今年の凱旋門賞(パリロンシャン競馬場、芝2400m)には日本からキセキ、フィエールマン、ブラストワンピースの3頭が挑戦します。キセキは宝塚記念の後に参戦を表明、フィエールマンとブラストワンピースは札幌記念の結果次第ということでしたが、その札幌記念ではブラストワンピースが勝ち、フィエールマンは3着でした。前哨戦としてはまずまずの仕上がりなので挑戦ということになったのでしょうね。
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今年の凱旋門賞はエネイブルの3連覇がかかったレース。エネイブルは今年は負けなしで、もっかG1レースを11連勝中の女傑。デットーリとのコンビでは12戦無敗という凄いコンビ。
エネイブルは、シュヴァルグランが出走したキングジョージでは斤量59キロを背負っての勝利です。このレースでは4歳以上牡馬60キロに対し、4歳以上牝馬59キロのレースという日本ではない斤量で勝っていますからね。凱旋門賞では4歳以上牡馬59.5キロ、4歳以上牝馬58キロになる。また、前走のヨークシャーオークスでは牝馬限定、4頭立てという競馬でしたが斤量60キロを背負っていました。凱旋門賞は前走からの斤量2キロ減になるので、これは有利に働くと思う。
キセキがレースを作って、ブラストワンピースが中団から、フィエールマンは後方から差す
日本馬の3頭を見ると、それぞれ脚質が違うので楽しみがある。キセキは逃げ先行、ブラストワンピースは好位中団、フィエールマンは中団から後方。キセキが流れを作れれば、日本馬には有利に働くと思う。
また、血統面でもキセキはキングカメハメハ系ルーラーシップ×サンデーサイレンス系ディープインパクト、ブラストワンピースはノーザンダンサー系ハービンジャー×キングカメハメハ、フィエールマンはサンデーサイレンス系ディープインパクト×ニジンスキー系Green Tuneとそれぞれが違う系統なので、どれかがハマってくれる可能性がある。
ブラストワンピースとフィエールマンはイギリスのニューマーケットで調整
これまで凱旋門賞に出走した馬は、フランスで滞在して本番を迎えていたが今回のブラストワンピースとフィエールマンはイギリスのニューマーケットに滞在し、調教するようです。
日本競馬界の悲願ともいうべき凱旋門賞制覇。そのプロセスに大きな変化が生じている。札幌記念を制したブラストワンピースと、同3着で天皇賞・春を勝ったフィエールマンが、ともに英国のニューマーケット調教場で調整することになったのだ。
フランスのシャンティよりも、イギリスのニューマーケットの方が馬場状態や環境がトレセンに似ているので仕上げやすいようです。また、イギリスからフランスへの輸送は美浦→京都と同じぐらいとか。社台もこれまでと同じ事をするのではなく、少しでもいい状態で本番を迎えられるように工夫してきましたね。
日本馬の最高着順は2着が4回
ディープインパクトでも勝てなかった凱旋門賞ですが、あの時のディープインパクトは状態が良くなかったので仕方がない。回避してもよかったのかもしれないが、あれだけの馬ですからそういうわけにもいかなかったのでしょうね。
過去、凱旋門賞に挑戦した馬は23頭いますが、最高着順は2着が4回。1999年のエルコンドルパサーは半馬身差、2010年のナカヤマフェスタは頭差、2012年のオルフェーブルは首差、2013年のオルフェーブルは5馬身差。
エルコンドルパサーは逃げたが差され、ナカヤマフェスタは追い上げて一旦先頭に立つも差され、オルフェーブルは大外からグイグイ伸びてきて、直線では後続を引き離して「これは、勝った!」と思ったら内に刺さってしまい、後ろから来たソレミアに刺されてしまった。勝てそうで勝てない。届きそうで届かないのが凱旋門賞。今年は最強馬を倒して凱旋門賞を勝ってほしい。
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