オークスは全馬が初距離に。過去20年のオークス馬のデビュー戦は?

レース展望
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オークスは東京芝2400mで行われる。この距離はオークス出走馬にとっては初めての距離になります。ですから、オークスでは距離適性について問われることが多く、距離適性というと血統で論じられることが多いです。しかし、適性云々ということもあるがこの時期の牝馬の場合、強い馬は能力で押し切ってしまうケースもあります。桜花賞を勝った馬がオークスも勝つ、桜花賞で脚を余した馬がオークスを勝つ、長い距離の方がいいので桜花賞に向かわずにオークスを勝つなど、いろんなパターンがあります。

過去20年のオークス馬のデビュー戦

過去20年のオークス馬のデビュー戦を見ると、1200m戦2頭、1400m戦は5頭、1600m戦は6頭、1800m戦は7頭、2000m戦は1頭でした。桜花賞馬のデビュー戦を見ると、1200m戦は4頭、1400m戦は5頭、1600m戦は5頭、1800m戦は5頭、2000m戦は1頭でした。

桜花賞馬よりもオークス馬の方が明らかに長い距離のデビュー戦を使われているのが分かります。それでも、1200m戦を使われたスマイルトゥモローやエリンコートがオークスを勝つのですから分からないものです。スマイルトゥモローはデビューから3戦目までを1200mを使われていました。レース後のコメントにも「行きたがるところがある」「掛かってしまった」とあるように前進気鋭が強い傾向がありました。桜花賞でも掛かって6着に負けましたが、オークスではある程度我慢が効いて後方から追い込んで見事に勝利。サンテミリオンは父がデュランダルということもあり、1200m戦でデビュー、その後は距離を伸ばして1800m、2000m戦を連勝してオークスを勝ちました。この馬も、デビュー戦が1200mだったこともあり騎手のコメントではたびたび「掛かるところがある」とありました。デビュー間もない馬が「行きたがる」「掛かる」と言うのは「思いっきり走りたい」ということではないのかな?それでも、ある程度我慢出来れば距離は持つ馬もいるということでしょう。

走らせる側はデビュー戦を選ぶポイントとしては距離適性、馬の仕上がり具合、ローテーションなど様々な条件・状態を考えての事だと思っています。目標設定が桜花賞なのか、オークスなのか、それとももっと先なのか。馬の成長に合わせた使い方をしてくるはずです。デビュー戦が短距離でも走らせてみたら長い距離でも大丈夫と分かることもあるし、長い距離がいいと思った馬が短い距離の方が走る場合もあります。

桜花賞を勝ってオークスも勝った馬、いわゆる2冠馬は6頭います。デアリングタクト、アーモンドアイ、ジェンティルドンナ、アパパネ、ブエナビスタ、スティルインラブです。このうち5頭が秋華賞も勝っているので、もう同世代では能力が違っていたということでしょう。2冠馬6頭のデビュー戦を見ると、アーモンドアイとスティルインラブは1400m、デアリングタクトとジェンティルドンナは1600m、アパパネとブエナビスタは1800mでした。

オークス登録馬のデビュー戦

オークス登録馬の21頭のデビュー戦を出してみました。距離別で見ると1200m1頭、1400m1頭、1500m1頭、1600m8頭、1800m7頭、2000m3頭でした。オークスに登録してくる馬はデビュー戦で1600m以上を選ぶ馬はおおいようです。注目馬ではソダシは7月デビューで1800m戦、アカイトリノムスメは8月デビューで1600m戦、クールキャットは6月デビューで1400m戦、ユーバーレーベンは6月デビューで1800m戦でした。

 

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