下回る可能性もある馬です。ジャンプ能力はあるものの、展開依存型です。

アンクルクロス

今回かなり狙いやすい補9ジャンプ候補です。

前走北九州記念は補9=103でしたが、渋った馬場で後方からになり、前残りでした。騎手も敗因として馬場と展開を挙げています。したがって103を能力低下とは見ません。

その前は鞍馬Sで補9=107、淀短距離Sで106。さらに中京芝1200メートルでも補9=105を出し、タイム差なしの2着があります。

つまり1200メートルの差す競馬で高値を繰り返しています。

今回は57キロから56キロへ1キロ軽くなります。前へ行きたい馬が多い構成もこの馬には合います。

補9=103から107~108への戻りを強く期待します。特に前走着順を見て評価を落とす必要はありません。前走の低下理由が今回消える可能性が高い、典型的なジャンプ候補です。

アブキールベイ

最高補9=109はセントウルSです。GⅡで0.4秒差ですから、着順6着より着差と補9を重視すべきレースです。

その後もシルクロードSで補9=107を出しています。今回と同じ55.5キロでこの数字を記録している点は重要です。

直近北九州記念は補9=103ですが、騎手は重い馬場を明確に否定しています。その前の鞍馬S補9=99も、後方から届かなかったものです。

つまり103や99を最近の能力上限として扱う必要はありません。

ファインニードル×ハーツクライで、前半のスプリント能力と最後まで脚を使う要素を併せ持ちます。中京では2歳時よりも現在の方が明らかに能力が上がっています。

良馬場寄りで前が流れれば、補9=107~109への回帰が十分あります。レイピア、アンクルクロスと並んで、前走数字から上げる可能性が高い馬です。

タマモイカロス

補9だけなら98が最高で、通常ならCBC賞の勝ち馬帯から大きく足りません。

しかし、この馬は3歳です。マーガレットS、葵Sともに斤量57キロで補9=98を出し、今回は54キロになります。

さらに3歳馬は春から夏にかけて指数そのものが大きく伸びる時期です。したがって補9=98を古馬の98と同じ意味で扱うべきではありません。

ただし、現在の最高値から勝ち馬帯の108へは10ポイントあります。斤量3キロ減と成長だけでそこまで一気に埋めると決めつけるのは危険です。

現実的には補9=102~105へのジャンプ候補です。勝ち切りより、成長によって古馬との差をどこまで縮めるかを見る馬です。

ペプチドヤマト

補9=107という最高値がありますが、これはダート1200メートルです。芝1200メートルでは補9=103が最高です。

7歳になった現在、芝で新しい最高値を出すためには、ダートで見せている差し脚をそのまま芝へ持ち込む必要があります。

56キロは悪くありませんが、8枠18番から後方になれば中京では進路と距離損も発生します。

直近補9=97はダートでの敗戦なので極端に悲観しませんが、芝で補9=107~108へ上げる根拠も弱いです。補9=101~104程度を上限に見ます。

補9ジャンプの本命は誰か

今回、最も確度が高いのはレイピアです。前走補9=105からの上昇を予想しますが、これは未知の能力を期待するものではありません。同じ中京1200メートルのGⅠで既に補9=110を出しており、今回の条件でそこへ戻る可能性を評価しています。

次に強く取り上げたいのがアンクルクロスです。前走補9=103は重馬場と前残りの影響が明確で、1200メートルでは補9=107、106、105を繰り返しています。今回は1キロ減で、前が速くなる構成も歓迎です。

三番目がディアナザールです。補9=106までしかありませんが、キャリアが浅く、1200メートルでも1400メートルでも106を記録しています。しかも両レースに「集中力」「競馬の仕方」という未解決部分があります。56キロと川田騎手で補9=108以上へ初めて乗る可能性があります。

アブキールベイも強いジャンプ候補です。補9=109の実績があり、55.5キロでも107を出しています。前走補9=103は馬場不適が明確で、条件が戻れば107~109への回帰を想定できます。

そして今回の伏兵がレッドエヴァンスです。最高補9=104しかないため普通の指数比較では落とされます。しかし1200メートルの104は斤量58キロで0.1秒差、しかも仕掛けが早かったレースです。今回は55キロ。速い流れで折り合えるタイプでもあり、初めて補9=107~108へ入ってくる可能性があります。

ジェニファーは既に補9=109を出しているためジャンプというより再現性の問題です。50キロから52キロへ増える点は無視できませんが、左回りへの好材料と依然軽い斤量を考えれば107~109は残せます。

一方、フィオライアとインビンシブルパパは最高値だけなら当然上位ですが、どちらも高い補9を出すために「自分のリズムで前へ行く」という条件が必要です。今回のメンバーは前へ行く馬が多いため、能力上限は高くてもジャンプの発生確率はレイピアやアンクルクロスより低く見ます。

サンアントワーヌは別枠です。3歳、52キロ、初1200メートルで、過去の延長線から外れた数字を出す可能性があります。補9=106から108以上へ行けば驚きませんが、1200メートル適性そのものがまだデータにありません。

総合結論

今回のCBC賞は、前走補9順に並べると本質を見失います。

前走補9=109のジェニファーが一番強いとは限りませんし、補9=105のレイピアが能力を落としたとも考えません。

最も重要なのは「その馬が過去に高い補9を出した時、何が起きていたか」です。

レイピアは特定の展開ではなく、複数のペースで108~110を出しています。これが今回のメンバーで最も強い材料です。

アンクルクロスは差す1200メートルで高値を繰り返し、前走の103には明確な敗因があります。

ディアナザールはまだ106までですが、集中力の問題を残したままそこまで来ています。川田騎手への乗り替わりと1キロ減で、新しい最高値を出す余地があります。

アブキールベイは109という上限が既にあり、前走103の原因も説明できます。

レッドエヴァンスは数字上の最高値が104で最も見落としやすい存在ですが、58キロで出した104から今回は55キロです。これまでの履歴から考えると、今回初めてCBC賞の勝ち馬帯へ入る可能性があります。

現段階で補9ジャンプという観点から最も注目したい6頭は、レイピア、アンクルクロス、ディアナザール、アブキールベイ、レッドエヴァンス、ジェニファーです。

その中でも、「過去の高値を再現する馬」としてレイピア、「前走の低下理由が消える馬」としてアンクルクロスとアブキールベイ、「まだ最高値そのものが見えていない馬」としてディアナザールとレッドエヴァンス。この4種類を分けて考えることが、今回のCBC賞では重要だと思います。

特にレッドエヴァンスは、補9の最高値だけを検索する方法ではまず上位に出てきません。今回の補9分析で最も非直感的な候補はこの馬です。

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