大阪杯は昨年の年度代表馬エフフォーリアと5連勝のジャックドールの対決に注目が集まったレースでしたが、結果はジャックドールに軍配が上がりました。しかし、着順を見るとジャックドールが5着、エフフォーリアは9着に惨敗。ジャックドールは逃げ馬の宿命で、テンに絡まれたりしたらこういう負け方もあると思っていたのですが、エフフォーリアが9着になるとは思いませんでした。
上位4着までがノーザンファーム系
大阪杯の着順は1着ポタジェ、2着レイパパレ、3着アリーヴォ、4着ヒシイグアス、5着ジャックドールでした。1着から4着までがノーザンファーム生産馬でノーザンファーム系馬主という結果ですから、終わってみればまたノーザンファーム系かという感じです。エフフォーリアが惨敗してもこれだけ上位独占するのですから、中距離のG1レースではノーザンファーム系は外せません。
アリーヴォを本命にした理由
大阪杯ではアリーヴォの単勝を買いました。それは、当初の鞍上はルメールだったからです。登録の段階でルメール騎乗が決まり、追い切りにも騎乗。ノーザンファーム系としてエフフォーリア(横山武史)、レイパパレ(川田将雅)、アリーヴォ(ルメール)のノーザンファーム系の主戦騎手で大阪杯を取りに来ていると思っていました。
しかし、ルメールが新型コロナの報告義務を怠ったので急遽乗り替わりに。鞍上は武豊にスイッチしたわけですが、ノーザンファームが武豊を指名したということは一発狙いだと思ったからです。これが第一の理由で、第二の理由は『前がかりのレースで好走歴のある馬』ということ。
ジャックドールが2枠4番に決まったことで、逃げるのはこの馬になると思いました。まあ、誰もがこの馬が逃げると思ったとはずですよね。ペースを鍵を握るのはジャックドールですが、前走逃げて勝ったアフリカンゴールドがどういう競馬をするかに注目していました。アフリカンゴールドの鞍上は国分恭介で、今回は連続で5回目の騎乗。穴をあけた中日新聞杯や京都記念では行けるだけ行くみたいな競馬をしていたので、ジャックドールが逃げなければ自分が逃げてもいいぐらいのレースをすると思いました。となると、前半はペースが速く後半やや時計のかかる展開になるだろうと。
競走馬は頭がいいので、得意の展開になると好走すると思っています。ですから、前半が速く、後半が時計のかかる展開で好走する馬を探したところ、アリーヴォが該当する一頭だったのでこれならと本命にしました。
前半が速く、後半が時計のかかるレースをTARGETで見つける方法
TARGETのオリジナルの指数にPCIというのがあります。
また、レース全体のペースを表すRPCIというのもあります。
ジャックドールの戦歴を見ると、前4走は逃げて勝ったのでRPCIとPCIが一緒になっています。RPCIを見ると2勝クラスが69.9、3勝クラスが55.1、白富士Sが50.2、金鯱賞が50.5でした。クラスが上がるごとにPCIが50に近くなっていました。ということは上がり3ハロンと、その前の3ハロンを同じペースで走っていることになります。しかし、PCIが50を切ったことはないです。
本命にしたアリーヴォの戦歴を見ると、RPCIで50を切ったレースで3回勝っていました。ということは厳しい流れになったとしてもある程度は対応できるとみました。あとは、馬自身の能力がG1馬に対して通用するかどうかだけ。今年の4歳馬は強い世代なので、その点でも期待しましたが、結果は届かずの3着。直線は差し切るかの勢いでしたが、伸びはジリジリでした。
勝ったポタジェは前走は後方からの競馬でしたが、戦歴を見ると連勝しているときはRPCIが50を切るレースで勝っていました。その後は、上がりの速い競馬に対応できずにいましたが、今回はペースがあったようで見事な勝利でした。
断然人気のエフフォーリアですが、レース後にはいろいろと憶測が飛んでいますが私はペースに戸惑っていたのではないかと思っています。
大阪杯のラップを見ると、前半よりも後半のほうが時計が掛かっています。一見、残り800mから11秒を刻んでいるので上がりの競馬に見えますが、前半3Fの34秒6に対し、後半3Fは35秒8。前半1000mの58秒8に対し、後半1000mは59秒6と後半の方が時計が掛かっています。アリーヴォの武豊はエフフォーリアをマークする競馬をしていました。エフフォーリアの横山武史はスタート後の先行争いを見ていつもよりもじっくり構えるレースをしていました。ポタジェとレイパパレは積極的なレースをしました。それが、結果につながったと思いました。
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