【補9アナライズ】ファンタジーS2026|ベニバナ・ニクスルーナの上昇力と函館2歳S組の評価

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今回の12頭は、補9の最高値だけで比較すると見誤りやすい組み合わせです。特に注目したいのは、函館2歳Sで補9=95を記録したキャリア2戦の馬たちと、芝1400mで補9を段階的に伸ばしてきた馬たちの比較です。

函館2歳Sの補9=95は実績として評価できますが、重馬場の芝1200mで記録した数値です。一方、芝1400m組は今回と同じ距離での走りを確認できます。単純に95と88を比べるのではなく、馬場・距離・レースPCI・道中の位置取りをそろえて評価します。

また、前走の補9が低い馬についても、過去の高い数値に戻る余地があるのか、それとも距離変更によって新たに伸びる余地があるのかを分けて判断します。

補9分析の基礎データ

登録段階のため枠順は未確定で、今回の分析では枠順による有利不利は評価しません。また、過去のレース人気と今回の想定人気は区別します。

以下は、本文で使用する補9、着差、血統の基礎データです。着差のマイナスは勝ち馬が2着馬につけた差を表します。

イモージェン

父サリオス、母父キングカメハメハ。ノーザンファーム生産。函館2歳Sは2番人気2着、着差0.0秒、補9=95。新馬戦は3番人気1着、2着馬に0.2秒差、補9=89。

シグレ

父Twirling Candy、母父Giant’s Causeway。函館2歳Sは1番人気5着、勝ち馬から0.4秒差、補9=91。新馬戦は1番人気1着、2着馬に1.0秒差、補9=94。

シャンデヴァーグ

父ロードカナロア、母父Le Havre。社台ファーム生産。新潟2歳Sは3番人気5着、勝ち馬から1.3秒差、補9=85。新馬戦は1番人気1着、補9=86。

セイウンマイラヴ

父カラヴァッジオ、母父パイロ。中京芝1200mの新馬戦は4番人気1着、2着馬に0.2秒差、補9=86。

ツキミ

父ビッグアーサー、母父ディープインパクト。ノーザンファーム生産。札幌芝1500mの新馬戦は1番人気1着、2着馬に0.3秒差、補9=86。

ニクスルーナ

父ジャンダルム、母父ハーツクライ。ノーザンファーム生産。芝1400mの3戦で補9=75→84→88。着順は5着→2着→1着、直近の未勝利戦は勝ち馬として着差0.0秒です。

バタフライ

父タワーオブロンドン、母父Intense Focus。パカパカファーム生産。補9=73→83→89。芝1500mで6着、2着の後、9月22日の中山芝1200m重馬場で1番人気1着、2着馬に0.6秒差です。

ビスケットサンド

父マインドユアビスケッツ、母父ダイワメジャー。ノーザンファーム生産。中京2歳Sは2番人気3着、勝ち馬から0.6秒差、補9=87。新馬戦は4番人気1着、補9=86。

フェリチタ

父タワーオブロンドン、母父ハーツクライ。函館2歳Sは9番人気1着、補9=95。新馬戦は3番人気1着、2着馬に0.5秒差、補9=88。

ブライトスクリプト

父サートゥルナーリア、母父Mr Speaker。社台ファーム生産。京都芝1400mの新馬戦は1番人気1着、2着馬に0.3秒差、補9=86。

ベニバナ

父モーリス、母父エピファネイア。中京芝1400mの新馬戦から補9=84→89→91。着順は3着→1着→4着。前走の京都芝1400m・りんどう賞は勝ち馬から0.3秒差です。

レニュアージュ

父コントレイル、母父Broken Vow。ノーザンファーム生産。中京芝1600mの新馬戦は3番人気1着、2着馬に0.1秒差、補9=86。

ここからは、補9の上昇を「成長による上昇」「条件が合ったことによる上昇」「展開が変わった場合の上昇」に分けて評価します。

1.今回の補9は「最高値」と「上昇過程」を分けて考える

今回の12頭で補9の最高値が最も高いのは、フェリチタとイモージェンの95です。次いでシグレの94、ベニバナの91、バタフライの89、ニクスルーナの88となります。

ただし、最高値の順番がそのまま今回の能力順になるとは考えていません。

フェリチタとイモージェンの95は、函館芝1200mの重馬場で記録したものです。レースPCIは37.4で、かなり前半に負荷のかかる競馬でした。そこで高い補9を出したことは評価できますが、京都芝1400mで同じ競馬をするとは限りません。

対照的に、ベニバナの91は京都芝1400mで記録しています。しかも、前走は勝ち馬から0.3秒差です。今回と同じコース・距離での実績という点では、補9の絶対値以上に評価する余地があります。

そして、ニクスルーナは75→84→88、バタフライは73→83→89と、キャリアを重ねるごとに数値を伸ばしています。この2頭の上昇は偶然の一走ではなく、複数戦にわたる変化です。

僕が今回最も注目するのは、過去に高い補9を出した馬が再びその水準に達するかという視点と、まだ高い補9を記録していない馬が、初めて90台に到達するかという視点の違いです。

2.補9ジャンプの最有力候補はベニバナ

ベニバナの補9は84→89→91です。

3戦すべて芝1400mで、距離を変えずに数値を伸ばしています。特に前走のりんどう賞は京都芝1400mで補9=91。勝ち馬から0.3秒差の4着でした。

この馬を評価したい理由は、着順よりも走りの内容にあります。

前走は道中8番手から6番手へ進み、上がり34.3秒でメンバー最速を記録しています。騎手コメントには、コントロールができず力ませる形になったことが記されています。

ここに補9ジャンプの可能性があります。

折り合いを欠きながら補9=91まで伸ばしたのであれば、次走で道中の力みを抑えられた場合、さらに数値を上げる余地があります。

新馬戦でも上がり最速、未勝利戦では先行して勝利しています。つまり、後方から差す競馬しかできないわけではありません。

ただし、気性面の課題は新馬戦から騎手コメントに出ています。前走だけの一時的な問題ではないため、折り合いが改善することを無条件に前提にはできません。

父モーリス、母父エピファネイアという血統も、今回の1400mで速い流れに対応できるかを検討する材料になりますが、血統だけでジャンプを保証するものではありません。

見込み補9は93~96。

前走と同じ京都芝1400mで、道中の力みが減れば今回のメンバーの最高値95に届く可能性があります。一方、再び折り合いを欠けば91前後で頭打ちになる危険もあります。

3.ニクスルーナは能力の上昇と課題の改善が同時に進んでいる

ニクスルーナの補9は75→84→88です。

3戦とも芝1400mで、新馬戦から13ポイント上昇しています。

初戦は勝ち馬から1.2秒差でしたが、2戦目は0.1秒差、3戦目は勝利しています。補9だけでなく、実際の着差も改善しています。

さらに注目したいのは、脚質の変化です。

新馬戦は先行して上がり順位9位でしたが、2戦目は後方から上がり2位、前走は11番手から9番手を通って上がり最速を記録しています。

この変化は、単に馬が成長しただけではなく、末脚を使える競馬の形が見つかってきた可能性を示しています。

一方、前走の騎手コメントでは、ゲートを出られなかったことと、左に張る面が課題として挙げられています。

この2点は京都芝1400mでも無視できません。出遅れて後方に置かれ、さらに直線でまっすぐ走れなければ、上がり最速でも届かない可能性があります。

ただ、前走はその問題がありながら補9=88まで伸ばしています。

ゲートを普通に出て、直線でスムーズに追えれば、さらに上昇する余地があります。

見込み補9は91~95。

現時点の最高値はベニバナより低いものの、3戦の改善幅は大きく、補9ジャンプ候補としては同等以上に注目しています。

4.ブライトスクリプトは一戦だけの86をどう評価するか

ブライトスクリプトは京都芝1400mの新馬戦で補9=86を記録しています。

注目したいのは、スタートで不利がありながら、道中5番手から上がり33.8秒の最速で勝利したことです。

レースPCIは47.5、個別PCIは52.7です。前半の流れに対して、後半に脚を使った競馬でした。

騎手コメントでは、スタートで上に出て両側から挟まれたこと、その後にポジションを取りに行ったことが説明されています。

新馬戦の補9=86を、この馬の能力上限と考えるのは早計です。

不利を受けながら位置を取り直し、最後に上がり最速で勝った点は評価できます。

ただし、前走の補9=86から90台に届くには、相手関係の強化を考慮しても明確な上積みが必要です。新馬戦1走だけなので、成長傾向を時系列で確認することはできません。

父サートゥルナーリア、母父Mr Speaker。社台ファーム生産で、今回と同じ京都芝1400mを経験している点も評価材料です。

見込み補9は90~94。

補9の上昇幅を大きく見込める一頭ですが、実績の裏付けはまだ薄く、上限の不確実性も大きい馬です。

5.ビスケットサンドは補9が伸びていない理由を考える

ビスケットサンドの補9は86→87です。

新馬戦から中京2歳Sへ進み、補9は1ポイントしか上昇していません。

この数字だけを見ると成長が小さいように見えますが、重賞では勝ち馬から0.6秒差の3着でした。

新馬戦では芝1400mで上がり34.4秒の最速。中京2歳Sでも同じ1400mで上がり33.7秒、順位は2位です。

距離を変えず、相手が強くなっても末脚を使えています。

前走の騎手コメントでは、テンションの高さがありながら、落ち着いているところを作れたとされています。

この馬の補9が大きく伸びていない理由は、単純に能力不足と断定できません。新馬戦から一定の水準で走っており、前走は重賞で相手が強くなったことも影響しています。

ただし、2戦とも差す競馬で、後方からどこまで届くかという課題があります。

見込み補9は90~93。

急激なジャンプというより、相手関係や展開が変わったときに90台へ乗せてくる候補です。

6.フェリチタとイモージェンは95の再現性が焦点

フェリチタとイモージェンは、同じ函館2歳Sで補9=95を記録しています。

しかし、内容は異なります。

フェリチタは5番手から4番手を通り、上がり35.6秒の最速で勝利しました。個別PCIは42.9です。

イモージェンは2番手から2番手を通り、上がり35.9秒で2着。個別PCIは40.1です。

同じ補9=95でも、フェリチタの方が道中で前を追いかけすぎず、最後に脚を使っています。

この違いは、1400mへの距離延長を考えるうえで参考になります。

フェリチタは新馬戦で逃げて勝ち、函館2歳Sでは控えて勝っています。位置取りを変えて結果を出している点は評価できます。

一方、イモージェンは新馬戦でも函館2歳Sでも先行しています。新馬戦では上がり最速でしたが、函館2歳Sでは上がり順位が5位でした。

もっとも、函館2歳Sは重馬場の1200mです。イモージェンの騎手コメントには、水分を含んだ芝に滑り、手前替えにも課題があったことが記されています。

良馬場で走れれば、前走よりもスムーズな走りが期待できる可能性があります。

フェリチタは父タワーオブロンドン、母父ハーツクライ。イモージェンは父サリオス、母父キングカメハメハです。

血統面ではイモージェンにも距離延長を検討する材料がありますが、実戦での1400m適性は両馬とも未確認です。

フェリチタの見込み補9は93~98。イモージェンは92~97。

今回の上位能力候補ですが、補9ジャンプという観点では、すでに95を記録していることが評価の難しさになります。95を維持するだけでも十分に強い競馬です。

7.シグレは補9=91への下降をどう扱うか

シグレは新馬戦で補9=94、函館2歳Sで91でした。

新馬戦では2着馬に1.0秒差をつけて勝利しています。函館2歳Sでは勝ち馬から0.4秒差でした。

前走の補9が3ポイント下がっていますが、これを能力低下と見る必要はありません。

函館2歳Sの騎手コメントでは、外から馬が並んできた際に反応して引っ掛かったこと、馬場にのめったことが説明されています。

つまり、前走は能力を発揮しきれなかった可能性があります。

ただし、1400mへの距離延長は慎重に評価します。引っ掛かる面がある馬にとって、距離延長が必ずしもプラスとは限らないためです。

新馬戦では逃げて補9=94を記録しましたが、今回も自分のリズムで走れるとは限りません。

見込み補9は92~97。

過去の94に戻る可能性は十分あります。さらに上へ行くには、折り合いの改善が条件になります。

8.バタフライは距離短縮によるジャンプだった可能性

バタフライの補9は73→83→89です。

一見すると順調な成長曲線ですが、前走の大幅な上昇には距離変更が関係している可能性があります。

最初の2戦は札幌芝1500mで、補9は73と83。前走は中山芝1200mに短縮し、重馬場で補9=89を記録しました。

しかも、2着馬に0.6秒差をつけています。

前走の騎手コメントでは、ヨーイドンの競馬よりも自分から動く形が合うことを示唆しています。

ここで気になるのが、今回の1400mです。

1200mへの短縮で89まで上昇したとすれば、1400mへの延長によって再び数値が下がる可能性があります。

一方、1500mの2戦目でも補9=83まで伸ばしているため、1400mが全く合わないと決めつけることもできません。

見込み補9は87~93。

前走の89は評価しますが、今回さらに大きく伸びると考えるには、1400mでも前向きな走りを維持できることが条件です。

9.ツキミ、レニュアージュ、セイウンマイラヴ、シャンデヴァーグ

ツキミは札幌芝1500mの新馬戦で補9=86。道中2番手から勝利しています。

レーン騎手のコメントでは、スタート、位置取り、集中力が評価されています。父ビッグアーサー、母父ディープインパクトで、ノーザンファーム生産です。

1400mへの短縮は対応できる可能性がありますが、現時点では新馬戦1走のみです。

見込み補9は89~94。

レニュアージュは中京芝1600mの新馬戦で補9=86。逃げて勝利しています。

父コントレイル、母父Broken Vow。ノーザンファーム生産です。

騎手コメントからは、しぶとく脚を使うタイプであることが読み取れます。1400mへの短縮で追走が忙しくなる可能性がある一方、1600mで先行できている点は評価できます。

見込み補9は88~93。

セイウンマイラヴは中京芝1200mの新馬戦で補9=86。逃げて上がり33.5秒、2着馬に0.2秒差をつけています。

スタートセンスが良く、楽にペースを作れたという騎手コメントがあります。

今回は1400mへの延長です。新馬戦のように楽に先手を取れるかどうかが焦点になります。

見込み補9は87~92。

シャンデヴァーグは新馬戦86、新潟2歳S85です。

2戦とも芝1600mで、PCIは74.9と64.0。かなり後半に速い脚を使う競馬を経験しています。

新潟2歳Sでは勝ち馬から1.3秒差で、補9も伸びていません。

今回の1400mでは前半の追走が速くなる可能性があります。これまでの1600mとは異なる競馬になるため、補9が伸びるかどうかの判断は難しい馬です。

見込み補9は85~92。

補9ジャンプ期待度の最終評価

ここでは「今回記録する補9の高さ」と「過去最高値からどれだけ伸びるか」を分けて評価します。見込み補9は戦歴データに基づく僕の予測範囲であり、統計的な信頼区間ではありません。

ベニバナ:過去最高補9=91、見込み補9=93~96(ジャンプ最有力)

ニクスルーナ:過去最高補9=88、見込み補9=91~95(ジャンプ最有力)

ブライトスクリプト:過去最高補9=86、見込み補9=90~94(大幅上昇候補)

フェリチタ:過去最高補9=95、見込み補9=93~98(能力上位・再現性評価)

イモージェン:過去最高補9=95、見込み補9=92~97(能力上位・条件次第)

シグレ:過去最高補9=94、見込み補9=92~97(過去最高値への回復)

ツキミ:過去最高補9=86、見込み補9=89~94(未知の上積み)

ビスケットサンド:過去最高補9=87、見込み補9=90~93(安定上昇候補)

レニュアージュ:過去最高補9=86、見込み補9=88~93(距離短縮が焦点)

バタフライ:過去最高補9=89、見込み補9=87~93(距離延長が焦点)

セイウンマイラヴ:過去最高補9=86、見込み補9=87~92(展開依存)

シャンデヴァーグ:過去最高補9=86、見込み補9=85~92(条件変更待ち)

総合結論

今回の補9ジャンプで最も買いたいのは、ベニバナとニクスルーナです。

ベニバナは、今回と同じ京都芝1400mで補9=91を記録しており、折り合いが改善すればさらに上積みが期待できます。

ニクスルーナは3戦連続で補9を伸ばし、末脚を使える競馬ができるようになっています。ゲートと直線の走りに課題はありますが、そこが改善すれば初めて90台半ばに到達する可能性があります。

ブライトスクリプトは新馬戦1走だけですが、不利を受けながら京都芝1400mで勝った内容を評価します。今回の相手でも補9=90以上を記録できれば、能力評価を大きく引き上げる必要があります。

一方、フェリチタ、イモージェン、シグレは、すでに補9=94~95を記録しています。今回の勝ち馬候補としては当然評価すべき存在ですが、補9ジャンプという観点では、新たな最高値の更新よりも、過去の能力を1400mで再現できるかを重視します。

現時点の評価は、能力の実績ならフェリチタ、イモージェン。補9ジャンプ期待ならベニバナ、ニクスルーナ、ブライトスクリプトです。

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