【スプリンターズS編】数字の縦列を読まない競馬新聞。自作メーターを並べた「メーター新聞」を作りました。

競馬アプリ
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自作のアプリが増えてくると、困ることがひとつ出てきます。見る画面が多すぎるんです。

いま僕の手元には、逃げ馬メーター、差し馬メーター、決め手メーター、それに調教の変化を拾う追いきりマスターがあります。どれも自分で「こういうのが欲しい」と思って作ったものなので、1つずつはちゃんと役に立っている。でも重賞の前日に、4つのページを行ったり来たりしながら「この馬は逃げ候補で、調教はいつも通りで、差しの数字は…」と頭の中でつなぎ合わせるのは、正直しんどいんですよね。

だったら、1枚の新聞にしてしまえばいいんじゃないか。そう思って作ったのが「メーター新聞」です。

普通の競馬新聞の形にはしたくなかった

実はフォルダを見返すと、5月と8月にも競馬新聞を作りかけた跡が残っていました。どちらも、いわゆる馬柱の形です。過去走の数字がびっしり縦に並ぶあれですね。

情報としては全部入っているんですが、自分で作っておきながら、読むのに疲れる(^^ゞ 36年競馬をやっていても、細かい数字を縦に追うのはやっぱり目が滑ります。

なので今回は、最初に「普通の競馬新聞形式ではなく、ビジュアルのいい競馬新聞」とAIに伝えました。Claude Codeに頼んだのは、要件定義とデザイン案を3つ出すことだけです。

出てきたのはこの3案でした。

  • A案:1頭1枚のカードに、3つのメーターを計器の針のように並べる
  • B案:レースの形を主役にして、位置取りと決め手を図にする
  • C案:馬柱の形は残して、数字を色の濃さに置き換える

どれも面白かったんですが、選んだのはC案です。全頭を一度に見比べられるのは、やっぱり表の形なんですよね。そのうえで数字を色にしておけば、どこが濃いかでパッと分かります。

メーター新聞 C案 ヒート馬柱(採用・公開中の紙面)
C案 ヒート馬柱(採用・公開中の紙面)

ただ、選ばなかった2案が実際にどんな紙面になるのかも気になって、あとから同じスプリンターズSのデータで作ってみました。こちらは公開せず、画像だけ載せておきます。

メーター新聞 A案 メーターカード(試作・非公開)
A案 メーターカード(試作・非公開)

A案は、1頭ずつの顔がはっきりします。レッドモンレーヴの差しと決め手の針が右端まで振り切れているのに14番人気、というのがカード1枚で伝わる。ただ16頭を比べようとすると、スクロールがけっこう長いです。

メーター新聞 B案 展開マップ(試作・非公開)
B案 展開マップ(試作・非公開)

B案は、レースの形がひと目で分かります。前にワールズエンドとピューロマジック、右上の中団・決め手上位に人気のスターアニスとパンジャタワー、後方はレッドモンレーヴ1頭だけ。見ていて一番楽しいのはこれかもしれません。ただ、位置は脚質と逃げ馬率から置いた目安で、明日の隊列を予想したものではないので、そこは割り引いて見る必要があります。

眺め比べても、毎週全頭を見比べる道具としてはC案かなという気持ちは変わりませんでした。

3つの指数は足さない

作る前にいちばん迷ったのが、ここでした。

逃げ・差し・決め手の3つがあるなら、合計して「総合指数」にしたくなるじゃないですか。1位の馬が一目で分かって便利そうです。

でも、やめました。以前、逃げ指数を差し馬メーターの計算に組み込んでみたことがあって、レース内1位の的中は16.9%が17.0%になっただけだったんです。ほとんど変わらない。情報が重なっていて、足しても強くならなかった。

それに、合計した瞬間に「なぜこの馬が上なのか」が見えなくなります。逃げで稼いだ点なのか、差しで稼いだ点なのか。レースは生き物なので、その日の展開やコースで効く材料は変わるはずなんです。

だからメーター新聞では、3つの指数を別々の列に並べるだけにしました。指数はレースの中の順位を40〜99に置き換えたもので、列どうしの大小には意味がありません。逃げ指数99と差し指数99は、それぞれの列で1位というだけです。

列 何を見ているか
逃げ指数 ハナを取る確率(逃げ馬率)
差し指数 コース平均より速いラスト200mで3着内に来る「本物の差し」の確率
決め手指数 上がり3F最速かつ3着内の確率
追いきり その馬のいつもの調教と比べて変化があるか

印だけは自分で打つ

もうひとつ決めたのが、印はアプリに付けさせないことです。

紙面の印の欄をクリックすると、◎→○→▲→△→☆→×と切り替わります。付け終わったら保存ボタンを押すと、その印が入った新聞が作り直される。この印を付ける画面は自分のPCの中だけで動いていて、サイトに載るのは保存したあとの紙面です。

材料はアプリが並べて、判断は僕がする。そういう分担にしておきたかったんです。

第1号はスプリンターズS

さっそく、明日のスプリンターズSで作ってみました。できたのは今日なので、実戦はこれからです。

並べてみると、紙面がいろいろ言ってきます。

展開は「競合(ハイペース注意)」。逃げ馬率はピューロマジックが33.9%、ワールズエンドが26.7%で、ハナ争いになりそうな形です。一方でコースのほうは、中山芝1200mの差し決着率が5.7%で、前が止まりにくい。ハイペース注意なのに前が止まりにくいコース、というのは、ちょっと悩ましい組み合わせですね。

気になったのはレッドモンレーヴでした。差し指数も決め手指数も99で、どちらもレース内1位。なのに前日オッズでは14番人気なんです。

じゃあ買いか、というと、そう単純でもないかなと。差し馬メーターは、上位人気が信頼できるかを確かめるための道具で、人気薄から穴を拾う道具ではない。作ったときにそう確かめてあります。数字が一番高いことと、馬券的に妙味があることは別の話なんですよね。

逆に、パンジャタワーは三拍子(テンと終いの両方がよい)で、追いきりマスターでも注目馬。材料がきれいにそろっています。ただ、追いきりには「型注意」も付いていて、この厩舎が今回と同じ追い切り方をしたときの複勝率は22%で、平均の27%を下回っているんです。

しかし、僕の◎はパンジャタワーにしました。この「型注意」をどう読むかは、レースが終わってから答え合わせです。

騎手と人気、それから「替」

最初の版を見て、足りないと思ったのが騎手と人気でした。やっぱり新聞なので、これが無いと落ち着かない。

騎手名は馬名の下に、人気と単勝オッズは専用の列にしました。人気順に並べ替えるボタンもあります。オッズはTARGETに取り込んだ時点のものなので、紙面に「何時の発表か」を書くようにしています。

乗り替わりの馬には、赤い「替」の印を付けました。今回は5頭です。スターアニスはルメール騎手が初めて乗るので「テン乗り」と添えています。

最初は「前走 ○○騎手」まで書いていたんですが、実際に並べてみるとごちゃごちゃして見えたので、前走の騎手名は消しました。「替」の一文字で十分でした。こういうのは、作って眺めてみないと分からないですね。

アイデアと判断は人間のほう

振り返ると、今回僕がやったのは「普通の新聞形式にしない」「3つは足さない」「印は自分で打つ」「前走騎手名は消して」と決めることだけでした。データの読み込みや画面づくりは、全部AIが形にしてくれています。

でも、どの材料をどう並べるか、何を並べないかは、これまで自分でアプリを作りながら確かめてきたことの積み重ねです。そこはAIに任せきりにはできないし、任せたくない部分なんだと思います。

しばらくは重賞だけで試してみます。レースが終わったら着順を重ねて、自分の印の成績も見られるようにしたいなと。

競馬予想が当たるかどうかは別として(^^ゞ、4つのアプリを1枚の新聞にまとめられたのは、作っていてかなり楽しかったです。

▶ メーター新聞 スプリンターズS版

※指数・調教判定はJRA-VANのデータをもとにした分析結果です。印は筆者の予想で、馬券の購入を勧めるものではありません。

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