セレクトセール2020 高額馬を競り落とした麻布商事とエフレーシング

馬主
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コロナ禍で行われたセレクトセール2020ですが、過去最高の落札額だった昨年には及ばなかったものの一昨年よりも落札額が良かったようです。これが、日本競馬の凄さなのかもしれないですね。

最高額はディープインパクト産駒のシーヴの2019で5億1000万

競り落としたのはショウナンの冠名で有名な国本哲秀氏。国本オーナーはデイリースポーツの取材に対して、「行くだけ行こうと思っていました。10億までは降りるつもりはなかったです。3、4回は下見に来ていたから、最初からこの馬に決めていました」と語っているようになんとしても競り落としたかったようですね。高額馬が走るとは限らないですが、国本氏もそろそろ牡馬クラシクを勝ちたいと思っているのではないでしょうか。

ショウナンといえばショウナンパンドラが秋華賞とジャパンカップを勝ち、ショウナンカンプが高松宮記念を勝っています。馬主歴は30年以上で、JRAで登録した馬は200頭以上。会社経営者として優秀ならもっと成績を上げたいと思うでしょう。

2014年のnetkeibaのインタビューでは『セリで使う金額は高くても1頭5000万まで』といっていますが、2017年にはディープインパクト産駒のチェリーフォレストの2016を6600万で落札しています。チェリーフォレストの2016はショウナンタイガと名付けられ現在も現役ですが、3勝クラスにいます。

今回のセレクトセールではシーヴの2019の他に、当歳でキラモサの2020(牡)を1億4000万で、 エセンテペの2020(牡)を8400万で落札しています。5000万以上を3頭も落札しているところを見ると牡馬クラシックを狙っているように思えます。それと、高額馬を落札することでNFとの関係が良くなることも想定しているかもしれないですね。

9頭で合計10億5400万で落札した麻布商事

今年のセレクトセールではあまり聞き慣れない落札者がいました。中でも1歳馬でパレスルーマーの2019を1億9000万、マルシアーノの2019を1億7000万、チェリーコレクトの2019を1億4500万、フォンタネットポーの2019を1億3500万、オールドタイムワルツの2019を1億500万、当歳馬でマラコスタムブラダの2020を1億9000万で落札。2日間の合計で9頭10億5400万の購入した麻布商事とはどちら様なのか気になりますよね。

調べて見たところ、麻布商事はABCマートの創業者で馬主の三木正浩氏が関連しているようです。三木氏は昨年のセレクトセールではロードカナロア産駒のシャンドランジュの2018を1億2500万で落札していました。サトノの冠名の里見治氏とは友人関係にあることからもノーザンファームの高額馬を落札したのでしょう。

また、個人名から事業所名に変更したのは里見氏からのアドバイスかもしれないですね。また、優秀なアドバイザーを引き入れることで走る可能性のある馬を落札したのだと思います。成功した実業家ならどうやって馬主で成功するかを考えたときに、餅屋は餅屋ではないですが腕利きのアドバイザーを側に置くでしょうね。

4頭で合計5億4600万で落札したエフレーシング

1歳馬のセールで目立ったのがエフレーシング。こちらもラッキートゥビーミーの2019を1億9000万、ユーロシャーリーンの2019を1億4500万、ポロンナルワの2019を1億2000万で落札しています。エフレーシングも馬主としては聞き慣れないですが、ラウンドワンの社長で馬主の杉野公彦氏が関連しているようです。杉野氏は馬主歴2年で、昨年のセレクトセールではホットチャチャの2018を1億8360万円で、シンハディーパの2018を2億9160万円で落札しています。

杉野氏の所有馬はすべてセールで購入しています。馬主歴2年ということは競馬関連の人脈はこれからかも。セールで高額馬を購入することでNF経由のつながりが出来るかもしれないですね。

麻布商事やエフレーシングの他にも三輪ホールディングや牧埜幸一など新しい馬主が出てきています。馬主も世代交代ではないですが、新しい馬主が増えていますね。

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