今年は関東地方の梅雨明けも早く7月は暑い夏になるようですね。これからが、夏競馬本番となりますが函館、札幌、小倉競馬場は美浦・栗東トレセンから遠距離にあり各厩舎はどこの競馬場を使うかによって競走馬をその競馬場に滞在させるかを決めるが、果たしてどうやって各厩舎の馬房数を決めているのでしょうか。
まずは「出張馬房」で検索してみましたが各競馬場の馬房数についての詳しい記述は見つかりませんでした。検索結果には一口馬主の方のブログが多くヒットして、その内容を読んでみると「出張馬房が空いていないので遠距離輸送をしなければならない」みたいな事が書かれていた。ということは、馬房に空きがない馬は、レースを使ってまたトレセンまで帰って来なければいけない。それは、滞在している馬に比べると大変なリスクがある。特に北海道なら大変だと思うが、そういうことは新聞等でほとんど分からない。
と言うことで出張馬房についてJRAに問い合わせたところ、各競馬場の出張馬房数は以下の数だと返事がきた。この中で小倉、函館、札幌については「調教師に対し一定の馬房の割当てがありますが、ある競馬場により多くの馬を遠征させたいと考える調教師同士の馬房の交換はできるようになっております。」という事になっている。
各競馬場の出張馬房数は
2018年7月4日現在、232名の調教師が8502頭の競走馬を管理して、そのうち3765頭が在厩しています(TARGET frontier JV調べ)。と言うことは函館が約700馬房、小倉が約600馬房、新潟が約600馬房で合計1900馬房。新潟は輸送競馬が出来るのでまだいいが函館と小倉は滞在競馬になるので管理馬(在厩馬)の数からすると少ない。
ちなみに今年の1回函館の出走馬を調べてみると699頭いました。と言うことは単純計算で100頭ぐらいが入れ替えを行っているか、輸送競馬をしていると言うことですね(函館の場合は札幌に滞在して函館↔札幌を使う場合もあり)。函館・札幌を拠点にしている調教師は早くから馬房を確保していると思います。今年の1回函館で一番多く馬を走らせていたのは矢作芳人厩舎の14頭(1勝)、ついで中野栄治厩舎の10頭(1勝)、須貝尚介厩舎の10頭(1勝)、斎藤誠厩舎の9頭(2勝)となっていました。
出張馬房がどこにあるのか気になったのでGoogle Mapsで競馬場を検索すると競馬場の回りにいっぱいあるのが分かりました。
函館競馬場(Google map)
札幌競馬場(Google map)
小倉競馬場(Google map)
東京競馬場(Google map)
※2007年の記事に加筆修正しました。
コメント