2020年オークス 桜花賞馬はオークスで勝てるか?過去34年で8頭が2冠馬に

レース展望
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桜花賞は芝1600mですが、オークスは芝2400mと桜花賞よりも800m長い距離を走るレースです。芝2400mは3歳牝馬にとって初めての距離でもあるので、距離適性など不明な部分が多い。そこで、TARGETに蓄積されている過去34年のデータから桜花賞馬のオークスでの成績を調べてみました。

過去34年で桜花賞とオークスを勝った馬は8頭

上の表は桜花賞を勝った馬の次走を集計したデータです。これを見ると桜花賞とオークスを勝っている馬はアーモンドアイ、ジェンティルドンナ、アパパネ、ブエナビスタ、スティルインラブ、ベガの6頭ですが、マックスビューティーとメジロラモーヌもオークスを勝っています。

3歳牝馬にとって未知の距離になりますが、勝てないまでも2着や3着に入っている馬も多いです。近年はスピード化しているので桜花賞を先行して勝っている馬はスピードがある馬が多く、オークスになると苦しんでいます。それに対し、桜花賞を差して勝ってきている馬は折り合いが付きやすいので距離が伸びても終いの脚はしっかりしています。

今年の桜花賞馬デアリングタクトはレース最速の上り勝っています。また、デビュー戦と2戦目もレース最速の上りで勝っています。過去にこのような馬は何頭かいました。

アーモンドアイはデビュー戦こそ負けていますが、デビューからオークスまではレース最速の上りを出しています。桜花賞はラッキーライラックに人気を譲っていますが、それ以外では1人気での勝利でした。

ハープスターもデビューからオークスまでレース最速の上りを出しています。オークスでは2着に敗れていますが、この時勝ったのは桜花賞3着のヌーヴォレコルト。ヌーヴォレコルトは桜花賞で3番目の上りで、オークスでも3番目の上りでした。しかし、位置取りがハープスターよりも前でレースを進め早めに抜け出して首差で勝っています。

ジェンティルドンナはデビューからすべてレース最速の上りを出しているわけではなく、未勝利、桜花賞、オークスではレース最速の上り、シンザン記念では先行策からの抜け出しでレースの上りは4番目でした。折り合いが付くのでどんな競馬でも出来るタイプの馬でした。オークスは後方からの競馬でしたが、直線だけでごぼう抜きして5馬身差の圧勝。その後は秋華賞を勝って3冠に、ジャパンカップにも勝って4冠を達成しています。

アパパネは差し馬というよりは先行抜け出しタイプでした。桜花賞では4-5番手からの競馬で勝ちましたが、オークスでは外枠17番からの競馬ということもあり、中団からレースを進めて直線抜けだしてサンテミリオンとの同着1着に。秋の秋華賞も勝って3冠馬になりましたが、その後はヴィクトリアマイルの1勝のみ。適距離はどの距離なのか分からないままでしたね。

ブエナビスタは典型的な差し馬で、デビューからオークスまでレース最速の上りでした。その後は牡馬混合戦で京都記念、天皇賞秋、ジャパンカップを勝つなどしているので、3歳馬同士では力が違っていたということでしょう。

スティルインラブは早熟タイプの強い馬でした。勝ち星は2~3歳のみで古馬になってからは勝てませんでした。決め手の鋭い馬というよりはレースが上手な馬で流れの中で速い脚を使えるタイプでした。派手さがないので1人気を続けることはなかったですが、堅実派でしたね。

ベガは能力だけでオークスまで勝ってきた馬でした。脚が曲がっていたのですが、走りには問題がなくその能力を武豊は見抜いてこの馬とコンビを組んで桜花賞とオークスを勝っています。ハープスターはベガの孫になります。

デアリングタクトはアーモンドアイやブエナビスタと同じようなタイプ

デアリングタクトのレースを見ていると、危なげない勝ち方と決め手の鋭さで過去の桜花賞で言えばアーモンドアイやブエナビスタと同じようなタイプの馬だと思います。桜花賞は重馬場で上りが掛かる競馬になりましたが、上りはレース最速の36秒6。上り2番目のクラヴァシュドールは37秒1なのでコンマ5秒も速い時計で走っています。2戦目のエルフィンSでは相手に恵まれたにせよ上りはレース最速の34秒0。2番目の2着ライティアは34秒9ですから決め手の違いは明らか。

折り合に心配がないので、どこからでも競馬が出来て、それでいて終いの決め手があるので距離が伸びても問題はないでしょう。父エピファネイヤはダービー2着、菊花賞1着、ジャパンカップ1着など中長距離で活躍していました。また、母父キングカメハメハは万能種牡馬でありNHKマイルカップからダービー連覇の偉業を達成した馬。血統的には距離が2400mになっても問題ないと思っています。

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