新人騎手ではトップの今村聖奈、G1騎乗可能な勝利数まであと12

騎手
スポンサーリンク
スポンサーリンク

先日のCBC賞は新人の今村聖奈騎乗のテイエムスパーダが見事な逃げ切り勝ちで、重賞初騎乗、初制覇を成し遂げた。これは、かなりの話題になりその日のスポーツニュースでも取り上げられたし、翌日のスポーツ紙でも一面を飾った。

今年デビューの新人は10名いますが、勝利数を見ると今村聖奈が19勝、角田大河が12勝、西塚洸二が5勝、障害騎手の小牧加矢太が4勝、鷲頭虎太が3勝、大久保友雅と佐々木大輔が2勝、土田真翔と水沼元輝と川端海翼は未勝利です。

デビューして4ヶ月で19勝は2019年にデビューした斎藤新の20勝に次ぐ早さでした。成績を見ると、勝率9.6%、連対率15.7%、複勝率20.7%と新人としては立派な数字です。凄いのが1人気での成績で12回騎乗して7勝、2着2回、着外3回の勝率58.3%、連対率75%、複勝率75%です。

ちなみにリーディングの川田将雅の今年の1人気での成績は159回騎乗して59勝、2着29回、3着17回、着外54回で勝率37.1%、連対率55.3%、複勝率66%でした。1着の回数が2着や3着よりも多いですから信頼度抜群です。

今村聖奈がこのまま順調に騎乗数を維持して、勝利数も積み上げられるとすると10月2日のスプリンターズSまでにG1レースに騎乗できる31勝をクリアできます。

過去に競馬学校出身の新人でG1レースに騎乗した騎手を調べてみると、福永祐一、武豊、武幸四郎、角田晃一、岩田望来、三浦皇成などがいました。三浦皇成は4ヶ月で31勝をクリアし最速でスプリンターズSに騎乗していました。

今村聖奈の騎乗ぶりを見ていると、新人らしいバタつき感があまりないですね。CBC賞でもスタートは普通でしたが、押っつけ押っつけでハナを切るのではなく、少し気合を付けた程度でジワっと先頭に立ち、直線ではターフビジョンで後続との差を確認するほどの余裕がありました。また、その次のレースでは1人気馬に騎乗し、前半は外を回っていましたが4コーナーで内に潜り込んで最内から伸びて差し切り勝ち。勝利数だけではなく騎乗ぶりがよければ再び重賞レースへの騎乗があるでしょうね。

CBC賞のレース後のインタービューでは

 ──重賞初挑戦で初制覇
「うれしいです。チャンスある馬に乗せていただいた。馬を最高の状態で仕上げてくださった。あとは人間がどうアプローチするかがカギとなっていた。馬の力を信じて、自信を持って乗れたのが良かった」

──重圧、緊張感は
「小さい頃から大きなレースを見てきた舞台ですし、逆の立場になってみるとすごく感慨深いというのもあるけど、走るのは馬なので、馬の邪魔をしないことが私のするべきことではないのかなと思って乗っていた」

──レース中の手応えは
「今週の騎乗のラインナップ的に先行力を生かした馬が多かったので、たくさんいろんな馬に乗って、いろいろ勉強させてもらった中で最高の結果で、この馬と向き合えたのではないかな」

──レース中の気持ちは
「冷静でした。走るのは馬だし、重賞だからG1だからと人が気負っていても、馬に余計なプレッシャーをかけるだけと私は思っている。同じ精神面で馬と向き合った」

─直線の気持ちは
「モニターを見た時にセーフティーリードではないのかなと思ったので、後はしっかりハンドライドで追うことと、逃げ切る気持ち良さをしみじみと感じながら、人馬一体になれた」

──これからの抱負を
「私はいつもジョッキーが勝たれたら拍手をしている立場だったので、こうやってたくさんの人に喜んでいただけるのはうれしい。私自身デビューした時からたくさんの人に夢と希望と、そして感動を与えるレースをお送りしたいと言っていたので、少しでもお客さんにそういったサービスができたのなら、光栄です」

スポニチ【CBC賞】今村聖奈「走るのは馬」「人が気負っていても…」一問一答

重賞初騎乗で初勝利、18歳でレース後のインタビューに対してひとうひとつ冷静に、しかもあまり考えることなくスラスラと受け答えしてますよね。注目度がある中で、これですから将来が楽しみです。

コメント