降級馬とは?降級制度の仕組みを理解しておく

競馬あれこれ
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降級制度は今年で最後になりますが、夏競馬は降級馬の取り扱いが重要になるので掲載してみました。尚、旧サイトで掲載していた内容を加筆変更しての掲載になります。

 

降級制度とは?(降級馬)

ダービーの翌週から始まる4歳馬のみに適用されるクラス移動のこと。クラス移動とは4歳馬の収得賞金が半分になり、条件馬はクラスがひとつ下がって降級することを言います。これは、そのクラスで頭打ちになった4歳馬の救済ルールといえば分かりやすいです。降級ルールが適用されるのは1生に1回、4歳馬のみです。以前は収得賞金が達しなければ昇給しなかったのですが、2008年からルールが変更され勝てば昇級となりました。そのおかげで1600万下条件に該当する馬が増えすぎて除外ラッシュ になった時期がありました。そこで、1600万下条件はレース数が少ないので急遽500万下条件のレースを減らして1600万下条件のレースに切り替えるなどしていました。

 

http://jra.jp/kouza/keiba/class.html

 

クラス移動が始まると出走条件の表記も変わり、それまで4歳以上○○○万条件から3歳以上○○○万条件に変わります(競馬新聞で確認してみてください)。3歳馬はこれまで3歳限定戦で走っていたが、夏から古馬と対戦するのが夏競馬の始まりです。夏競馬の前にも3歳上の条件はあったが一部のオープン特別と重賞のみでした。しかし、夏競馬に入ると3歳馬と古馬の本当の戦いが始まります。これが、降級制度です(昔はクラス移動とも言っていました)

 

4歳馬以上と3歳の激突、斤量はどうなる?

夏競馬は3歳馬が古馬と一緒に走ります。では、斤量はどうなるのでしょうか?

 

 

3歳馬がいきなり古馬と同斤量で走るのは厳しいのでアローワンスといって条件によって斤量差が付けられています。また、重賞やオープン競走などではそれとは 別に斤量ルールが設けられています(いわゆる別定戦というやつ)

 

上記の出馬表を見ると4歳牡馬(降級馬)のプリラーレは斤量57kg、3歳牡馬のナンヨープランタンは斤量54kg、3歳牝馬のサラスは斤量52kgです。年内までは3歳馬は古馬の斤量よりも軽斤量で走れる利点があります。また、時期によってその差が違っています。特に8月までは斤量差が大きいのでそこを狙ってみるのもいいと思います。

 

http://jra.jp/kouza/keiba/weight.html

 

競馬には本賞金と収得賞金というのがあります。1000万条件というのは収得賞金のことをいいます。競馬新聞を見ると○○賞金と名の付くものが2つあるので僕も競馬を始めた頃は分からなかったけど、降級のシステムを理解するようになってようやく分かってきた。本賞金とは実際に勝った馬に支給されるお金で、新聞などでは1着~5着までの金額が書いてあります。それに対して収得賞金とはいわゆるポイント制と思っていただければ簡単。新馬を勝てば400万(=ポイント)付加。勝たなければポイントはつかない(重賞のみ2着まで収得賞金が加算)。だから、JRAで新馬、500万条件と勝つと400万+500万=900万とな り出走出来る条件は1000万下条件のレースになる。4歳馬で2勝馬はこの900万が降級で半分になり450万となるので500万下条件に出走出来るわけです。

 

降級馬の狙い方

降級馬が出走すると当然人気になります。一度、そのクラスを勝っているわけですから当然ですよね。また、厩舎側としても降級制度を利用してクラスで頭打ちの馬は休養をし、降級馬となったところで出走というのが良くあります。降級馬で人気があれば素直に狙うのがセオリーです。ただし、降級後に何走しても好走できないような馬もいるわけで、そういう馬は軽視してもいいと思います。降級制度が始まったころの力関係は以下の通りですが、8月いっぱいは3歳馬は斤量の恩恵を受けられるので、好走するパターンが多いです。

降級4歳馬≧3歳馬>現級4歳以上

降級馬初戦の馬が減り始める秋競馬になると

3歳馬≧降級4歳馬>現級4歳以上
このような力関係になりやすいです。ただ、最近は厩舎の調教技術が上がっているので現級4歳馬でも好走するケースが多くなっています。

 

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