アーモンドアイのこれまでのレースを見ると、距離2000m以上のレースでは先行することが多いです。特に古馬との対戦になったJCでは2～3番手追走から上り34秒1の脚でコースレコードを記録しました。今年の天皇賞秋では3番手追走から上り3Fを33秒1で勝ちました。1000m通過が60秒5とこのクラスとしてはスローの流れで決め手勝負になり、2着のフィエールマンは32秒7の脚を使い1/2差まで追い詰めましたが、アーモンドアイを差せませんでした。
アーモンドアイは先行力があり、終いも伸びます。ペースは少しぐらい速い方がいいと思っています。スローの上り勝負になると決め手重視の馬に差される可能性がありますが、ペースが速ければ前で残れると思っています。
2000m以上で差されたのは昨年の有馬記念だけ。2度負けている安田記念は前に行った馬を捕まえきれなかっただけで、差されてはいません。今回のジャパンカップではスタートを普通に出れば先行すると思っています。となると、アーモンドアイを差せる馬はいないのではと思ってしまいました。コントレイルとデアリングタクトがどのぐらい成長しているか分かりませんが、アーモンドアイが現状維持であれば勝つと思います。
アーモンドアイがオークスを勝った時のタイムが2分23秒8で、この年のジャパンカップを勝った時のタイムが2分20秒6でした。3歳春の東京芝2400mのタイムを見ると、カレンブーケドールが2分22秒8、マカヒキが2分40秒0、コントレイルが2分24秒1、デアリングタクトが2分24秒4でした。
時計だけ見ると、アーモンドアイよりも速いタイムで走っているのはカレンブーケドールだけでした。カレンブーケドールのオークスでは3着がクロノジェネシスでした。クロノジェネシスはG1を2勝するなど強い馬です。また、カレンブーケドールは重賞勝ちはないものの昨年のジャパンカップ2着など重賞では5連対しています。
ペースが速くなるとアーモンドアイとカレンブーケドールが上位に来る可能性があり、ペースが遅くなるとコントレイルとデアリングタクトが上位に来る可能性があると思います。特にコントレイルはダービーでの勝ち方がよく、走りに余裕があったので途轍もなく強い可能性を秘めた馬だと思います。菊花賞からのローテーションというのは厳しいですが、無敗の3冠を達成したコントレイルならひょっとしたらアーモンドアイを差せるのではないかと思ってしまいました。
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