京成杯 クリスタルブラックが快勝。吉田豊騎手と高橋文雅調教師の絆に、キズナ産駒のクリスタルブラックが応えた

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京成杯は断然人気のスカイグルーヴが早め先頭で押し切るかと思われた直後に外からクリスタルブラックが猛然と追い込んで差し切った。スタート後は掛かって、前の馬に乗りかけそうになり鞍上の吉田豊が必死に抑えて我慢させて後方にいるしかなかったが、4コーナーから進出すると、中山の短い直線を一気に伸びてきた。新馬戦でも、中山の坂をモノともしなかったようにかなり脚力があるように思えた。粗削りなだけに、これからの成長が楽しみ。

 

吉田豊騎手と高橋文雅調教師には深い絆があった

「特別な1勝です。ユタカで勝てて良かった」と高橋文雅調教師が語る理由とは?(平松さとし) - エキスパート - Yahoo!ニュース
大久保洋吉厩舎での出合い リスグラシューの優勝に湧いた昨年の有馬記念。その丁度1週間前の12月15日。この日、中山競馬場で行われた芝1800メートルの新馬戦を勝ったのはクリスタルブラック。美浦・高橋文

 

競馬ライターの平松さとし氏の記事によると、クリスタルブラックを管理する高橋文雅調教師は、競馬学校を卒業後は美浦の大久保洋吉厩舎に入った。この時に所属騎手の吉田豊騎手はいました。年齢では高橋文雅調教師の方が3歳上ですが、競馬界では吉田豊騎手の方が先輩という関係。

 

大久保洋吉調教師は管理馬を愛弟子の吉田豊に騎乗させることが多かったです。その、影響もあってか高橋文雅調教師が手掛ける馬も吉田豊が騎乗するという自然の流れが出来ていたのでしょう。

 

吉田豊は、2017年12月9日の新馬戦で落馬事故で合い、頸椎骨折の重傷を負って長期休養していました。頸椎骨折ですから復帰までに時間が掛かり、復帰できたのは2019年3月2日の6レース。このレースに高橋文雅調教師はミヤビペルラを用意していたようです。結果は13着(13人気)でしたが無事にレースを終えることが出来ました。

 

クリスタルブラックは新冠の大狩部牧場の生産馬で、馬主は岡田勇氏。キズナ産駒で近親には目立った活躍馬はいませんでした。馬主の岡田勇氏の所有馬を調べてみると、データがある限りでは1986年にグリーンステイツという競走馬を持っていました。馬主歴は長いですが、データがある限りでは今回の京成杯が初重賞制覇ということになります。馬主の事があまり話題になりませんが、新冠の個人経営の牧場で生産された競走馬が勝ったというのは、社台や大馬主が重賞を席巻している今の時代では凄いことだと思います。

 

高橋文雅調教師にとっては開業9年目で嬉しい重賞初勝利。それが、吉田豊が騎乗しての勝利なだけに喜びもひとしをだったでしょう。クリスタルブラックの今後はどういう路線で行くか分かりませんが、社台系や大馬主がひしめくクラシック戦線をにぎわす一頭になってほしいですね。

 

 

 

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