- 分析前のデータ解説
- 中京記念2026 補9分析
- ナムラコスモス 今回もっとも面白い「真のジャンプ候補」
- ミニトランザット 最も素直な補9ジャンプ
- ブエナオンダ 完成型ではなく、まだ数字が伸びている5歳馬
- カネラフィーナ 距離短縮を「能力の減点」と見るか「加速時間の短縮」と見るか
- カズミクラーシュ 81から111まで戻した馬ではなく、「能力を作り直した馬」
- ショウナンアデイブ 99→? 今回最大の「反発ジャンプ」
- スイープアワーズ 112の壁を破れるか
- ラヴァンダ ジャンプさせる必要がない
- キープカルム 今回の補9基準馬
- サトノシャイニング 能力上限は一頭だけ違う
- チェルビアット 高水準だが補9が横ばい
- リリージョワ 大ジャンプの可能性はあるが、基準点が読めない
- ミナデオロ 1600m適性は確認、能力差を埋められるか
- カンシン 末脚は魅力だが、1600mで補9を作った履歴がない
- ケイズレーヴ 距離短縮はプラス材料だが数字の裏付け不足
- ファントムシーフ 過去能力はある。しかし「今」を評価できない
- 今回の補9ジャンプをどう見るか
分析前のデータ解説
1番ブエナオンダは牡5歳、58kg、菱田裕二騎手。父リオンディーズ、母父ディープインパクトです。直近の補9は、関屋記念14番人気4着で113、しらさぎS13番人気7着で111、マイラーズC10番人気12着で111、ダービー卿CT7番人気6着で109、東京新聞杯8番人気15着で106です。最高は前走関屋記念の補9=113。芝1600m、58kg、RPCI49.4、PCI51.5、上がり2位でした。
2番ファントムシーフは牡6歳、57kg、幸英明騎手。父ハービンジャー、母父Medaglia d’Oroです。直近の出走は2023年菊花賞6番人気9着で補9=111。その前が神戸新聞杯2番人気3着で115、ダービー3番人気8着で111、皐月賞1番人気3着で109です。最高は神戸新聞杯芝2400mの補9=115です。
3番ラヴァンダは牝5歳、56kg、岩田望来騎手。父シルバーステート、母父ベーカバドです。直近はヴィクトリアマイル8番人気7着で112、阪神牝馬S3番人気8着で109、東京新聞杯4番人気2着で113、マイルCS6番人気16着で106、アイルランドT4番人気1着で115です。最高はアイルランドTの補9=115ですが、2025年阪神牝馬Sでも芝1600mで補9=115、8番人気3着を記録しています。
4番カズミクラーシュは牡5歳、57kg、M.デムーロ騎手。父モーリス、母父キングカメハメハです。直近はしらさぎS10番人気8着で111、錦S4番人気1着で105、2勝クラス9番人気1着で100。その前には84、81という低値があります。最高は前走しらさぎSの補9=111です。幸騎手は「最後は止まった。もっとやれる馬で、馬場的なものもあったかもしれない」とコメントしています。
5番ミニトランザットは牡4歳、57kg、松山弘平騎手。父エピファネイア、母父ゼンノロブロイです。直近はしらさぎS3番人気6着で112、ダービー卿CT2番人気4着で111、石清水S1番人気1着で106、新春S2番人気7着で101、2勝クラス1番人気1着で101です。最高は前走しらさぎSの補9=112で、今回も松山騎手です。
6番キープカルムは牡5歳、57kg、柴田裕一騎手。父ロードカナロア、母父サクラバクシンオーです。直近はしらさぎS6番人気2着で113、京王杯SC6番人気6着で107、京都金杯3番人気9着で108、富士S6番人気6着で115、昨年の中京記念3番人気5着で111です。最高は富士Sの補9=115。2025年しらさぎSを5番人気で勝った時にも補9=115を記録しています。
7番カネラフィーナは牝4歳、55kg、石川裕紀騎手。父Frankel、母父Fortifyです。直近はジューンS3番人気1着で113、福島牝馬S3番人気7着で110、中山金杯2番人気4着で111、新潟牝馬S1番人気1着で109、洞爺湖特別1番人気1着で102です。最高は前走芝1800mの補9=113。過去の芝1600mは2歳時の83、84だけです。
8番スイープアワーズは牡6歳、57kg、国分優作騎手。父ディープインパクト、母父エンドスウィープです。直近はしらさぎS9番人気5着で112、立雲峡S4番人気1着で108、岸和田S8番人気2着で105、石清水S11番人気2着で106です。最高は前走の補9=112で、今回と同じ国分騎手でした。
9番リリージョワは牝3歳、52kg、浜中俊騎手。父シルバーステート、母父キングカメハメハです。キャリア4戦で、桜花賞3番人気11着102、紅梅S1番人気1着99、もみじS2番人気1着96、新馬1番人気1着86です。桜花賞ではゲート内で突進してしまい、浜中騎手自身が「ゲートがすべて」「参考外」としています。今回は桜花賞の55kgから52kgになります。
10番ナムラコスモスは牝3歳、52kg、田口貫太騎手。父ダノンプレミアム、母父ジョーカプチーノです。直近は桜花賞7番人気6着で107、チューリップ賞8番人気2着で108、こぶし賞7番人気1着で95、未勝利6番人気1着で89です。最高はチューリップ賞の補9=108で、RPCI60.6、PCI61.5。桜花賞ではRPCI46.7、PCI50.1で補9=107でした。今回も田口騎手で、55kgから52kgになります。
11番チェルビアットは牝4歳、55kg、吉村誠之騎手。父ロードカナロア、母父フレンチデピュティです。直近は都大路S3番人気2着108、愛知杯2番人気5着108、洛陽S2番人気2着109、ターコイズS2番人気13着107、紅葉S2番人気1着108です。最高は2025年NHKマイルC12番人気3着の補9=112です。
12番サトノシャイニングは牡4歳、57kg、コレット騎手。父キズナ、母父Star Dabblerです。最終出走は2025年10月の毎日王冠で1番人気3着、補9=116。その前がダービー5番人気4着112、皐月賞2番人気5着109、きさらぎ賞1番人気1着104、東スポ杯3番人気2着98です。最高は毎日王冠芝1800m、55kgでの補9=116です。
13番ケイズレーヴは牡4歳、57kg、渡辺竜也騎手。父ブリックスアンドモルタル、母父ディープブリランテです。JRAで補9が確認できる直近は小倉記念16番人気12着の102。上がり4位で、渡辺騎手は「もっと短い距離ならやれてよさそう」とコメントしています。
14番ミナデオロは牡5歳、57kg、西塚洸二騎手。父レイデオロ、母父Unusual Heatです。直近は花のみちS2番人気1着107、弥彦S2番人気8着101、センテニアルS6番人気13着100、難波S2番人気4着104、岸和田S4番人気5着104です。最高は前走芝1600mの補9=107で、ルメール騎手は「1600mはぴったり」とコメントしています。
15番ショウナンアデイブは牡7歳、57kg、田山旺佑騎手。父ディープインパクト、母父Mineshaftです。直近はしらさぎS11番人気15着99、マイラーズC13番人気4着114、小倉大賞典10番人気3着114、京都金杯18番人気3着112です。最高は2025年小倉大賞典7番人気2着の補9=115。前走は緩い馬場に脚を取られたと池添騎手がコメントしています。
16番カンシンは牡4歳、57kg、団野大成騎手。父ビッグアーサー、母父ディープインパクトです。直近はパラダイスS2番人気5着104、湘南S4番人気1着105、船橋S2番人気2着102、2勝クラス3番人気1着99です。最高は芝1400m湘南Sの補9=105で、上がり32秒3、上がり1位でした。芝1600mの戦歴はありません。
中京記念2026 補9分析
中京芝1600mは単純な瞬発力勝負だけではなく、左回りで直線約412m、直線には急坂があり、最後まで速度を維持する能力を要求される舞台です。 今回は過去の中京記念の統計ではなく、「その馬がどんなレース構造で高い補9を出してきたか」を中京1600mへ接続します。
ナムラコスモス 今回もっとも面白い「真のジャンプ候補」
今回、私が最も補9ジャンプらしいと思うのはナムラコスモスです。
補9=108しかない馬、と見ると足りません。しかし、この108は3歳春のチューリップ賞です。TARGETの補9は3歳前半を古馬と同じ尺度で評価するため、成長途上の3歳馬は低く出やすいという構造があります。3歳限定芝1600mのG2平均も補9=108です。つまりナムラコスモスの108は、「低い」のではなく、その時点ですでに世代G2の標準能力に達していた数字です。
さらに面白いのが、108を出したチューリップ賞と107の桜花賞がまるで違う競馬だったことです。
チューリップ賞はRPCI60.6、PCI61.5。桜花賞はRPCI46.7、PCI50.1です。かなり違う時間構造でも補9が108、107とほとんど落ちていません。
これは「展開がハマって108」ではありません。
速い流れでも遅い流れでも、自分の能力水準を大きく崩さなかった馬です。
そこへ春から夏の成長期間が入り、今回52kg。斤量も桜花賞から3kg軽くなります。3歳馬に対する年齢差の斤量設定そのものが、この時期の古馬との成熟差を調整する仕組みです。
私は108を基準値として見ません。
今回初めて「古馬基準の補9へ換算された時にどこまで出るか」を見る馬だと考えます。補9=113程度なら驚きませんし、成長が大きければ補9=115付近まで一気に来ても不思議ではありません。
今回最大の新高値型ジャンプ候補です。
ミニトランザット 最も素直な補9ジャンプ
こちらはナムラコスモスとはまったく違います。
ミニトランザットは数字そのものが階段になっています。
補9=101、106、111、112。
しかもほぼ芝1600mだけで上がっています。
距離変更による数字の錯覚でも、極端な斤量差でもありません。クラスが上がるたびに補9まで上がっている。
ここが非常に強い。
普通は昇級すると着順だけでなく補9も頭打ちになります。ところがこの馬は3勝クラスを勝って106、ダービー卿CTで111、しらさぎSで112です。
つまり「相手が強くなることで能力を引き出されている」形になっています。
しかも前走はRPCI46.3という流れで補9=112。ダービー卿CTもRPCI43.1で111です。速い流れの中で高値を更新しているので、中京の最後まで脚を要求される1600mとの接続も悪くありません。
今回は松山騎手継続です。
必要なのは大ジャンプではなく、あと3程度。
私は補9=114~116のゾーンへ最も自然に入ってくる馬の一頭だと考えます。
ブエナオンダ 完成型ではなく、まだ数字が伸びている5歳馬
ブエナオンダは5歳ですが、補9推移が若い馬のようです。
106→109→111→111→113。
ここがかなり異質です。
京都金杯を勝った時でも補9=112でした。それを前走の関屋記念では14番人気4着ながら113へ更新しています。
つまり「勝った時がピーク」ではありません。
着順は4着でも、能力値としては前走がキャリア最高です。
しかも58kgで補9=113。今回も58kgなので、斤量条件による上振れを必要としません。
関屋記念では後方から上がり2位。RPCI49.4、PCI51.5で、極端なスローの瞬発力だけで作った113でもありません。
問題は今回が菱田騎手への乗り替わりになることですが、馬そのものの補9曲線だけなら明らかに上向きです。
補9=115まであと2。
今回、115を初めて突破する可能性は十分あります。
カネラフィーナ 距離短縮を「能力の減点」と見るか「加速時間の短縮」と見るか
カネラフィーナも非常に面白いです。
102→109→111→110→113。
4歳馬らしい成長曲線になっています。
しかも最高の補9=113は前走で更新しました。
今回55kgなので前走56kgから1kg軽くなります。
問題は1600mです。
最近の高補9は1800~2200m。芝1600mは2歳時の83、84しかありません。
普通に考えるとマイル実績不足です。
しかし、その83、84を「1600mが苦手だった証拠」として扱うのは危険です。その後の能力そのものが30近く上がっているからです。
今のカネラフィーナが1600mを走ったデータは一度もありません。
つまり「マイルで補9=113を出せない馬」ではなく、「補9=113まで成長してからマイルをまだ走っていない馬」です。
これは意味がまったく違います。
中京1600mで前半の追走に忙しくならなければ、113からさらに上がる余地があります。
補9=115へ届く新高値候補として高く評価します。
カズミクラーシュ 81から111まで戻した馬ではなく、「能力を作り直した馬」
この馬の81、84は、今の能力判断にはほとんど使いません。
重要なのはその後です。
100→105→111。
2勝クラスを勝って100、3勝クラスを勝って105、初めての重賞しらさぎSで111。
ミニトランザットと似ています。
クラスが上がったのに補9も上がった。
前走は10番人気8着なので、着順だけなら目立ちません。しかし補9はキャリア最高です。
さらに前走は最後に止まっており、幸騎手も「もっとやれる」「馬場的なものもあったかもしれない」としています。
つまり補9=111が完全燃焼の111とは限りません。
今回、M.デムーロ騎手への乗り替わりです。
この馬は5歳なので成長補正を大きく入れる馬ではありませんが、「今の能力水準が過去データにまだ十分反映されていない」という意味でジャンプ候補です。
115まで4。
私は112~115あたりまで見ています。
ショウナンアデイブ 99→? 今回最大の「反発ジャンプ」
数字だけなら最も大きく跳ねそうなのはこの馬です。
ただし、これは成長によるジャンプではありません。
能力回帰です。
前走補9=99。その前が114、114、112。
前走は緩い馬場に脚を取られて15着。これを「99まで能力が落ちた」と見る必要はありません。
むしろ重要なのは、この馬が補9=115を出した時だけに特定のレース構造へ依存していないことです。
補9=115の小倉大賞典はRPCI40.9で差し。補9=114のマイラーズCはRPCI54.5で逃げ。もう一つの114はRPCI46.4で差しです。
逃げても差しても高い。
流れても落ち着いても高い。
これはかなり重要です。
ショウナンアデイブの高補9は「展開の偶然」ではありません。
7歳ですから新しい能力上限を期待する馬ではありませんが、99から112~114程度へ戻るだけなら十分可能です。
ただし今回は田山騎手への乗り替わり。過去の高補9時とは騎手条件が異なります。
したがって「大ジャンプ候補」ではありますが、「補9=115更新候補」とは分けます。
スイープアワーズ 112の壁を破れるか
この馬も102→106→105→108→112と上がってきました。
前走しらさぎSでは9番人気5着ながら補9=112。昇級初戦でキャリア最高です。
しかも現在の国分騎手との組み合わせで112を出しています。
ここは再現性があります。
一方、すでに6歳です。
ブエナオンダやカネラフィーナのような成長曲線というより、1600mへの適性集中によって指数が上がってきたタイプと見ます。
補9=114程度までは十分ですが、115を超えるには展開の助けが少し必要という評価です。
ラヴァンダ ジャンプさせる必要がない
ラヴァンダはジャンプ候補というより能力基準馬です。
すでに補9=115を二度記録しています。
しかも1800mのアイルランドTだけでなく、芝1600mの阪神牝馬Sでも115。
直近の東京新聞杯も113です。
つまり今回必要な能力を「過去に出したことがある」ではなく、「マイル重賞で繰り返し出している」。
さらに岩田望来騎手との組み合わせで補9=115を記録しています。
今回の課題はジャンプではなく115前後を再現すること。
能力面では上位です。
キープカルム 今回の補9基準馬
こちらも同じです。
芝1600mで補9=115を二度。
昨年のしらさぎSを115で勝ち、富士Sでも115。
さらに前走しらさぎSではRPCI46.3という過去の115とは違う流れで、上がり1位、補9=113まで来ています。
この馬は非常に重要です。
以前はRPCI54前後で高い補9を出していた馬が、速い流れでも113まで出せるようになった。
能力の「幅」が広がっています。
ただし今回は過去の高補9を出してきた坂井騎手ではなく柴田裕一騎手です。
馬の能力だけなら115圏ですが、再現条件にはひとつ不確定要素があります。
サトノシャイニング 能力上限は一頭だけ違う
補9の絶対値だけなら、この馬がトップです。
82→98→104→109→112→116。
これほどきれいな上昇曲線の馬は今回ほかにいません。
しかも116は3歳秋の毎日王冠です。
単発の高値ではなく、成長とともに一戦ごとに能力値を上げて116へ到達しています。
能力上限は疑いません。
問題は今回が2025年10月以来、約10か月半ぶりになること。そして1800~2400mを中心に使われてきた馬で、芝1600m経験がありません。
さらに補9=116の毎日王冠は55kgで、今回は57kgです。
したがって「能力だけなら最上位」と「今回その能力を出せるか」は別問題です。
補9=116を持っているから自動的に本命、とはしません。
逆に休み明けでも115前後を出してきたら、このメンバーでは地力そのものが一枚上だったという結論になります。
チェルビアット 高水準だが補9が横ばい
NHKマイルCで補9=112を記録しています。
ただ、その後が107、108、109、108、108。
安定していますが上がっていません。
4歳牝馬で55kgという条件は悪くありませんが、今回115へ到達するにはこれまでとは違う一段が必要です。
能力不足というほどではありません。
ただし「ジャンプを示唆する時系列」になっていない。
今回は110~112付近を中心に考えます。
リリージョワ 大ジャンプの可能性はあるが、基準点が読めない
桜花賞の102は参考外に近いです。
ゲートで突進したという明確な理由があります。
さらに3歳春の数字なので、そのまま古馬G3の115と比較するのも危険です。
今回は52kg。
そのため102→110前後というジャンプ自体は十分あり得ます。
ただしナムラコスモスとの違いがあります。
ナムラコスモスはチューリップ賞108、桜花賞107という「正常に走った時の基準値」があります。
リリージョワにはそれがありません。
桜花賞102が崩れた数字だと分かっても、「正常なら108なのか112なのか」が分からない。
したがって大ジャンプ候補ではありますが、補9=115到達までを本線には置きません。
ミナデオロ 1600m適性は確認、能力差を埋められるか
前走で初めて補9=107へ上がりました。
しかも芝1600mを勝ち、ルメール騎手が1600mを明確に評価しています。
今回58kgから57kg。
条件は前走より悪くありません。
ただし5歳馬で、キャリア最高が107。
G3基準の115まで8あります。
距離適性による上昇余地はありますが、今回は「ジャンプ候補」より、重賞の壁を突破できるかを見る馬です。
カンシン 末脚は魅力だが、1600mで補9を作った履歴がない
1400mで補9=105、上がり32秒3という脚を使っています。
ただし1600m経験がありません。
1200~1400mで後半を強く伸ばしてきた馬なので、距離延長で自由に走れる時間が増える可能性はあります。
一方、57kgで初マイル、G3。
115まで10あります。
面白い条件変更ではありますが、現段階ではジャンプ上位には置きません。
ケイズレーヴ 距離短縮はプラス材料だが数字の裏付け不足
小倉記念は補9=102ながら上がり4位で、騎手も短距離化を示唆しています。
1600mへの短縮自体には理由があります。
ただ、地方戦ではTARGETの補9がありません。
つまり途中の能力推移を測定できません。
102から115への13ポイントを埋めるだけのデータ根拠を、今回のファイルからは作れません。
穴としての可能性と、補9ジャンプの裏付けは別です。
今回は後者が不足しています。
ファントムシーフ 過去能力はある。しかし「今」を評価できない
神戸新聞杯の補9=115は今回でも上位です。
ただし最後の出走が2023年10月22日の菊花賞。
今回まで約2年10か月空いています。
しかも最高値は2400mで、芝1600mの高補9履歴もありません。
過去能力を否定する必要はありません。
しかし補9ジャンプは「今回どこまで走れるか」を予測するものです。
現在能力を推定する途中データが存在しない以上、115を根拠に上位評価することはできません。
これは能力不足ではなく、データ不足による保留です。
今回の補9ジャンプをどう見るか
今回、一番重要なのは「115経験馬」と「115未経験馬」を単純に分けないことだと思います。
サトノシャイニング、ラヴァンダ、キープカルムはすでに115以上を持っています。ショウナンアデイブも115経験馬です。
一方、今回本当に面白いのは、まだ115を出していない側です。
その中で、私が最も高く見る新高値ジャンプ候補はナムラコスモスです。
次がミニトランザット。
ブエナオンダ、カネラフィーナが続き、カズミクラーシュ、スイープアワーズまでが新しい最高値を作る可能性のあるゾーンです。
そして別枠がショウナンアデイブ。
これは成長ジャンプではなく、前走99を消して過去の112~115帯へ戻る「反発ジャンプ」です。
この二種類を混ぜない方がいいと思います。
今回の中京記念で私が最も注目している構図は、
「115を持っている馬が115を再現するレースなのか、それとも春まで108だった3歳馬が夏に115へ変わるレースなのか」
です。
その意味で、能力基準馬はサトノシャイニング、ラヴァンダ、キープカルム。
ジャンプという観点から最も興味深いのはナムラコスモス、ミニトランザット、ブエナオンダ、カネラフィーナです。
特にナムラコスモスは、数字だけを見る人ほど評価を下げやすい馬です。
春の補9=108を「今回も108程度」と見るのか、「3歳限定G2で108まで来ていた馬が、夏の成長+52kgで古馬基準へ接続する」と見るのか。
ここが今回の補9分析の核心だと考えます
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