2020年宝塚記念 過去10年のラップタイムを見るとスタミナ勝負になりやすい

レース展望
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宝塚記念の過去10年のラップタイムを見ると、最後の1Fは全てが12秒以上かかっています。また、1着馬の上り3Fは最速で34秒8、もっとも遅い時で36秒3でした。平均すると35秒35と時計が掛かっています。このことから、宝塚記念は速い上りの勝負というよりも、スタミナ勝負になりやすいと思います。

このことはコース形態からも言えることで、阪神芝2200mは3コーナーから4コーナーにかけてが下りで、ゴール前200mから約100mぐらいで高低差1.8mの急こう配を駆け上がるので、ラスト1Fで時計が掛かります。このゴール前の急こう配は中山に次ぐ高低差です。

出典元:JRA

宝塚記念の過去10年のラップタイム

2200m戦なのでスタートはゆっくりだが、逃げ馬は直線の下りでスピードにのり、そのまま坂を駆け上がるので前半の600mはやや速めになりやすい。後続はゆっくりなので縦長の展開。向正面の半ばから徐々に下るので、逃げ馬は押さえつつ、後続はペースアップするので馬郡が凝縮しやすい。3~4コーナーでペースが上がり勝負所でついていけない馬は脱落。最後は地力勝負になりやすい。後半1000mが加速ラップなので、かなり厳しい展開になる。また、梅雨の時期という事もあり時計の掛かる馬場になることも多い。暮れの中山など時計の掛かる馬場で好走している馬が狙い目だと思う。

有馬記念の過去10年のラップタイム

有馬記念が行われる中山芝2500mも内回りで、スタートが速く、後半1000m地点からペースアップし、直線の急坂を駆け上がるので、阪神芝2200mと似ている。宝塚記念と有馬記念を制したのはリスグラシュー、ゴールドシップ、オルフェーブルなどがいます。また、勝てないまでの両レースで3着以内に入っている馬はキタサンブラック、ゴールドアクター、ジェンティルドンナ、ブエナビスタ、ルーラーシップ、エイシンフラッシュなどがいました。登録馬では昨年2着キセキ、有馬記念2着のサートゥルナーリア、有馬記念を勝ったブラストワンピースがいます。

大阪杯の過去10年のラップタイム

宝塚記念と同じ阪神コースで行われた大阪杯を見ると、距離が200m短いだけで通過ラップがだいぶ違ってきます。スタート後の3F目からペースダウンして残り1000m地点から加速ラップになっていますが、最後の200mでも11秒台が4回ありました。大阪杯が行われるのは春の2回阪神4日目で芝の状態もよく、良馬場だと好時計が出やすいです。大阪杯と宝塚記念の両レースで3着以内に入った馬はオルフェーヴル、ショウナンマイティ、キタサンブラック、スワーヴリチャードなどがいました。

キタサンブラックとオルフェーブルは複数のG1を勝っているだけあって、能力が抜けているのでコースに関係なく力を発揮している感じですね。

まとめ

宝塚記念は長くいい脚が使える馬が有利です。後方待機からの決め手勝負というよりも、中団よりも前目の位置からいい脚を使える馬がいいと思います。出来れば、G2以上・芝2000m以上のレースで何度かそのようなレースをしている馬がいいですね。

 

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