日本ダービーとジャパンカップが行われるのは東京芝2400mです。使用コースは内らちから6m外になるCコースを使用します。日本ダービーの前週に行われるオークスは同じ芝2400mですが、使用コースはBコースになります。
過去20年の東京芝2400mで行われるG1レース(ジャパンカップ、日本ダービー、オークス)の馬番別成績を調べてみると以下の通りになりました。
集計結果を見ると、ジャパンカップは1~4番で9勝、5~9番で7勝、10~18番で4勝。日本ダービーは1~4番で9勝、5~9番で3勝、10~18番で8勝。オークスは1~4番で8勝、5~9番で4勝、10~18番で9勝でした。
3つのG1レースを馬番別で勝利数の多い順で見ると1番(9勝)、2番(7勝)、5番(6勝)、4番(5勝)でした。これだけ見ても内枠が有利なことが分かります。
スタートゲートは内らちからさらに外に設置
ジャパンカップのゲートですが、1番は内から3番目の設定されているのが分かります。これは、一昨年のジャパンカップの時のものですが、1番のコントレイルはスタートしてしばらく内らちの影の部分の外側、いわゆるゲートを出て真っすぐ走っています。前に行きたい馬は外から脚を使って前に行くことになっています。
下の画像は日本ダービーのものですが、やはり1番のベラジオオペラはスタート後はしばらく真っすぐ走り、徐々にらちに酔っています。
外の馬は最初のコーナーで外を回されるので距離ロスがあります。馬場状態が悪くなければ内を走った馬の方が距離ロスがない分だけ有利になります。2012年のジャパンカップではジェンティルドンナに騎乗の岩田康誠が15番枠から内に切れ込んで2番手で1コーナーを回りました。彼は、軽量ということを生かして勝つにはこれしかないということで強引でしたが前に行きました。結果は、オルフェーヴルに鼻差勝ちでした。
G1レースに騎乗する騎手は過去の映像はチェックしているはずで、騎乗馬の脚質、出走馬の脚質などを考慮して、どういうレースをするかレースプランをある程度は組み立ていると思います。東京コースの場合、直線が長いので横に広がりやすく馬場状態がいいと外に出すのは距離ロスがある分だけ不利になります。上手い騎手はロスのないコースを通ります。特にジャパンカップでは外国人騎手の成績がいいですが、彼らはロスのない競馬をするのが得意ですからね。
コメント