ダミアン・レーン騎手がJRAの通年免許取得に向けた試験の第一次試験に合格した、という話が出ています。2026年10月8日時点で確認できるのは、2027年度新規騎手免許の一次合格者が2人いることと、そのうち1人がレーン騎手だという元騎手の投稿があることです。JRAがレーン騎手の氏名を一次合格者として公表したわけではありません。
まず、報道の出どころを分けておく
JRAの試験要領では、新規騎手免許の第一次試験合格者は受験番号で、第二次試験の合格者は氏名で発表すると定められています。10月8日の競馬各紙は一次合格者が2人だったと報道しましたが、主要な記事は氏名を挙げていません。
同日16時45分、元川崎競馬騎手の瀧川寿希也氏がXで、一次合格者の1人はダミアン・レーン騎手だと投稿しました。The Audienceの記事もこの投稿を起点に報じています。これは注目に値する情報ですが、JRAが氏名を確認したという意味にはなりません。
レーン騎手とJRA免許をめぐる時系列
| 日時 | 出来事 | この時点で分かること |
|---|---|---|
| 2025年5月18日 | レーン騎手がインタビューでJRA通年免許への挑戦を選択肢として語る | 本人の意向。今回の受験・合格を示すものではない |
| 2026年4月15日 | JRAがレーン騎手の短期免許を発表 | 4月18日~6月17日の免許。通年免許とは別 |
| 2026年7月29日 | JRAが2027年度の調教師・騎手免許試験要領を公表 | 試験日程、発表方法、免許の有効期間を規定 |
| 2026年8月12日~9月2日 | 新規騎手免許の申請受付期間 | レーン騎手が申請したかは公表資料から確認できない |
| 2026年9月15日・30日 | 新規騎手免許の第一次試験 | 対象区分によって第1部・第2部の試験がある |
| 2026年10月8日午前 | 2027年度新規騎手免許の第一次試験合格者は2人と報道 | 人数は複数媒体で一致。氏名はこの段階で非公表 |
| 2026年10月8日16時45分 | 元騎手の瀧川寿希也氏が、1人はレーン騎手とXに投稿 | レーン騎手の名前が出た非公式情報 |
| 2027年1月27日(予定) | 新規騎手免許の第二次試験 | 一次通過者に残る審査 |
| 2027年2月9日(予定) | 最終合格発表 | JRAの試験要領では第二次試験の合格者を氏名で発表 |
| 2027年3月1日(予定) | 2027年度新規騎手免許の有効期間開始 | 合格と必要な手続きを経た場合の開始日 |
表の2027年以降の日付は、JRAの2027年度免許試験要領に示された予定です。試験日や発表日は変更される可能性があります。
「一次合格」と「通年免許取得」は違う
仮にレーン騎手が一次試験を通過していたとしても、次は第二次試験です。外国の競馬統括機関の免許を持つ騎手も対象となる試験区分があり、JRAの要領には口頭・技術面の審査や身体・人物考査が定められています。外国籍の合格者には就労資格を証明する書類の提出も求められます。最終合格の発表予定日は2027年2月9日。免許の有効期間は、所定の手続きを経て2027年3月1日から始まる予定です。
レーン騎手の日本との関わり自体は確かです。JRAは2026年4月、同騎手への短期免許交付を発表し、その時点のJRA通算成績を794戦186勝、重賞17勝と記載しています。また、2025年には本人が日本の通年免許への挑戦に言及していました。ただし、短期免許の交付や本人の意向は、今回の出願や一次試験の結果を直接証明しません。
これから確認すべきこと
いまの段階で見出しにできるのは「レーン騎手が一次合格したとの情報が出た」までです。一次合格者とレーン騎手との対応関係について、本人・代理人による確認があれば確度は上がります。制度上、氏名を伴う明確な節目は、予定どおりなら2027年2月9日の最終合格発表です。
通年免許取得は、今後の試験と必要な手続きを終えて初めて決まります。日本のファンには大きなニュースになり得ますが、一次試験の話と「来年からJRA所属になる」という結論は、現時点では分けて読んでおきたいところです。
参照資料
※2026年10月8日時点の確認内容。JRAの公開資料と報道を照合しました。
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