競馬を長く見ていると、「この騎手、この厩舎の馬によく乗っているな」と感じることがあります。
たとえば横山典弘騎手。過去3年を見ると、昆貢厩舎、松永幹夫厩舎、村田一誠厩舎あたりの馬にまとまって乗っています。馬主で見ると、寺田千代乃さんの馬は松永厩舎と昆厩舎、浅田次郎さんの馬は村田厩舎。騎手と厩舎と馬主が、三角形でつながっているんですよね。
こういう関係を騎手ごとに1枚の図にしたのが「騎乗相関図」です。
騎乗数でみる関係性
使っているのは騎乗数だけです。勝率や回収率は入れていません。
関係の強さは「何回乗せてもらっているか」に出ると思っているからです。勝ち負けは馬の能力にも左右されますが、誰を乗せるかは厩舎と馬主が決めることなので。
集計期間は2023年10月5日から2026年10月4日までの3年間、JRA全レースです。この期間に30回以上乗っていて、直近1年にも騎乗がある騎手153人を載せています。
図の見方
中心が騎手、内側の輪が調教師(約20厩舎)、外側の輪が馬主(16者)です。
- 騎手と厩舎を結ぶ緑の線は、太いほど騎乗数が多い
- 馬主と厩舎を結ぶ細い線は、その馬主がどの厩舎に預けた馬でその騎手が乗ったか
- 金の輪は「厩舎または馬主から見て、その騎手が騎乗数1位」
- 馬主の点の色は、ノーザンF系・社台系・マイネル系・その他
名前をクリックすると、そのつながりだけが浮き上がって、右側に数字が出ます。
シェアは両方向で見る
この図で一番見てほしいのがここです。
同じ組み合わせでも、騎手の側から数えるか、厩舎の側から数えるかで、まったく違う数字になります。
川田将雅騎手と福永祐一厩舎を例にすると、
- 川田騎手の全騎乗のうち、福永厩舎の馬は4.7%(4位)
- 福永厩舎の全出走のうち、川田騎手が乗ったのは12.1%(1位)
川田騎手から見れば4番目の厩舎です。ところが福永厩舎から見ると、いちばん多く乗ってもらっている騎手なんですね。片方の数字だけ見ていると、この関係は見落とします。
金の輪は、この「相手から見て1位」に付けています。
いくつか見てみると
横山典弘騎手(913騎乗) 昆貢厩舎が187回で20.5%。昆厩舎の側から見ても33.0%が横山典弘騎手で、両方向とも1位です。馬主では寺田千代乃さん(116回、馬主から見て30.9%)、寺田寿男さん、安原浩司さん、浅田次郎さんが「馬主から見て1位」。浅田次郎さんの馬は70.0%が横山典弘騎手でした。
川田将雅騎手(1,508騎乗) 中内田充正厩舎が217回で14.4%。厩舎から見ると31.4%で、こちらも両方向1位です。厩舎から見て1位なのは、ほかに友道康夫厩舎と福永祐一厩舎。馬主から見て1位なのは、金子真人ホールディングス、藤田晋さん、ダノックス、幅田京子さんの4者です。
武豊騎手(1,605騎乗) いちばん多いのは松永幹夫厩舎の120回(7.5%)。騎手から見た割合はそれほど大きくないんですが、馬主側を見ると、インゼルレーシングの21.9%、キーファーズの28.1%が武豊騎手です。武豊騎手の場合は、厩舎より馬主とのつながりのほうが図に濃く出ます。
騎手によって、厩舎とのつながりが太い人、馬主とのつながりが太い人、広く浅い人と、図の形がずいぶん違います。
TARGETから開く(インターネットリンクを使う)
TARGET frontier JV を使っている方は、出馬表などの騎手名から直接開けます。
「環境設定」→「インターネットリンク」→「名称用」で新規追加して、
- 表示名称:騎乗相関図
- URL等:https://racing-book.net/app/kankei/%DT.html
と登録してください。騎手名の上で右クリックして「騎乗相関図」を選ぶと、その騎手のページが開きます。
出馬表を見ながら「この厩舎にとって、この騎手は何番手かな」と確かめるのに使えます。できたばかりなので、予想にどう効くかは正直これからです(^^ゞ
更新について
データは半年ごと(1月と7月)に、過去3年分を取り直して更新します。
騎乗相関図(騎手一覧) https://racing-book.net/app/kankei/
※データ:JRA-VAN。馬主の系統は馬主名で分類しています。

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