前回、「TARGETデータとChatGPTで競馬分析を革新する方法」で紹介した方法でスプリンターズSを分析した結果を一切成形せずに出してみました。
【参考データ】
以下のように詳細に分析してくれますが、再現性は低いので同じような結果にはならないと思います。また、ChatGPTは学習するので使えば使うほど、使い手に寄り添ってくれます。
プロンプト
スプリンターズSの過去20年分データ
(添付の血統データCSV・前走データCSVを使用)を対象に、
以下の8観点で徹底分析してください。
1. 前走レース別の傾向(クラスや格の影響も考慮)
2. 血統・種牡馬別の傾向(特にコース適性やスタミナ・瞬発力系統)
3. 枠番・馬番の傾向(多頭数・小回り・コース形状を反映)
4. 脚質傾向(逃げ・先行・差し・追込のバランス)
5. 人気別傾向(本命決着か波乱傾向か)
6. PCI(ペースチェンジ指数)の特徴(数値の分布と勝ち馬の傾向)
A. 軸馬の条件(安定して好走する馬の共通項)
B. 穴馬の条件(ただし本命サイド決着傾向が強ければ無し)
【重要】
・単純な集計や一般的な結論ではなく、人間の経験則では見落としがちな「非直感的な切り口」で分析してください。
・斤量、PCIの補正傾向、クラス分け制度など補助知識を組み合わせ、背景要因を論理的に解釈してください。
・常識にとらわれず疑ってください。
・各項目ごとに「データの事実」→「解釈」→「斬新な視点での結論」の3段階で出力してください。
・最後に「総合結論」として、2025年スプリンターズSに応用できる示唆をまとめてください。
添付の2CSV(血統・前走)を突き合わせ、過去20年=計322頭を一括解析しました(※PCIは「前走PCI/RPCI」を使用)。以下、各項目は「データの事実 → 解釈 → 斬新な結論」の順でまとめます。数字は必要最小限に抑え、背景要因(斤量・PCI補正・クラス分け)で論理付けしています。
1. 前走レース別の傾向(クラスや格の影響も考慮)
データの事実
- 前走別の「複勝率」上位(出走数8以上)は、安田記念G1(複勝33%)、高松宮記念G1(25%)、北九州記念G3(22.6%)、セントウルS G2(20.4%)、キーンランドC G3(17.7%)。
- 海外直行(香港・英G1など)はサンプル小さいが総じて低調。
- 前走G1>G2>G3の順に上位安定(国内に限る)。
解釈
- 1200直行の「試走としてのG2/G3」も有効だが、「マイルG1(安田記念)」経由が意外に強い。距離短縮による“持久力ベースのトップスピード持続”が中山1200のコーナー急加速・坂上までの消耗に合う。
- 海外直行は環境差(時計・馬場・コーナーワーク)と時差負荷が響きやすい。
斬新な結論
- 「スプリント上がり」よりも「マイル→短縮」の方が“直線だけでなくコーナーでの脚の持続”を供給でき、レース質適合が高い。特に安田記念経由は“格×持久質”の両取りで妙味。
2. 血統・種牡馬別の傾向(コース適性・スタミナ/瞬発)
データの事実
- 父タイプ大系(出走10以上)で複勝上位:Vice Regent系(50%)、Forty Niner系(38%)、Kingmambo系(23%)。対してNasrullah系(9%)、Storm Bird系(7%)は低調。
- 種牡馬で目立つのはクロフネ系(複勝50%)、キングカメハメハ系(30%)、アドマイヤムーン・ディープインパクトが中位。サクラバクシンオー直系は出走多いのに伸び悩み。
解釈
- 中山1200は「出脚+コーナーで脚を鈍らせないパワー持続」。ミスプロ系(Kingmambo/49er/VP=フレンチ/クロフネ系)に代表される**“パワー寄りの持続型スピード”**がレース質に合致。
- 直線瞬発特化や軽速スピードだけだと、3〜4角の加速と坂での“脚保ち”が不足しやすい。
斬新な結論
- “純短距離スピード”より“パワーで押し通す持続型スピード”を持つ系統が優位。血統は「短距離適性の表示」ではなく「カーブ区間で鈍らない脚」の指標として読むべき。
3. 枠番・馬番の傾向(多頭数・小回り・形状の反映)
データの事実
- 枠:7枠が好成績(複勝約27%・勝ち数最多)、6枠は低迷(複勝7.5%・勝ちゼロ)。1〜2枠は複勝約24%。8枠はやや落ちる。
- 馬番は13番が突出(複勝35%、勝ち5)。11番は複勝0%(20件中)と不振。
解釈
- 6枠は“群れのど真ん中”で外にも内にも出しづらく、3〜4角の加速点でロスが出やすい。一方7枠は外めで進路選択がしやすく、コーナー加速の自由度が高い。1〜2枠はロスが少ない反面、捌き難や前詰まりのリスクも同居。
- 13番の好走は「外めスムーズ+隊列が固まる前に好位取り」の合わせ技。11番は“中でも外でもない位置”で詰まりやすい。
斬新な結論
- “中の中(特に6枠・11番)=器用さが問われ過ぎる位置”は割引。逆に7枠や13番の“外寄り自由度”は中山1200の加速設計に合う。
4. 脚質傾向(逃げ・先行・差し・追込)
データの事実
- 前走脚質ベースでは、先行(複勝24%)・中団(21%)が安定。後方は低迷(10%)。逃げは複勝19%と見た目は悪くないが勝ち切り少。
- 組み合わせでは逃げ×外(7–8枠)が複勝33%、逃げ×内(1–2枠)は複勝0%(サンプル注意)。
解釈
- “追って届く”より“好位で脚を使い切れる”かが焦点。内で逃げると早々に脚を使わされやすく、外逃げは進路自由度が利く。
- 中団は内を引いた時に効率が上がる(中団×内の複勝31%)。
斬新な結論
- 逃げるなら外寄り/差すなら内効率。ただし“最も再現性が高いのは「先行〜好位」”。「位置を取りにいける素地(出脚×隊列適応)」を重視。
5. 人気別傾向(本命か波乱か)
データの事実
- 1〜3番人気:勝率25%・複勝50%で圧倒的。本命サイド基調。
- 4〜6番人気:複勝15%、7〜9番人気:18%、10番人気以下:7%。
解釈
- 能力差がそのまま着順に反映されやすいレース設計(位置取り戦+コーナー加速+坂の総合力)。
- 中穴は拾えるが、大波乱は頻度が低い。
斬新な結論
- “能力×位置の整合性”が担保された上位人気が基本軸。穴は“条件一致のピンポイント狙い”に限定。
6. PCI(前走PCI/RPCI)の特徴(分布と勝ち馬)
データの事実
- 前走PCIの勝ち馬は二峰性:〈低域〈36〉とやや高域〈48–51〉に小ピーク。中域44–47は複勝率こそ並だが勝ち切りは伸びにくい。
- 前走RPCIは概ね40〜47の“中庸域”が主戦場。極端高域(52+)は勝ちゼロ。
解釈
- 低PCI勝利群:前走で超ハイラップ耐性(H先行・持続)を示し、“負荷耐性”を本番へトランスファーするタイプ(例:北九州記念型)。
- 高PCI勝利群:前走で溜め→瞬発を使い、その“脚の質”を中山の3〜4角で早めに出す持続瞬発に“変換”できたタイプ。
- 中域は量が多く“平均的な脚質・脚の質”だが、勝ち切りトルクが不足しやすい。
斬新な結論
- 「極端(低PCI)と“やや高”(48–51)を評価し、中庸は勝ち切り減点」。PCIは絶対値だけでなく「前走↔本番で“脚質の質”をどう変換できるか」のコンテキストで読む。
A. 軸馬の条件(安定好走の共通項)
データの事実(条件集合の実測)
- 「1〜3番人気 × 前走G1/G2 × 先行〜中団」で複勝56%・勝率36%(件数25)。
- これに「前走RPCI 39〜47」を重ねても複勝53%・勝率29%と高水準。
- 斤量は**前走比で据え置き〜減(-1〜-2kg)**の方が複勝良化傾向。
解釈
- 能力(人気)と“レース質適合(G1/G2の持続質×位置取り)”が噛み合うと再現性が高い。斤量はハンデ戦→定量G1での負荷軽減が効くケースがある。
軸の斬新結論(チェックリスト)
- [必須] 上位人気(〜3番)で先行〜好位が取れること。
- [強化] 前走G1/G2(特に安田記念含む) or セントウルS。
- [相性] PCIは中庸でも可だが、やや高域(48–51)なら勝ち切り期待が上がる。
- [加点] 枠は7枠>1–2枠>その他。斤量は据え置き〜減が理想。
B. 穴馬の条件(本命サイドが強い前提で“限定的”に)
データの事実(7番人気以下の抽出)
- ミスプロ系(Forty Niner/Vice Regent/Kingmambo)×先行〜中団で複勝33%(小数)。
- 北九州記念組×先行〜中団は複勝12.5%・勝ちも発生。
- 逃げは**外寄り(7–8枠)**なら複勝好転、内逃げは壊滅。
解釈
- 「血統で“コーナー持続”を担保し、位置でロスを抑える」と人気以上に走る。前走が低PCIのハイ負荷戦なら、本番での“負荷馴化”が利く。
穴の斬新結論(ピンポイント)
- ミスプロ系×先行〜中団 ×(7枠or内でロス少)。
- 北九州記念の低PCI耐性持ち。
- 逃げなら外枠限定。
(※いずれも“本命軸が合う年”ほど相対妙味が強まる)
総合結論(2025年スプリンターズSへの示唆)
- 基本設計は「本命サイドで取りつつ、外目自由度(7枠・13番)や内効率(1–2枠)でブースト」。
- 軸像は「上位人気×前走G1/G2(安田記念・セントウルS含む)×先行〜好位」。PCIは48–51なら勝ち切りまで意識。斤量は据え置き〜減なら安心感。
- 血統の読み替え:短距離の“速さ”より、コーナーで鈍らない“パワー持続”(Kingmambo/49er/VP 等)。“脚質の質”をPCIで確認。
- 穴の差し込みは「ミスプロ系×先行〜中団」もしくは「北九州記念の低PCI耐性」。逃げは外枠なら残す。
- 避けたい罠:6枠・11番は“詰まりやすい設計”。“PCI中庸(44–47)で勝ち切り材料に乏しいタイプ”は人気でも過信しない。
要するに:「能力×位置×(コーナー持続=血統+PCI文脈)」の三点で整合する馬を素直に評価し、枠で上振れする年だけスパイスを足す――これが中山1200の実戦則です。
(注)本分析は添付CSVの「前走指標(PCI/RPCI・脚質・斤量・前走格)」を用いた再現可能な結果に基づいています。PCIは前走値を採用しており、本番のPCIそのものは未収録のため、**「前走→本番での脚質変換」**を重視して解釈しています。
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