今年から4歳馬の降級制度(救済処置)が廃止されました。そこで、今年と昨年と一昨年の3年間でこれまで降級制度が行われていた同一時期(夏競馬スタートから先週まで)を、TARGETのレース検索を使って集計をしてみました。集計対象は3歳以上1勝クラス(500万下)と3歳以上2勝クラス(1000万下)です。
降級制度廃止で年齢別成績に変化が
集計結果を見ると、2018年と2017年は降級制度のおかげで4歳馬の勝利数が一番多いですが、今年は3歳馬が断然多いです。また、5歳馬の勝利数が今年は多くなっています。
3歳馬はルールで定められた負担重賞が4歳以上よりも減量される優遇処置があります。この優遇処置があるので3歳馬は有利なんですね。
例えば、今週行われる2回福島8日目8レース1勝クラス【ダート1700】には15頭が出走します。出走馬の年齢別内訳は、3歳馬8頭、4歳馬4頭、5歳以上3頭です。下に、TARGETの出馬表と、斤量差が分かる他ランク画面を出してみました。
人気になるのは4歳馬のユメノサキと3歳馬のラージヒルあたりでしょうか。斤量を見るとユメノサキは57キロ、ラージヒルは54キロで斤量差は3キロ。前走から見ると、ユメノサキは前走からの増減がないのに対し、ラージヒルは前走が56キロで今回が54キロなので2キロ減になります。また、一般競争(特別競走とハンデキャップ競走以外のレース)においては減量騎手の特典があるので斤量が軽くなる馬が多く出てきます。
ワシントンテソーロは3歳牡馬なので定量が54キロですが、減量騎手の木幡巧也騎手が騎乗するので斤量はさらに1キロ減の53キロで出走できます。減量特典のある若手騎手を上手に起用していくのも厩舎の戦略になりますね。
インティは降級制度のおかげで1勝クラスで2勝している
昨年の7月15日中京7レース【ダート1700】ではフェブラリーSを勝ったインティが出走していました。インティは2走前に未勝利戦を勝ち、前走は1勝クラスを勝っていました。そして、降級制度のおかげで再度1勝クラスに出走しています。このレースにはインティの他にも8頭の降級馬(性齢が水色バック)が出走していました。
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