第63回大阪杯(芝2000m 内回り Bコース使用)はG1に昇格して今年で3年目。過去2年と比べても今年はいいメンバーが揃った感がある。登録馬15頭中13頭が重賞勝ち、そのうち8頭がG1馬という豪華メンバー。過去10年の年齢別成績を見ると4歳馬と5歳馬の活躍が目立ち、登録馬を見ると13頭が該当する。
第63回大阪杯の登録馬
登録馬について
ブラストワンピース 4歳 レーティング122
昨年の有馬記念を勝ったブラストワンピースは、ダービー5着、菊花賞4着と惜しい着順が続いたが、有馬記念は積極的な競馬から押し切った。2000mは新潟記念で1分57秒5のタイムで勝っているので問題ない。切れるタイプというよりは長くいい脚を使えるタイプだと思うので、厳しいレースになった時に真価が発揮される。鞍上はG1に強い池添謙一なので、今回もいい競馬をすると思う。
キセキ 5歳 レーティング122
昨年のジャパンカップではアーモンドアイには敗れたが、負けて強しの内容だった。有馬記念では稍重の馬場をハイペースで逃げたので、最後は止まってしまったがこの馬らしい競馬は出来た。今回は先週のAコースからBコースに替わるので先行馬有利になると思う。良馬場であればこの馬のスピードを生かせる競馬が出来るはず。
サングレーザー 5歳 レーティング120
昨年は安田記念5着のあとに、札幌記念でマカヒキ、モズカッチャンを抑えて優勝。天皇賞秋ではキセキやアルアインのG1馬に先着。香港カップでは4着に敗れたが、決め手はG1級だと思う。天皇賞秋の1分57秒0のタイムを出せる馬なので、久々でも要注意。
ペルシアンナイト 5歳 レーティング119
昨年はスワーヴリチャードの2着に敗れたが、あのレースはデムーロの神騎乗があったから仕方がない。今回はそのデムーロが鞍上になるので心強い。昨年はG1で2着2回と惜しい競馬が続いているが、実力は世代上位は間違いないだろう。久々は走らないタイプなので、今回が本気モードだと思う。
ワグネリアン 4歳 レーティング119
昨年のダービー馬が半年ぶりに出走する。古馬との対戦は初めてだが、これまで下してきた相手を考えるとここでも十分通用する。
アルアイン 5歳 レーティング118
昨年、このレースで3着に入っているアルアイン。堅実だが勝ちきれないレースが続いている。昨年のマイルCSでは2番手からの粘りこみを見せたように、速いペースを先行するとしぶとい競馬をしてくれる。上りの競馬では分が悪いので、ペースが速くなると面白いと思う。
エポカドーロ 4歳 レーティング118
昨年の皐月賞馬で、ダービー2着馬。先行力はあるけど、決め手勝負だと厳しいと思う。手の内に入れている戸崎圭太の手腕に期待する。
ステルヴィオ 4歳 レーティング118
昨年はマイルCSを勝ってG1馬の仲間入り。2000m戦では勝ちがないけど、決め手はメンバー屈指だと思っている。3歳馬でいきなり古馬G1を勝つような馬は何かを持っているはずなので、注意するに越したことはない。
JRA発表のレーティングを表記
レース展開予測
天皇賞秋やジャパンカップで逃げて結果を残したキセキが行くと思う。ジャパンカップを見ると脚を溜めて逃げることはせずに、ある程度の速いラップで逃げるはず。競る馬がいなければテンをゆっくり、徐々にペースアップで逃げ切りを狙うと思う。2番手はアルアインかエポカドーロ。アルアインはマイルCSでもしぶとい競馬をしたように、前に行く競馬が理想。キセキが逃げる展開なら早めに先頭に立つこともないので、後ろを待たずに仕掛けてどこまで粘れるか。中団はブラストワンピース、サングレーザー、ステルヴィオ、ワグネリアンなどで、後方がサングレーザー、ペルシアンナイトか。
過去のレースラップを見ると、前半ゆっくりで後半速くなり上りの競馬になっているが、キセキが逃げるとなると、2017年にキタサンブラックが勝った時のように前後半の差が少なく、3コーナー半ばの下りになる残り800m地点から徐々にペースアップして、スタミナ勝負になる可能性が高いと思う。仕掛けが早ければ直線の坂で苦しくなるし、仕掛けが遅ければ届かない可能性があるので、騎手の腕の見せ所になる。
出典元:JRA
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