- 分析に使用する各馬の戦歴・血統データ
- 補9ジャンプの総合分析
- 1.モンローウォーク|高い補9を出しながら、まだ余力を残している可能性
- 2.ドリームコア|最高値は一級品。ただし、右回り2000mには疑問が残る
- 3.スウィートハピネス|前走の101よりオークスの112を重視
- 4.エンネ|オークスの内容とローズSの位置取りに変化
- 5.サムシングスイート|紫苑Sの110は今回の条件と結びつきやすい
- 6.マスターソアラ|今回最大の上昇幅。ただし同じ条件で再現できるか
- 7.ギャラボーグ|補9の上限ではなく距離の壁をどう見るか
- 8.タイセイボーグ|前走86をそのまま使ってはいけない馬
- 9.ラベルセーヌ|補9上昇の余地を残す穴候補
- 10.ガーネットフレア|芝替わりで別馬のように変化
- 11.ハヤブササキチャン|着実な成長と能力の上限
- 12.カナルサンマルタン|キャリア3戦の未知数
- 13.スマートプリエール|中距離実績はあるが最高値不足
- 14.テイエムアイラン|連勝の勢いより距離適性が課題
- 15.ナイスプレーアスク|前走の99が現状の最高値
- 16.バースデイフライト|上がりの速さと補9を区別したい
- 17.フェスティバルヒル|反発だけでは足りない
- 18.ロザーンジュ|2000m以上の経験はあるが能力面で課題
- 補9ジャンプ期待度の結論
分析に使用する各馬の戦歴・血統データ
エンネはキズナ産駒、母父Medaglia d’Oro。4戦の最高補9はオークス7着時の110です。オークスは4番人気、勝ち馬と0.3秒差、4角17番手から上がり33.1秒で最速。前走ローズSは3番人気2着、0.5秒差で補9が107でした。
カナルサンマルタンはリアルスティール産駒、母父Distorted Humor。3戦2勝で、最高補9はスイートピーS1着時の99です。同レースは2番人気、4角3番手から上がり33.4秒でした。5月2日以来の実戦となります。
ガーネットフレアはニューイヤーズデイ産駒、母父ディープインパクト。9戦3勝、最高補9は前走夕月特別1着時の100です。7月の芝1800mの1勝クラスで補9が90、9月の芝2000mの2勝クラスで100に上げています。ダート1700mの大敗時には補9が63、77でした。
ギャラボーグはロードカナロア産駒、母父Sligo Bay。5戦1勝、最高補9は桜花賞2着時の109です。桜花賞は5番人気で0.4秒差。前年の阪神JFも4番人気2着、補9が103でした。2月のクイーンC9着では補9が91でした。
サムシングスイートはサートゥルナーリア産駒、母父ヴィクトワールピサ。取消を除く8戦2勝、最高補9は前走紫苑S2着時の110です。4番人気で勝ち馬と0.1秒差。芝2000mの1勝クラス勝利時は補9が92でした。
スウィートハピネスはリアルインパクト産駒、母父ワークフォース。7戦2勝、最高補9はオークス5着時の112です。オークスは11番人気で0.1秒差。前走ローズSは6番人気7着、1.1秒差で補9が101でした。
スマートプリエールはエピファネイア産駒、母父ディープインパクト。9戦2勝、最高補9はチューリップ賞6着時の105です。フラワーC1着時は補9が96、オークス15着で99、前走ローズS6着で101でした。
タイセイボーグはインディチャンプ産駒、母父Azamour。7戦2勝、最高補9はチューリップ賞1着時の108です。阪神JF3着時は102。前走ローズSは4番人気12着、2.6秒差で補9が86でした。
テイエムアイランはミッキーアイル産駒、母父ノヴェリスト。8戦3勝、最高補9は前走納屋橋特別1着時の99です。直近3戦はいずれも芝1600mで勝利し、補9は83、93、99と上昇しています。
ドリームコアはキズナ産駒、母父ハービンジャー。7戦3勝、最高補9はオークス2着時の113です。同レースは3番人気、勝ち馬とタイム差なし。桜花賞9着時は105、前走紫苑S3着時は108でした。
ナイスプレーアスクはアドマイヤマーズ産駒、母父ディープインパクト。8戦2勝、最高補9は前走紫苑S6着時の99です。紫苑Sは9番人気、1.2秒差。7月の芝1800mの1勝クラス勝利時は92でした。
ハヤブササキチャンはリアルスティール産駒、母父ハービンジャー。9戦3勝、最高補9は前走HTB賞1着時の98です。直近の芝1800mで2連勝し、補9は96、98。いずれも1番人気でした。
バースデイフライトはコントレイル産駒、母父War Front。12戦1勝、最高補9は白百合S4着時の97です。前走の1勝クラス4着時は87。白百合Sでは4角5番手から上がり32.8秒を記録しています。
フェスティバルヒルはサートゥルナーリア産駒、母父ハーツクライ。5戦2勝、最高補9はファンタジーS1着時の96です。桜花賞17着時は92、前走クイーンS14着時は83でした。
マスターソアラはシスキン産駒、母父ダイワメジャー。3戦2勝、最高補9は前走紫苑S1着時の111です。同レースは6番人気、4角5番手から上がり36.2秒。2月のクイーンC4着時は97でした。
モンローウォークはキズナ産駒、母父Sebring。4戦4勝、最高補9は前走ローズS1着時の112です。直近3戦の補9は93、106、112。ローズSは1番人気で、2着エンネに0.5秒差をつけています。
ラベルセーヌはキズナ産駒、母父Power。4戦3勝、最高補9は前走三面川特別1着時の102です。直近3戦の補9は96、94、102。前走は上がり32.3秒を記録しました。4月のフローラSは2番人気5着、0.6秒差でした。
ロザーンジュはフィエールマン産駒、母父オルフェーヴル。7戦1勝、最高補9は前走の芝2200mの1勝クラス2着時の89です。芝2000mの未勝利戦を勝った際は83でした。
このデータから、最高補9が110を超えるのはドリームコア、モンローウォーク、スウィートハピネス、マスターソアラの4頭です。サムシングスイートとエンネが110、ギャラボーグが109、タイセイボーグが108で続きます。
補9ジャンプの総合分析
1.モンローウォーク|高い補9を出しながら、まだ余力を残している可能性
今回、最も注目したいのはモンローウォークです。
新馬戦の補9が88、1勝クラスが93、2勝クラスが106、ローズSが112。4戦すべて勝ちながら数値を伸ばしています。
特に評価したいのは、2勝クラスからローズSへの移行です。補9が106から112に上がっただけでなく、ローズSでは4角2番手から上がり34.1秒で勝っています。
戸崎騎手のコメントには、折り合いがついたこと、仕掛けへの反応が良かったこと、ステッキを使っていないことが記されています。
ここから考えられるのは、ローズSの補9=112が、必ずしも能力の限界を示していないということです。
ただし、ここまでの実績は1600~1800mであり、2000mは未経験です。京都内回りでは1800mまでのスピードだけでなく、コーナーを回って最後まで脚を使う必要があります。
キズナ産駒で母父Sebringという血統はデータで確認できますが、2000mの適性を血統だけで断定することはできません。
補9ジャンプ期待度は最上位。ただし、2000mへの距離延長が最大の検討材料です。
この馬は「前走の指数が高いから買う」のではなく、「すでに112を出しており、まだ出し切っていない可能性がある」ことを評価します。
2.ドリームコア|最高値は一級品。ただし、右回り2000mには疑問が残る
ドリームコアの最大の根拠は、オークスの補9=113です。
東京2400mで3番人気2着、勝ち馬とタイム差なし。しかも4角3番手で運んでいます。
長距離を後方から追い込んで数値を出した馬ではありません。前で運びながら高い補9を記録した点には価値があります。
一方、桜花賞では補9=105、紫苑Sでは108でした。
気になるのはルメール騎手のコメントです。桜花賞後には右回りより左回りがよい可能性を指摘し、紫苑S後には馬場や休み明けに加えて、距離についても苦しかったと述べています。
ただし、オークスでは2400mを走って113を記録しています。距離の長短だけで説明できる問題ではありません。
可能性として考えられるのは、東京のような左回りで、直線まで無理なく運べる条件が合う一方、右回りや馬場状態が変わると能力を発揮しにくいということです。
紫苑Sは重馬場でした。そこでの108を能力低下と決めつける必要はありません。
しかし、京都2000mでオークスの113を再現できると考えるにも根拠が不足しています。
能力の基準値は今回のメンバーでも最上位。ただし、ジャンプ期待度はモンローウォークより低く評価します。
馬場が良化すれば巻き返す可能性がありますが、右回りへの対応は慎重に確認したいところです。
3.スウィートハピネス|前走の101よりオークスの112を重視
スウィートハピネスは、今回の補9分析で評価を上げたい一頭です。
オークスでは11番人気5着ながら、勝ち馬と0.1秒差で補9が112。4角5番手から上がり34.1秒でした。
ところが、前走ローズSでは補9が101に下がり、7着に敗れています。
ここで前走だけを評価すると、能力不足と判断しやすくなります。
しかし、過去の最高値は112です。G1でそれを記録している以上、少なくとも今回のメンバーと比較する資格は十分あります。
オークス後の高杉騎手のコメントでは、距離延長で内容が良くなったこと、時計がかかればさらに差を詰められた可能性が示されています。
この発言と戦歴からは、1800mのローズSよりも、中距離で持続的に脚を使う競馬の方が合う可能性を考えられます。
ただし、オークスの2400mと京都2000mは同じ条件ではありません。距離短縮でオークスと同じ位置を取れるかが課題です。
父リアルインパクト、母父ワークフォースという血統も含めて、軽い瞬発力勝負だけに適性を限定する必要はなさそうです。
補9=101から110前後へ戻す可能性があり、巻き返し期待では上位に置きます。
前走着順で評価が下がるようなら、特に注目したい馬です。
4.エンネ|オークスの内容とローズSの位置取りに変化
エンネも前走の107だけでは評価できません。
オークスは7着でしたが、勝ち馬と0.3秒差。4角17番手から上がり33.1秒の最速を記録し、補9は110でした。
坂井騎手はゲートで後手に回ったことを敗因として挙げています。
これに対してローズSでは4角4番手から競馬を進め、2着に入りました。
注目するのは、後方から末脚を使ったオークスと、前で運んだローズSという異なる競馬ができていることです。
京都2000mでは、後方一気だけに頼る馬より位置取りの選択肢がある馬を評価したいところです。
ただし、ローズSの補9=107は勝ち馬モンローウォークの112を下回ります。着差も0.5秒ありました。
エンネが逆転するには、ローズSからの上積みに加え、モンローウォークとの距離適性の差が必要です。
父キズナ、母父Medaglia d’Oro。春のオークスで高い補9を記録し、秋には前で運べるようになった点を評価します。
ジャンプ期待度は高め。ローズSの着差を縮められるかが焦点です。
5.サムシングスイート|紫苑Sの110は今回の条件と結びつきやすい
サムシングスイートは、前走紫苑Sで補9=110を記録しました。
2000mの重馬場で2着、勝ち馬と0.1秒差。4角7番手から上がり36.1秒で追い込んでいます。
団野騎手は、エンジンがかかるまで時間を要するタイプであることを説明しています。
このコメントは京都2000mを考えるうえで重要です。
京都内回りでは、直線に入ってから加速するだけでは届かないケースがあります。仕掛けのタイミングが遅れると、直線が短いぶん不利になります。
一方、紫苑Sでは重馬場でも高い補9を記録しました。単に上がりの速さだけで好走したわけではありません。
父サートゥルナーリア、母父ヴィクトワールピサ。芝2000mでは未勝利戦1着、1勝クラス1着、紫苑S2着の実績があります。
中距離への適性は今回のデータでも確認できます。
前走が能力を大きく発揮したレースで、次走にさらにジャンプする余地がどの程度あるかは判断が難しいものの、110の再現性は評価できます。
大幅な補9ジャンプより、高い数値を維持して3着以内に入るタイプとして評価します。
6.マスターソアラ|今回最大の上昇幅。ただし同じ条件で再現できるか
マスターソアラは3戦目の紫苑Sで補9=111を記録しました。
新馬戦が88、クイーンCが97、紫苑Sが111。わずか3戦で23ポイント伸ばしています。
数値の上昇幅だけなら、今回のメンバーで特に目立つ一頭です。
紫苑Sでは重馬場の2000mを4角5番手から差し切りました。
大野騎手のコメントによると、折り合いを第一に考えて騎乗し、想定以上に良い位置を取れたうえ、道中もリラックスして走れたとのことです。
新馬戦では気持ちと体のバランスに課題があると指摘されていました。
この2つのコメントを合わせると、紫苑Sの好走には、能力の向上だけでなく、折り合いがついたことによる改善が含まれていると考えられます。
ただし、前走は重馬場でした。高速馬場の京都で同じ競馬ができるかは未確認です。
また、初めてのG1で相手が強くなる点も考慮する必要があります。
補9の成長幅は大きく、上昇継続の可能性があります。ただし前走111をそのまま次走の最低水準と見るのは危険です。
人気によっては勝ち馬候補まで検討できますが、再現性にはまだ不確実性があります。
7.ギャラボーグ|補9の上限ではなく距離の壁をどう見るか
ギャラボーグは阪神JF2着で補9=103、桜花賞2着で109を記録しています。
G1で2度好走しており、相手関係を考えれば実績は十分です。
ただし、最高補9の109は1600mでの記録です。
1800mの未勝利戦を勝っていますが、その際の補9は85。距離を延ばして高い補9を記録した実績はありません。
さらに、クイーンC9着の補9=91という変動もあります。
過去のコメントでは気性面に関する指摘があり、レースごとに能力を安定して発揮できるかが課題として残ります。
父ロードカナロア、母父Sligo Bayという血統だけで2000mの可否を判断することはしません。
1600mでのG1実績は高く評価しますが、2000mで補9=110以上へジャンプする根拠はまだ弱いと考えます。
8.タイセイボーグ|前走86をそのまま使ってはいけない馬
タイセイボーグの前走ローズSは補9が86でした。
2.6秒差の12着ですから、表面的には大きな減点材料です。
しかし、チューリップ賞では補9=108で勝利し、阪神JFでも102を記録しています。
前走は過去の能力から大きく外れた数値です。
西村騎手のコメントでは、内へ入れられなかったことと休み明けの影響が挙げられています。
このため、前走86を今回の能力基準にするべきではありません。
一方、これまでの高い補9は1600mでの記録です。1800mのローズSで大敗している以上、2000mへの距離延長を無条件に歓迎することもできません。
したがって、この馬には二つの評価が必要です。
まず、前走86からの反発は十分あり得ます。次に、その反発によってG1の2000mで上位争いできるかは別問題です。
補9の反発期待は高いものの、3着以内への期待度はそれほど高く置けません。
この二つを区別したい馬です。
9.ラベルセーヌ|補9上昇の余地を残す穴候補
ラベルセーヌはフローラSで補9=96、前走三面川特別で102を記録しています。
前走は1800mで上がり32.3秒。PCIは67.8、レースPCIは63.7でした。
この数値からは、前走がかなり上がりの速さを問われる競馬だったことが分かります。
ただし、補9=102という水準は、G1で勝つための能力証明としてはまだ不足しています。
その一方、フローラSでは2000mを経験しており、勝ち馬と0.6秒差の5着です。
父キズナ、母父Power。4戦3勝で、まだキャリアが浅い点も考慮できます。
気になるのは、前走で発揮した末脚が京都2000mでも通用するかです。直線の長いコースで記録した上がりだけを根拠に評価することはできません。
補9=102から105~110程度への上昇を期待する穴候補ですが、勝ち馬候補ではなく2~3着候補として検討します。
10.ガーネットフレア|芝替わりで別馬のように変化
ガーネットフレアは、ダートでの低い補9を評価から切り離す必要があります。
6月のダート1700mでは補9が77、63でした。しかし、芝1800mに替わって90、芝2000mで100と数値を伸ばしています。
北村友騎手は芝の1勝クラス勝利後に、軽い走りをする馬で芝が良かったとコメントしています。
これは戦歴の変化とも一致しています。
前走夕月特別は芝2000m、4角2番手から3馬身ではなく0.3秒差で勝利し、補9は100でした。
芝2000mを勝っていることは評価できますが、2勝クラスの100からG1で必要な水準まで一気に伸びるには、さらに大きな上積みが必要です。
ダートの低指数は度外視できますが、補9ジャンプの期待とG1での好走期待は分けて考えます。
11.ハヤブササキチャン|着実な成長と能力の上限
ハヤブササキチャンは芝1800mで2連勝。補9は96、98と推移しています。
今年5月の未勝利勝ちが86でしたから、着実に能力を高めています。
ただし、直近2戦では補9の上昇幅が小さくなりました。
高い補9を出した際の条件は、芝1800mで好位から運ぶ競馬です。
京都2000mでも先行できる可能性はありますが、現在の最高値98は今回のG1上位馬と比較すると不足しています。
成長は認められますが、勝ち負けするための大幅な補9ジャンプを想定する根拠は限られます。
12.カナルサンマルタン|キャリア3戦の未知数
カナルサンマルタンは3戦2勝、最高補9はスイートピーSの99です。
ここまで1600~1800mを使われ、前走は4角3番手から勝利しました。
能力の底を見せていない可能性はあります。
しかし、5月以来の休み明けで、2000mも初めてです。
前走99からG1水準までジャンプする可能性を否定する必要はありませんが、どの程度の上積みがあるかを数値で裏づける材料は不足しています。
未知の能力を評価する余地はあるものの、補9分析では積極的に上位へ置けません。
13.スマートプリエール|中距離実績はあるが最高値不足
スマートプリエールはフラワーCを勝ち、チューリップ賞で補9=105を記録しています。
ただし、オークスは99、ローズSは101でした。
距離延長によって補9が伸びているわけではありません。
前走ローズSは1.1秒差の6着。今回のメンバーに同レース1、2着馬がいることを考えると、逆転にはかなりの改善が必要です。
過去最高の105を超える可能性はありますが、上位候補として強調できる材料は少ないと考えます。
14.テイエムアイラン|連勝の勢いより距離適性が課題
テイエムアイランは未勝利、1勝クラス、2勝クラスを3連勝しています。
補9も83、93、99と伸びています。
成長傾向は明確です。
しかし、直近3勝はすべて芝1600m。今回の2000mは初めてです。
しかも、これまでの好走は逃げ・先行する競馬が中心でした。
G1の2000mで同じ位置を取り、最後まで脚を残せるかには疑問があります。
補9の上昇傾向自体は魅力ですが、京都2000mでその上昇を継続できるかは別の検証が必要です。
15.ナイスプレーアスク|前走の99が現状の最高値
ナイスプレーアスクは紫苑Sで補9=99を記録しましたが、6着、1.2秒差でした。
前走は4角先頭から上がり38.1秒を要しています。
重馬場で先行したことによる負担は考えられますが、同じレースで補9が110、111を記録した馬がいます。
馬場だけで能力差を説明することはできません。
補9ジャンプの可能性はありますが、現時点では上位候補との差が大きいと判断します。
16.バースデイフライト|上がりの速さと補9を区別したい
バースデイフライトは白百合Sで上がり32.8秒を記録し、補9は97でした。
PCIは69.2、レースPCIは67.1です。
速い上がりを記録できる馬ですが、それが高い補9につながっているわけではありません。
さらに近走は1勝クラスで勝ち切れておらず、前走補9は87でした。
瞬発力の数字だけを評価して秋華賞の穴馬候補にするのは危険です。
17.フェスティバルヒル|反発だけでは足りない
フェスティバルヒルはファンタジーS勝利時の補9=96が最高値です。
その後、桜花賞で92、クイーンSで83まで下がっています。
クイーンS後には騎手も敗因が分からないとコメントしています。
近走の低い補9を能力のすべてと考える必要はありませんが、過去の最高値も96です。
したがって、タイセイボーグのように補9=108まで戻せる明確な過去実績があるわけではありません。
近走からの反発を想定しても、G1の2000mで上位争いできる数値に達する根拠は不足しています。
18.ロザーンジュ|2000m以上の経験はあるが能力面で課題
ロザーンジュは2000mの未勝利戦を勝ち、前走2200mで2着に入っています。
距離の経験はあります。
補9は新馬戦の64から前走89まで上昇していますが、まだ100に届いていません。
今回の出走予定馬にはG1で補9が110を超えた馬が複数います。
距離適性だけで、その能力差を埋められるとは考えにくいところです。
成長傾向は認めますが、今回の補9ジャンプ候補からは外します。
補9ジャンプ期待度の結論
今回の分析では、補9が伸びそうな馬と、その結果として秋華賞で3着以内に入れそうな馬を区別しています。
補9ジャンプ期待度の上位は、モンローウォーク、スウィートハピネス、エンネ、マスターソアラ、ラベルセーヌです。
モンローウォークは高い補9を出しながら余力を残している可能性、スウィートハピネスは前走の低下からの反発、エンネは脚質の幅が広がったこと、マスターソアラはキャリアの浅さと成長、ラベルセーヌは前走の末脚と中距離経験を評価しました。
タイセイボーグも前走86からの大幅な反発が考えられますが、距離延長の不安が大きいため、好走期待では一段下げています。
現時点の予想評価
◎ モンローウォーク
4戦4勝、前走補9=112。前哨戦で高い能力を示し、さらに上積みの余地があります。2000m未経験という不安はありますが、現時点で最も高く評価します。
▲ ドリームコア、スウィートハピネス、エンネ
ドリームコアは最高補9=113という能力証明、スウィートハピネスはオークスでの112、エンネはオークスとローズSで異なる競馬ができた点を評価します。ドリームコアの右回り適性は課題として残します。
△ マスターソアラ、サムシングスイート、ラベルセーヌ
マスターソアラは成長力、サムシングスイートは2000mでの高指数の再現性、ラベルセーヌは人気次第で拾いたい上昇余地を評価します。
この7頭には、それぞれ異なる根拠があります。モンローウォークとマスターソアラは能力の上昇、ドリームコアは既に示した最高能力、スウィートハピネスとエンネは過去の高指数の再現、サムシングスイートは中距離適性、ラベルセーヌは未完成の能力を見込んでいます。
最も判断が難しいのはドリームコアです。 オークスの補9=113だけなら本命候補ですが、右回りに関する騎手コメントを無視することはできません。京都の馬場状態によって最終評価が変わる可能性があります。
今回の18頭では、補9の最高値だけで順位を決めるより、好走時と凡走時で何が違ったかを比較した方が、能力を見誤りにくいと考えます。
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