先週の競馬 京成杯オータムハンデ、セントウルSなど

レース回顧
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先週の競馬を振り返ってみます。先週からJRAが芝コースのクッション値という指標を公表するようになりました。クッション値とは「馬場のクッション性を数値で表したもの。競走馬が走行時に馬場に着地し た際の反発力を数値化したもので、この値が高いと馬場の反発力が高い。簡単に言えばクッション性とは硬さのこと。クッション値が高くなると時計が速くなる時がある」

今までは馬場状態を良、稍重、重、不良で表していたが、今度はクッション値が加わりました。しかし、クッション値は競馬開催日の前日の数値なので雨が降ったりすると変化してしまうのであくまでも参考程度ですね。先週のクッション値は中山が10.8、中京が9.9でした。中山は土曜日が雨で、馬場はやや重、日曜日は晴れで良馬場でした。中京は土日ともに良馬場でしたが、日曜日の午前中に降雨がありました。馬場状態の変化と共にクッション値を計測、公表してくれるといいのですが、大変なのでしょうね。

京成杯オータムハンデはトロワゼトワルが連覇

京成杯オータムは牝馬のワンツーで決まりましたね。レースは2人気のスマイルカナがスタートしてしばらくしてからエンジンが掛かって大外から一気にハナに。勢いがよかっただけにかかっているかと思えば先頭に立つとしっかり折り合っていました。

ジワっと出したトロワゼトワルはスマイルカナがハナに立つとスッと外から2番手につける競馬。横山典弘はスマイルカナが行ってくれたので、競馬がしやすくなった感じに。直線に入っても前に行った2頭がばてずに競り合う形でゴール。ゴール版を過ぎた時には横山典弘が小さくガッツポーズをとっていたので差し切ったのを確信したようでした。

人気にアンドラステは好位の内目で立ち回るも勝負所で外から押し上げる馬が多く、位置取りが悪くなり直線も詰まってしまう消化不良の競馬。ルフトシュトロームは久々でピリッとしたところがなかった。スマイルカナは大外枠というのが厳しいかった。もう少しスンナリ行けるようだともっとスピードを生かせる競馬が出来るような気がしましたね。

セントウルSはスタートを決めたダノンスマッシュが横綱相撲で完勝

セントウルSはビアンフェが逃げると面白いと思ったが、行ったのはセイウンコウセイでした。人気のダノンスマッシュはスタートを決めて、スッと先行策。ミスターメロディはダノンスマッシュを見る形で内目に控える競馬。直線を向いてもダノンスマッシュは手ごたえ抜群で、鞍上の三浦皇成は後ろを待たずに早めに追い出して先に抜け出す競馬で完勝。スタートを決め、馬なりで先行出来た時点で勝てる手ごたえを感じたでしょうね。それだけ、隙のない競馬でした。

ビアンフェは行く馬がいれば控えてもという競馬でしたが、競馬を見るとスピードを生かしてハナに行った方がいいタイプだと思いましたね。ミスターメロディは久々の分だけ反応がいまいちなのかも。戦歴を見ると休み明けは良くないですからね。

終わってみれば東西の重賞を安田隆行厩舎が勝ちました。ダノンスマッシュの次走はスプリンターズSですから、鞍上は引き続き三浦皇成になるのかな。

ムーンライトハンデは5億8000万の馬アドマイヤビルゴが勝利

単勝2.4倍のアドマイヤビルゴ。鞍上は武豊に戻っての競馬で、2人気ショウリュウイクゾとの叩きあいを制して勝ちましたね。京都新聞杯では藤岡康太が騎乗して4着に負けたことで、ダービーは断念。3勝クラスを勝ったことで収得賞金は2500万になったので菊花賞へは賞金順で出走可能だけど、友道調教師は菊花賞には登録しないと言っていました。休み明けでプラス4キロの434キロ。距離適性で出ないのか、思ったほど成長していないので大事を取ったのか。

レース後のコメントで武豊は「スタートをソロッと出したけど、行きたがるところを見せていたので、道中はリズムを取って運んだ。完勝だったね。プラス4キロだったけど、数字以上に良くなっているのを感じた。」と言っていました。

中山2レース モーリス産駒のアドマイヤハレーが強い競馬で完勝

中山2レースを勝ったアドマイヤハレーはなかなか見どころがありそうです。初戦はただ回ってきたという感じの4着でしたが、今回は追われるとグッと重心を低くしてグイグイ伸びていました。

レースを見ると、スタートはもさっりでて好位の内目でしたが、ちょっとごちゃついて中団の内目。1000m通過が62秒6のスローペースも折り合ってました。4コーナーも内を回り、前にいたシャイニングライトがコーナーで外に行ったので前が開きましたが、前との差は2馬身ほど。そこから追い出されるとじわじわ伸びて最後は勢いの差で差し切り勝ち。

レース後の戸崎圭太は「今日は返し馬から気が入って、初戦から前進がありましたね。まだ若さは残りますが、馬込みで集中して走ってくれましたし、上手に走ってくれました。まだ良くなりそうです。」

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