毎日王冠は昨年3着のサトノシャイニング、京都大賞典は大外18番のダノンシーマ。今週の◎はこの2頭です。
どちらも、開幕週の速い馬場で前につけて脚も使えるタイプ。ただ京都大賞典の8枠は、京都で行われた過去8回で2着以内がありません。それでも◎は動かしませんでした。逃げ・決め手・追いきりの3つの指数を並べた自作の「メーター新聞」と、開幕週の馬場情報から、印の理由を書きます。
毎日王冠は、前で運べる馬から
東京は今週から開催が替わって、毎日王冠は開幕2日目です。僕は内枠・先行馬が有利な条件と見ています。
馬場の情報は、JRA-VANの「小島友実の馬場予想」を参考にしました。東京は開幕週でAコース。金曜正午のクッション値は10.1で「やや硬め」、ゴール前の含水率は12.7%。平日に雨が続いて合計52.5ミリ降ったそうですが、数字を見るかぎり雨の影響は小さく、速い時計が出そうという見立てでした。脚質は「先行〜中団が中心」。
で、本当に前が有利なのか、自分でも過去10年の毎日王冠で数えてみました。4角を4番手以内で回った馬の3着内率は33.3%、それより後ろの馬は20.5%。前が残りやすいのは数字にも出ています。昨年も、4角3番手・1番手・2番手の馬がそのまま1〜3着でした。馬場予想のほうでも、過去5年は4角7番手以内の馬が中心で、ただし勝ち切るのは上がり3F上位の馬が多い、とありました。前につけられて、しかも脚も使える馬。今年の毎日王冠で探すのはこのタイプかなと。
ただ、紙面を見ると少し引っかかるところもあるんです。逃げ指数のほうは「競合(ハイペース注意)」。逃げ馬率はホウオウビスケッツが48.6%と抜けていて、セイウンハーデスが22.1%で続きます。ホウオウビスケッツは昨年この舞台で逃げて2着の馬なので、今年も行くと思います。前がやり合うと話が変わるので、そこは頭に置いておきたいところです。
それから枠。過去10年の数字だけでいうと、内枠が特別よかったわけではありませんでした。勝ち馬の馬番は9番が5回と、むしろ真ん中あたりが目立ちます。馬場予想も東京については「内枠」とは書いていなかったので、今年は「内枠だから買う」というより、内に前で運べそうな馬がそろった、という読み方をしています。
◎サトノシャイニング
本命は昨年の3着馬、サトノシャイニングです。昨年は1番人気で、2番手から運んで勝ち馬と0.2秒差。前で受けて最後まで止まらなかった内容でした。
今年は2枠4番。紙面では決め手指数が84、★が2つ(上がり最速で3着以内に来たレースが2回)。逃げ指数は81で、前にも行ける。さっきの「前につけられて、脚も使える」にいちばん近いのがこの馬でした。追いきりは「いつも通り」で、変わったところはありません。
もうひとつ、僕が別に使っているPJX(補9ジャンプ指数)で、このレースの1位がこの馬でした。PJXは新聞には載せていませんが、能力の伸びしろを見る数字として、背中を押してもらった感じです。鞍上は西村淳也騎手。この馬には過去2回乗っているので、初めてではありません。
○レディネス、▲セイウンハーデス、▲リアライズシリウス
対抗は2枠3番のレディネス。横山典弘騎手で、前日オッズでは7番人気。決め手指数66と★が2つで、内から脚を使える形を期待しています。
▲は1枠の2頭です。セイウンハーデスは逃げ馬率22.1%で2番手。逃げて3着内が2回あります。リアライズシリウスは前日の1番人気で、3歳なので斤量は55kg。紙面には「逃げ注意」が付いていて、これは逃げたときと逃げなかったときで成績の差が大きい馬に付く印です。前で運べればしぶとい、という見立てです。
ひとつ気になっているのが人気です。毎日王冠の1番人気は過去10年で7勝・2着1回・3着1回(TARGETで数えても同じでした)。1〜5番人気で10勝すべて。力どおりに決まりやすいレースなんですよね。今年の1番人気はそのリアライズシリウスで、僕の◎は前日3番人気。▲にしたのは、この数字を見たうえでの判断です。
△ライヒスアドラー、ドラゴンブースト、アドマイヤクワッズ
正直、いちばん迷ったのがライヒスアドラーでした。決め手指数はこのレースで1位の99、三拍子も付いていて、前日2番人気。紙面だけ見れば上の印でもおかしくないんです。でも開幕週で前が残るなら、後ろからの馬は届かない場面もあるかなと。馬場予想でも、前走で4角10番手以下だった馬は過去5年で勝ちがありませんでした。それで△にしました。ここは結果を見て、自分の読みを確かめたいところです。
京都大賞典は、大外のダノンシーマ
こちらは本命から書きます。8枠18番、大外のダノンシーマです。
前2走は目黒記念と新潟記念で、どちらも3着。ただ、2つとも勝ち馬とのタイム差は0.0秒でした。着順ほど負けていないんですよね。春の阪神大賞典も3着です。
紙面の決め手指数はこのレースで1位の99。三拍子、★★★(逃げ・先行から上がり最速で3着以内)が1回、差し馬メーターの★本物の差しも付いています。前日オッズでは1番人気でした。
そして鞍上は川田将雅騎手。中内田厩舎と川田騎手のコンビは、僕の中では鉄板ラインです。この馬にはこれまで11戦のうち8戦で川田騎手が乗っていて、5勝のうち比叡ステークスと白富士ステークスを含む3勝が川田騎手でした。乗り慣れた鞍上が、大外からでも勝利に導いてくれると思っています。
京都の馬場は「先行系に注意」
京都はひと夏で走路の大半を張り替えていて、メインの芝を鳥取産の野芝に変えたそうです。阪神や中京ですでに使われている、傷みにくいと言われる芝ですね。クッション値は9.6で標準、時計は速くなりそうで、馬場予想の見出しは「先行系に注意」でした。
引っかかったのは枠のほうです。京都で行われた過去8回(2016〜2020年、2023〜2025年)の京都大賞典で、1〜5枠は7勝、6〜8枠は1勝だけ。8枠は2着以内がなく、3着が2回です。気になったので自分でもTARGETで数えてみましたが、同じ傾向でした。張り替えた直後の開幕週なので、内〜真ん中の枠が有利という読みです。
そこに大外18番。データだけ見れば、いちばん厳しい枠なんです。
それでも◎は動かしませんでした。理由は2つあります。
ひとつは位置取り。紙面の脚質は「中団」になっていますが、これまでの11戦を見ると、4角は10戦で6番手以内でした。後ろから行く馬ではなく、先行〜中団で運べる馬なんですよね。「先行系に注意」の馬場とは合うと思っています。
もうひとつは、やっぱり川田騎手です。外枠からどこで内に入れて、どの位置を取るか。そういう判断を、乗り慣れた馬で任せられるのは大きいかなと。8枠の数字は頭に入れたうえで、ここは鞍上を信じます。
印の考え方
○▲は中団より前に行ける馬、△は後方から決め手のある馬を中心にしています。馬場が「先行系」なら、上の印を前に寄せておくのは理にかなっているはずです。
○はヘデントール。2枠4番で、馬場予想の言う「内〜真ん中の枠」に入りました。追いきりマスターの注目馬で、自己ベスト更新と時計の良化が出ています。決め手指数92、★★★が2回。今回は吉田隼人騎手が初めて乗ります。
▲はアクアヴァーナルとキングスコール。アクアヴァーナルは3枠6番で、三拍子と「逃げ注意」の両方が付いていて、追いきりも注目。枠も脚質も、今回の馬場にいちばん素直に合うのはこの馬かもしれません。キングスコールは逃げ馬率28.4%でこのレースの2番手なので、前の位置は取れるはずです。ただ8枠17番で、ダノンシーマと同じく外枠の壁があります。
△はヴェルテンベルク、ディープモンスター、サヴォーナ。ヴェルテンベルクは決め手指数96で、紙面でも後ろから脚を使うタイプです。開幕週の速い馬場で後ろからは苦しいかもしれませんが、1枠2番なので、内でじっと脚をためられれば、という△です。
展開は、逃げ馬率35.5%のミステリーウェイが先頭候補で、キングスコールとサヴォーナが続く形。こちらも逃げ指数は「競合」を出しています。前が流れてくれれば、大外のダノンシーマには追い風かもしれません。
当たるかどうかは別として
2レースとも、紙面の数字をそのまま印にしたわけではありません。ライヒスアドラーを△にしたのは数字より開幕週の馬場を取ったからですし、ダノンシーマは馬場予想の枠のデータに逆らってでも、川田騎手と中内田厩舎のコンビを信じる◎です。紙面の材料、馬場の情報、それから自分の好み。この3つが割れたときにどれを取ったかが、そのまま印になっています。
メーター新聞は、材料を並べるところまでがアプリの仕事で、印は僕が打つ。そう決めて作ったので、外れたら外れたで、どの材料を読み違えたのかを紙面で確かめられます。
競馬予想が当たるかどうかは別として(^^ゞ、レース後にまた答え合わせをしてみます。
※指数・調教判定はJRA-VANのデータをもとにした分析結果です。馬場の情報はJRA-VAN「小島友実の馬場予想」(10月2日時点)を参考にしました。人気・オッズは前日(10月3日21:46)時点のものです。印は筆者の予想で、馬券の購入を勧めるものではありません。
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