逃げ率ランキング 【乗り替わり編】|乗り替わりで逃げ馬は変わるのか? 同じ馬で騎手を替えた22万回を調べた

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騎手と調教師で逃げ率を見てきて、次に確かめたくなったのが乗り替わりでした。

こんな場面、競馬をやっていると心当たりがあると思うんです。ある馬が2、3走前はA騎手で気持ちよく逃げていた。ところが前走はB騎手に替わって、なぜか逃げずに凡走。で、今走またA騎手に戻ったら、案の定また逃げた。あれ、これって騎手で逃げが決まってるんじゃないか、と。

これ、印象では何度も見た気がするんですが、本当にそうなのか。同じ馬で騎手だけ替わった場面を、まとめて数えてみることにしました。

馬を固定すると、騎手の効果だけが見える

やり方はシンプルです。一頭の馬の出走を日付順に並べて、隣り合う2走を比べる。同じ馬なんだから、脚質も気性も同じ。違うのは乗っている騎手だけ。ここで逃げの出方が動けば、それは騎手の効果だと言えるわけです。連続する2走のペアは、ぜんぶで22万組ほどになりました。

まず分かったのは、そもそも逃げは馬で決まる、という当たり前の事実でした。前走で逃げた馬は、今走も28%くらいの確率で逃げる。前走で逃げなかった馬は、今走逃げる確率が5.7%。前走の結果だけで5倍違うんです。誰が乗るかの前に、その馬が逃げ馬かどうかが、まず土台にある。

逃げ馬でも、差し騎手に乗せると逃げが消える

で、本題の乗り替わりです。前走で逃げた馬を、今走どんな騎手に乗せたかで分けてみました。

同じ騎手で続けたら、今走も逃げる確率は31.5%。逃げるのが得意な騎手に乗り替わっても、29.9%とほぼ変わらない。ところが、差し系の、あまり前に行かない騎手に乗り替わると、これが23.4%まで落ちるんです。

逃げ馬なのに、乗り手が替わっただけで逃げ率が3割から2割ちょっとまで下がる。つまり騎手は、逃げ馬の逃げを「殺せる」。ここは正直、思っていたより差が出ました。印象で感じていた「B騎手で逃げなかった」は、気のせいじゃなかったわけです。

逆のパターンも見ました。前走で逃げなかった馬を、逃げ上手な騎手に乗り替えたらどうなるか。結果は7.1%。継続の5.7%よりは上がるものの、7%止まり。土台が逃げ馬じゃないと、いくら前に行く騎手を乗せても、無理には逃げさせられない。

たとえば、こんな3頭

数字だけだとピンと来ないと思うので、実際にこの動きをした馬を3頭あげます。

一頭目はユリーシャという牝馬。デビュー戦の阪神芝1600を、前に行くことの多い松山弘平騎手で逃げて勝ち切ります。次のつわぶき賞は岩田望来騎手に乗り替わって、逃げずに2番手から5着。そしてエルフィンステークスでまた松山騎手に戻ると、やっぱり逃げて、今度はオープンの舞台で勝ち切った。逃げて勝つ、乗り替わって逃げず負ける、戻してまた逃げて勝つ。教科書みたいなA→B→Aでした。

二頭目はスイートクラウン。中山芝1200を横山和生騎手で逃げていた馬が、次に大野拓弥騎手へ乗り替わると、なんと10番手。逃げるどころか後方まで下げてしまいました。ところが横山騎手に戻すと、また普通に逃げている。同じ馬で、しかも同じ中山の1200なのに、乗り手が替わっただけで隊列のいちばん前とほぼいちばん後ろを行き来しているんです。ここまで露骨だと、さすがに笑ってしまいました(^^ゞ

三頭目はインヒズアイズ。ダートで坂井瑠星騎手だと逃げていたのが、福永祐一騎手に乗り替わった一戦では7番手。そして坂井騎手に戻したら、また逃げて、今度は3着に好走しています。

もちろん一頭ずつの例なので、これだけで断言はできません。でも、さっきの22万ペアが数字で言っていたことが、こうやって具体的な馬の物語として並ぶと、ああやっぱりあるんだなと、妙に納得してしまうんですよね。

結局、どう使うか

まとめると、あなたの覚えのある「A→B→Aで逃げが戻る」は、実際に起きています。ただしそれは、馬の強い逃げ癖の上に、騎手が数ポイントを上乗せしたり削ったりしている、という話でした。

馬券で使うなら、いちばん効くのは「逃げ馬が差し系の騎手に乗り替わったとき、逃げが消えるのを警戒する」方向だと思います。逆に、逃げない馬を逃げ騎手で無理やり買うのは分が悪い。消える方に敏感でいるのが、たぶん現実的なんですよね。

乗り替わりで逃げは変わるか(集計の全文)

※JRA-VAN/TARGETのデータをAIで集計したもので、結果を保証するものではありません。データはすべてローカルで処理しています。

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