「この馬は社台には絶対入れない」凱旋門賞に挑むタイトルホルダー生産者・ 岡田牧雄氏が持つ決意の理由
これは、マネー現代で競馬コラムニストの河村 清明氏が岡田牧雄氏に宝塚記念のあとにインタビューした記事でした。この記事の中で、河村氏は岡田氏にタイトルホルダーの引退後について聞いている。
「引退後のタイトルホルダーを、まさか社台スタリオンステーションに入れたりはしませんよね?」と尋ねたのである。
笑いながら岡田氏は答えた。
「それはもう絶対に入れません! “日高のために牧場経営をしている”との意識は、どの牧場よりも、誰よりも、しっかり持っているつもりです。自分の牧場から強い馬が出た時には、(岡田氏が代表を務める)レックスでシンジケートを組む、と決めてきました。タイトルホルダーももちろんそうするつもりです。迷いはありませんよ」
また、岡田氏は「競走馬にとっては“現役こそが一番の幸せ”だと考えるからなんです」とも言っている。牝馬3冠馬となったデアリングタクトも故障したあとに引退・繁殖も考えたが治せると判断して現役続行となり、ヴィクトリアマイルでは6着でしたが宝塚記念では3着と好走しました。
タイトルホルダーは今年の秋には凱旋門賞に出走を予定している。岡田氏は凱旋門賞を勝って凱旋門賞狂騒曲に終止符を打つと。また、目指すべき競馬について語っている。
「凱旋門賞狂騒曲が加熱してますよね。そろそろ終止符を打つべきタイミングに来ているのは間違いありません。私はもう10年も前から、『ヨーロッパ競馬ではなく、日本はもっとアメリカ競馬を目指すべき』と言ってきました。誰かが勝てば、一連の狂騒曲は落ち着くわけですよ。終止符を打つのは、もしかしたら私のようなタイプが適任なのかもしれませんね」
タイトルホルダーは時計の掛かる力のいる馬場で強く、スピード競馬はどうかと思ったけど宝塚記念ではハイペースを2番手で追走し、直線ではさらに加速して後続をちぎりレコード勝ちした。スタートからスピードのある競馬をして勝つのだから本当に強いと思う。
凱旋門賞では、どういう結果になるか分からないが今年は日本から4頭が登録しているのでこれまで以上に期待できるのではと思っている。エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーブル、ディープインパクトなど勝てそうで勝てなかった。また、前哨戦を強い勝ち方をしたので本番は勝つと思っても勝てなかった。今年こそは終止符が打てるのではないか期待したいです。
サンデーサイレンス以降、種牡馬と言えば社台SSで繋養されている馬が上位を占めている。ノースヒルズでさえキズナやコントレイルを社台SSで繋養されている。日高で生まれたタイトルホルダーが、日高で種牡馬となり社台ブランドと対決するようになれば競馬界も少しは変わるかも。
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