TARGETとAIは相性がいいので、出来ることがいっぱいある。

TARGET
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TARGETを使っていると、AIとの相性がいいなと感じることが増えてきました。

JV-Linkは、これまでプログラムを書ける人のものでした。仕様書を読んで、決まった桁数で区切られたデータを1つずつ読み解いていく。競馬に詳しいことと、それを扱えることは別のスキルで、両方を持っている人はかなり少なかったと思います。

それが今は、AIに言葉で頼むだけでデータを取ってきて、加工までしてくれます。TARGETがJV-Linkから取り込んで保存しているデータも、AIに読ませればさらに加工できます。競馬はとにかくデータが多いので、AIを使うメリットはかなり大きいんですよね。

で、ふと思ったんです。だったらTARGETがなくても、AIだけで同じことができるんじゃないか、と。

JV-Linkが使える=TARGETが使える

最初に前提をひとつ。JV-LinkはJRA-VANデータラボの有料会員の機能です。データラボに入っていればTARGETも使えるので、「JV-LinkはあるけどTARGETは無い」という状況は、実際にはあまりありません。

なので比べるのは、「データラボを契約してTARGET×AIで使う」場合と、「契約せずにAIだけで使う」場合です。

AIだけでも、思っていたよりできる

正直、AIだけでもかなりのことができます。

JRAの公式サイトには、出馬表、オッズ、成績、払戻が載っています。これを読ませれば、その週のレースの近走や距離替わり、騎手の乗り替わりを整理してくれます。新聞の馬柱を写真に撮って渡しても、表に起こしてくれます。厩舎コメントを読んで「前向き」「様子見」に分けたり、点数や期待値を計算したり、予想を記事にまとめたりもできます。

目の前の1レースを読むだけなら、これで十分かなと思います。

ひとつだけ注意があって、競馬サイトの多くは利用規約でデータの自動取得を禁止しています。AIに頼めば取れてしまうんですが、取れることと、取ってよいことは別の話です。

できないのは「確かめること」

AIだけで決定的に足りないのは、過去のデータで確かめることでした。

「この条件の馬は、過去10年でどれくらい勝っているか」。これが出せません。まとまった過去データが手元に無いからです。

厄介なのは、それでもAIはそれらしい答えを返してくることです。「このコースは内枠有利です」と、一般論をもっともらしく言う。馬名や成績も、記憶から書かせると間違いが混ざります。しかも、AIに「これ合ってる?」と聞いても、同じ頭の中で確認し直すだけなので、間違いに気づけないんです。

TARGETは、AIとは別の物差しになる

ここでTARGETが効いてきます。

AIが書いたプログラムで出した集計と、TARGETの検索や集計で出した数字は、計算の経路がまったく別です。両方が一致すれば、AIの処理はまず正しいと考えていい。ずれたら、取消や同着の扱い、条件の解釈など、どこかに漏れがあるという合図になります。

AIで作ったオリジナルの指数も、外部指数としてTARGETに取り込めば、いつもの画面で確かめられます。指数の高い順に成績を見たり、馬柱に並べて「この馬はなぜ負けたのか」を1頭ずつ見たり。僕が作ってきた逃げ馬メーターや決め手メーターも、この形で使っています。

AIがデータを作って、TARGETで検索して確かめる。この行ったり来たりができるのが、一番大きいと思います。

ただ、突き合わせても見つからないものもあります。予想の時点ではまだ分からないはずの情報、たとえば確定オッズや当日の馬体重が、条件に紛れ込んでしまうケースです。これはAIでもTARGETでも同じ数字が出てしまうので、照合しても気づけません。僕も一度これをやって、やけに成績のいい条件を見つけて喜んだことがあります(^^ゞ ここは道具ではなく、自分で守るルールですね。

表にまとめてみた

やりたいこと AIだけデータラボ契約なし TARGET×AIデータラボ契約あり
データの入手 △JRA公式サイトや新聞の写真から、1レースずつ ◎1986年以降のデータが整理済みで手元にある
今週の1レースを分析 ○出馬表を読ませれば、近走・展開・コメントを整理できる ◎全馬の過去走や条件別の成績まで一度に出せる
過去データでの検証 ×まとまったデータが無いのでできない ◎全期間・全条件で集計できる
オリジナル指数を作る △作れるが、効くかどうか確かめられない ◎外部指数にしてTARGETの画面で確かめられる
答えの検算 ×AIが自分で確かめるだけで、間違いに気づけない ◎TARGETの集計と突き合わせて検算できる
買い方の計算 ○できる ○できる
コメント・談話の読み取り ○できる ○できる(過去分もまとめて読める)
記事・WEBページ作り ○できる ◎実データの裏付け付きで作れる
自分の馬券記録の集計 ○記録を貯めれば集計できる ○できる
気をつけたいこと AIがそれらしいデータを作ってしまう
馬名や成績の誤り
サイトの規約違反
予想時点で分からない情報の混入
条件の試しすぎ
データの公開範囲

◎強い ○できる △限定的 ×できない

AIだけは、目の前の1レースを「読む・計算する・書く」ための道具。TARGET×AIは、「作る・確かめる・積み上げる」ための道具。

違いを決めているのは、過去のデータで確かめられるかどうか、でした。

差がつくのは、何を問うか

データもAIも、誰でも同じものを使えるようになりました。プログラムを書けるかどうかは、もう差になりません。

じゃあ何で差がつくのかというと、たぶん「何を問うか」のほうなんですよね。TARGETの馬柱を眺めていて「この馬、なんでここで負けたんだろう」と引っかかる。そこから仮説を立てて、AIに形にしてもらって、またTARGETで確かめる。この一周を回せるかどうかかなと思います。

競馬歴36年、TARGET歴28年になりますが、道具が変わっても、引っかかりを見つけるのは結局自分の目です。予想が当たるかどうかは別として(^^ゞ、その引っかかりをすぐ確かめられるようになったのは、かなり面白いですね。

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