来週は、皐月賞トライアルの弥生賞が行われますね。弥生賞で3着までに入ると皐月賞への優先出走権を得ることが出来ます。しかし、最近は収得賞金がある馬はトライアルを使わずに皐月賞に直行するパターンが増えてきました。昨年は暮れのホープフルSを勝ったコントレイルと朝日杯フューチュリティステークスを勝ったサリオスが直行して、ワンツーを決めています。一昨年はホープフルSを勝ったサートゥルナーリアが直行して皐月賞を勝っています。
このように、前哨戦を使わずに休養明けで皐月賞を使う馬が増えてきています。これは、レースを使わなくても外厩で仕上げてくることが出来るのと、トライアル→皐月賞→ダービーというローテーションよりも皐月賞をステップにダービーを勝つというローテーションに変わってきているからだと思います。特にノーザンファーム系では外厩で仕上げるという技術が確立されていると思います。
皐月賞直馬は7頭すべてがノーザンファーム生産馬
TARGETの馬データ検索で収得賞金1500万以上の馬をリストアップしてみました。各馬の次走を調べてみました。これを見ると、ホープフルSを勝ったダノンザキッドはトライアルを挟んで皐月賞に行くと思います。朝日杯フューチュリティステークスを勝ったグレナディアガーズはマイル路線を歩む感じです。
皐月賞直行組はステラヴェローチェ、ラーゴム、エフフォーリア、オーソクレース、レッドベルオーブ、グラティアス、ヨーホーレイクなど7頭。トライアルを上記のリスト以外の馬が独占すると8頭が権利を取って出走に。これで、15頭になり残り枠は3頭になります。ヨーホーレイクは収得賞金が1650万ですが、これだけあれば皐月賞には出走出来ます。しかし、ダービーになると厳しいと思います。
皐月賞直行組を見ると全馬がノーザンファーム生産馬です。ということは、トライアルを含めて全枠をノーザンファーム生産馬が占めることもあるかもしれません。賞金上位の馬がトライアルに出走し、権利を取ると一定の馬に賞金が集中するので、収得賞金が少ない馬でも出走出来るチャンスが生まれます。過去にノーザンファーム生産馬が一番多かった年は2016年の9頭でした。この時はノーザンファーム生産馬で直行組は2頭でした。
出馬表を見ると社台の馬ばかりということがたまにあります。特に最近はノーザンファーム生産馬がその傾向が強いです。ノーザンファームは傘下にサンデーレーシング、キャロットファーム、シルクレーシングの3つのクラブがあり、その他にも多くの個人馬主との取引があります。クラシックに多くの馬を出走させることで多くの個人馬主や一口馬主に出資してもらえます。ある意味、日本の競馬におけるビジネスモデルを完成させつつあります。
ですから、この後に行われる弥生賞、スプリングS、若葉Sはノーザンファーム生産馬に注目しています。
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