第37回東海Sは連覇を狙うインティにとって気になるのがスマハマでしょう。2走前のみやこSでは逃げ争いでハイペースになり、どちらも惨敗。レース後に川田将雅が武豊に「下手なレースになって申し訳ありません』と連絡」したレースでした。
レースリプレイを見ると、インティは大外枠の16番で斤量59キロと不利な条件が揃っていた。このレースでの逃げ馬はインティ、スマハマ、リアンヴェリテの3頭で、リアンヴェリテが押して前に行ってスマハマは内でやや抑え、インティは川田将雅がゆっくり出して行きました。しかし、リアンヴェリテの岩田康誠がペースを落とそうとしたときに内からスマハマが行き、外からインティが行って3頭雁行になってしまいました。こうなるとスピードがある3頭ですから、ハイペースのままで直線は3頭ともに失速。このレース後のそれぞれのコメントを見ると、
スマハマ(9着)藤岡佑騎手 ある程度主張していきましたが、枠なりに押し出されてハナに行く形に。外から緩めずに来られたことでハイペースになったし、この馬は内を見ながら行く形がベターだと思います。状態は良かったのですが……。
リアンヴェリテ(13着)岩田康騎手 結果的にもう少し主張していけば良かったです。3~4角でやめてしまいましたね。
インティ(15着)野中調教師 大外枠もあって、この馬には中途半端な形になってしまったね。ジョッキーも言っていたけど、並びかけるとどうしてもハミを噛んでしまうからね。もともとあった面だけど、今後に向けて大きな課題が残った感じ。いろんな条件があっての競馬だからね。そのあたりをしっかりと修正していかないとね。
スマハマはデビューから藤岡佑介が手綱を取っているので手の内に入れているでしょう。インティも武豊でG1を2勝しているので手の内に入れている。昨年の東海Sでは4番インティ、5番スマハマでスタートでインティが少し前に出たので、スマハマは2番手からの競馬に。直線は離されましたがレースぶりは悪くはなかった。前走のベテルギウスSではスムーズにハナに立ったが、差されてしまった。ちょっとペースを落として上りの競馬に持ち込んだが決め手のある馬に差された感じでした。
インティとスマハマの過去のレースを見ると、良馬とも枠順が真ん中よりも内ならばインティが逃げるでしょう。インティがみやこSの時と同じ大外枠に入ってスマハマが内に入ったら、スマハマが逃げる展開になるのでどうなるか分からない。
東海Sの登録馬
武豊と藤岡祐介の駆け引き次第では第3の馬が突っ込んでくると思う。能力的にはインティが抜けているので、内枠を引いてスンナリ逃げると勝つと思っています。
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