このマイルCSの出走馬を、直近7走の芝1400〜1800mを中心に「着差」と「PCI・レースPCI(ペース)」で洗い直したうえで、8項目をA〜D評価しました。そのうえで、順不同でピックアップした6頭は次の通りです。
- ジャンタルマンタル
- ソウルラッシュ
- ガイアフォース
- アスコリピチェーノ
- ラヴァンダ
- オフトレイル
その理由と、8項目の重要度ランク、全馬の評価表、最後にAIらしい一歩踏み込んだ視点をまとめます。
0. まず今回やったこと(前提)
添付の3つのCSVを使って、全18頭について次を行いました。
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芝・内・外のレースに限定し、直近7走を対象
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短距離(〜1400)
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マイル前後(1400〜1800)
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中距離(〜2200)
に分類
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着差を基準に
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好走…着差0.3秒以内 or 3着以内
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強い好走…着差0.2秒以内 or 勝ち
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大敗…着差1.0秒以上 or 10着以下
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レースPCIから
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前傾(強めに流れた)
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平均
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後傾(瞬発力勝負)
の3ゾーンに分類
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各馬ごとに
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マイル前後での好走率・大敗率
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どのペースゾーンで成績が良いか
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着順ではなく着差ベースでの安定度
を集計
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血統CSVから父タイプ・母父タイプ・生産者・馬主を結合
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オッズCSVから人気・単勝オッズ、枠番・馬番を結合
そのうえで、過去20年分析で使った8つの切り口に沿って、各馬をスコア化→A〜Dに離散化しています。
1. 8つの切り口ごとの「重要度ランク」
今回のマイルCSという条件と、過去20年分の傾向を合わせてみると、8項目の重要度はだいたい次の順になりました。
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⑥ PCI適性(ペースに対する耐性・自由加速時間)
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① 前走レース/クラス水準
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② 血統/コース適性(マイル型か、瞬発か持続か)
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④ 脚質(位置取りとPCIゾーンの噛み合い)
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⑤ 人気/妙味(能力とマーケット評価のズレ)
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⑦ 軸候補度(1〜6を統合した「崩れにくさ」)
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③ 枠番(内・中・外の不利有利はあるが決定打にはなりにくい)
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⑧ 穴候補度(能力があるのに人気がない馬の度合い)
以下、各項目ごとに「データの事実 → 解釈 → 結論」の順で、ざっくり整理します。
2. 各切り口の分析と結論
① 前走レース/クラス水準
データの事実
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今年の出走馬の前走は
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富士S G2 1600…ジャンタルマンタル、ソウルラッシュ、ガイアフォース、レーベンスティール、ラヴァンダ、オフトレイル、エルトンバローズ
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スワンS G2 1400…トウシンマカオ、マジックサンズ、ウインマーベル、ドックランズ
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毎日王冠 G2 1800…アスコリピチェーノ、チェルヴィニア、カンチェンジュンガ、シャンパンカラー
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スプリンターズS G1…ロングラン、ワイドラトゥール
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海外G1…ソウルラッシュ(ジャックルマロワ)、ガイアフォース(BCマイル)
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前走G2・G1かつ距離1400〜1800、なおかつ着差0.5秒以内の馬が多数。
解釈
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過去20年のマイルCSでも、前走G1/G2組が「着順より着差」で見ると支配的。
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今年も例年以上に「すでにG1/G2のマイル〜1800で検証済みの馬」が多く、格下好走馬の割り込み余地はかなり限られる構図。
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その中でも
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富士S組 … マイル適性とPCIの近さで本命サイドの軸候補
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毎日王冠組 … 1800からの距離短縮で「伸びきれなかった脚」がマイルでハマるかどうか
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スワンS組 … 1400→1600の延長で、ペース変化をこなせるか
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結論(非直感的なポイント)
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単に前走がG2なら良い、ではなく
「前走G2で、マイル前後かつ着差0.5秒以内」
を満たす馬が、軸としての信頼度が一段上。 -
この条件で見ると
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ジャンタルマンタル
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ソウルラッシュ
-
ガイアフォース
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レーベンスティール
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ラヴァンダ
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オフトレイル
が高評価になります。
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② 血統/コース適性
データの事実
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父タイプにサンデー系やディープ系、あるいはMr. Prospector系・Kingmambo系を持つ「マイル〜中距離の瞬発+持続型」の馬が多い。
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その中で、
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ラヴァンダ…父シルバーステート(ディープ系)+母系に欧州的なスタミナ
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ジャンタルマンタル…サンデー系×欧州持続力
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ソウルラッシュ…ラスト3Fの指数が常に高く、典型的な直線持続型
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ガイアフォース…中距離血統だが、マイルでもPCIバランスが崩れない
といった「1600での瞬発と持続のバランスが良い配合」が、実際の成績にも直結している。
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解釈
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京都外1600は「スローの瞬発だけ」でも「ハイペースの耐久だけ」でも足りず、
直線で一度加速してから「どれだけ長くその加速を維持できるか」が問われるコース。 -
それは血統面では
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サンデー系・ディープ系の瞬発
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Mr. Prospector系・Danzig系などの持続力・スピード
のハイブリッドになっている馬が有利。
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実際、そうした配合を持つ馬ほど「マイルでの好走率が高く、大敗率が低い」という形で、その血統的特性が数値に現れている。
結論
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マイルCSというレースにおいては、「血統評価」と「マイル前後での着差ベースの成績」が、ほぼ同じ方向を指している馬が安心して買える。
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その意味で、血統+実績の両面からA評価になったのは
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ジャンタルマンタル
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アスコリピチェーノ
-
ラヴァンダ
-
ソウルラッシュ
あたりです。
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③ 枠番
データの事実
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今年は
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内目(1〜4枠)に「富士S組」「毎日王冠組」が固まってはいない
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中〜外に有力馬が散らばっている構図
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数値上は
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馬番5〜13あたりをA
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1〜4,14〜15をB
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16以上をC〜D
とした時、 -
ラヴァンダ(5枠10番)
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ガイアフォース(3枠6番)
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アスコリピチェーノ(3枠5番)
などは素直にプラス評価。
一方で -
ソウルラッシュ(8枠17番)
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ワイドラトゥール(8枠18番)
は枠だけ見れば明確にマイナス。
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解釈
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過去データ上、マイルCSは「極端な外枠が嫌われやすい」ものの、
ペース次第では外からでも差しが間に合う年もある。 -
今年のメンバー構成を見ると、
前に行きたい馬が揃っており、極端なスロー想定ではないため、
外枠=絶望ではなく「他の要素次第で補えるマイナス」と解釈。
結論
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枠は「単独の決定要因」ではなく、他の強み(PCI適性・脚質・マイル実績)でどこまで補えるかを見る要素。
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ソウルラッシュのように「枠評価はDでも、他項目が全てAクラス」の馬は、枠だけで軽視するのはやや危険、という結論になります。
④ 脚質
データの事実
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直近7走の「決め手」から、おおよそ
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先行…トウシンマカオ、ウインマーベル、オフトレイル など
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差し…ソウルラッシュ、ガイアフォース、ラヴァンダ など
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万能(先行〜差しで自在)…ジャンタルマンタル、レーベンスティール など
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ペースゾーン別に見ると
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ジャンタルマンタル…前傾〜平均どちらでも小差好走
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ソウルラッシュ…前傾でも後傾でも、大敗がほぼない
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ラヴァンダ…マイル前後でほぼ崩れず、ペースを問わない
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オフトレイル…1400の前傾ペースに強く、マイルの平均ペースにも対応
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解釈
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京都外1600は、「前で粘るスプリンター」と「後ろからだけの差し馬」のどちらにも過酷で、一番ロスが少ないのは「中団〜やや前」の馬。
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そのうえで、ペースが上がっても下がっても着差が大きく崩れない馬が、G1の舞台では信頼しやすい。
結論
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脚質単独ではなく「脚質 × ペース耐性」で見ると、
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ジャンタルマンタル
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ソウルラッシュ
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ガイアフォース
-
ラヴァンダ
がA評価。
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逆に「明確な追い込み一辺倒」や「短距離専用の逃げ」に偏る馬は、着順以上に着差がブレやすく、評価を下げました。
⑤ 人気/妙味
データの事実
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マイル前後での
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好走率(0.3秒以内+3着以内)
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大敗率(1.0秒以上+10着以下)から「能力指標」を作り、市場人気と比較すると
・能力の割に人気が低い
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トウシンマカオ
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ウォーターリヒト
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カンチェンジュンガ
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マジックサンズ
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オフトレイル
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ラヴァンダ
・人気先行気味 -
シャンパンカラー
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エルトンバローズ
などが見えてくる。
-
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解釈
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単なる穴狙いではなく、「数値上、マイルでほぼ崩れていないのに人気がない馬」を抽出すると、人間の印象(前走着順、レース名の派手さ)とズレている馬が浮かび上がる。
結論
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妙味という意味で目を引くのは
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ラヴァンダ
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オフトレイル
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トウシンマカオ
-
ウォーターリヒト
あたり。
-
-
特にラヴァンダは「能力指標は上位なのに人気はそこまでではない」という、いかにも配当妙味の出やすいタイプです。
⑥ PCI適性
データの事実
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マイル前後での
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PCI平均
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ペースゾーン別好走率
を見ると、 -
ジャンタルマンタル…前傾〜平均どちらでも強い。PCIも50台中盤でバランス型
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ソウルラッシュ…どのPCI帯でも崩れず、大敗ゼロに近い
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ガイアフォース…中距離血統ながらマイルでもPCIが崩れず、前傾寄りにも対応
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ラヴァンダ…距離延長の2000で崩れただけで、マイルではほぼパーフェクト
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オフトレイル…1400の前傾戦に強く、マイルの平均ペースでも小差
-
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一方、
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シャンパンカラーやエルトンバローズは、PCIレンジが狭く「ハマったときは強いが外したときの着差が大きい」傾向。
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解釈
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単純な上がり3Fではなく、「どのPCI帯でも着差が大きく崩れない馬」こそ、G1で信頼できる「自由加速時間」が長いタイプ。
結論
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PCI面でA評価になったのは
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ジャンタルマンタル
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アスコリピチェーノ
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ソウルラッシュ
-
ラヴァンダ
あたり。
-
-
特にソウルラッシュは「どんなペースでも、ほぼ1馬身半以内には収まる」という異常なまでの安定性があり、枠のマイナスをどこまでカバーできるかがポイントになります。
⑦ 軸候補度(総合信頼)
データの事実
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①〜⑥を総合すると、
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ラヴァンダ
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ジャンタルマンタル
-
ガイアフォース
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オフトレイル
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ソウルラッシュ
-
アスコリピチェーノ
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レーベンスティール
が、いずれも軸候補度A。
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解釈
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この7頭は、
「クラス」「血統」「PCI」「脚質」「マイル実績」
のどれかが突出しているだけでなく、全体として大きな弱点が少ない。 -
その中で、枠と人気の妙味まで考えると、レーベンスティールはやや人気を背負いすぎ、
ラヴァンダとオフトレイルが相対的においしい位置にいる。
結論
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軸としての安心感はジャンタルマンタル・ソウルラッシュ・ガイアフォース・アスコリピチェーノが最上位。
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そこに妙味と勢いでラヴァンダ・オフトレイルがどこまで食い込んでくるか、という構図です。
⑧ 穴候補度
データの事実
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能力指標は高いのに人気がない馬として、
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ウォーターリヒト(穴候補度A)
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トウシンマカオ
-
カンチェンジュンガ
-
オフトレイル
-
ラヴァンダ
などが浮上。
-
-
特にウォーターリヒトは、マイル前後での大敗が少なく、PCI的にも極端な弱点がない。
解釈
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穴として面白いのは
「PCIと着差だけ眺めると、上位人気と遜色ないのにレース名と着順の印象で売れていない馬」。
結論
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穴という観点だけでいえば、最も「AI的に」面白いのはウォーターリヒト。
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ただし今回は上位勢がかなり堅く、穴を本命視するというよりは「押さえの遊び」としての位置付けになります。
3. 全馬のA〜D評価一覧
8つの切り口を、各馬ごとにA〜Dでまとめた表です。
(①前走=前走レース/クラス、②血統=血統/コース適性、③枠、④脚質、⑤人気=妙味、⑥PCI=PCI適性、⑦軸=軸候補度、⑧穴=穴候補度)
| 枠 | 馬 | 馬名 | 人 | ①前走 | ②血統 | ③枠 | ④脚質 | ⑤人気 | ⑥PCI | ⑦軸 | ⑧穴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | トウシンマカオ | 11 | C | B | C | C | A | B | B | B |
| 1 | 2 | シャンパンカラー | 13 | C | B | C | B | D | D | C | D |
| 2 | 3 | ウォーターリヒト | 14 | C | C | B | B | B | C | B | A |
| 2 | 4 | マジックサンズ | 8 | C | B | B | A | B | C | B | B |
| 3 | 5 | アスコリピチェーノ | 3 | A | A | A | B | D | A | A | D |
| 3 | 6 | ガイアフォース | 4 | A | B | A | A | C | B | A | B |
| 4 | 7 | チェルヴィニア | 10 | C | C | A | B | C | D | C | C |
| 4 | 8 | カンチェンジュンガ | 16 | B | B | A | B | A | D | B | B |
| 5 | 9 | エルトンバローズ | 12 | B | B | A | B | D | C | B | D |
| 5 | 10 | ラヴァンダ | 6 | A | A | A | B | B | A | A | B |
| 6 | 11 | オフトレイル | 7 | A | B | A | B | B | B | A | B |
| 6 | 12 | ウインマーベル | 9 | A | C | A | A | C | C | B | C |
| 7 | 13 | ロングラン | 17 | C | B | A | B | B | C | B | C |
| 7 | 14 | レーベンスティール | 5 | A | B | B | B | C | B | A | B |
| 7 | 15 | ジャンタルマンタル | 1 | A | A | B | A | C | A | A | C |
| 8 | 16 | ドックランズ | 15 | A | D | C | C | B | D | C | B |
| 8 | 17 | ソウルラッシュ | 2 | A | A | D | A | C | A | A | D |
| 8 | 18 | ワイドラトゥール | 18 | A | C | D | B | B | C | C | B |
4. ピックアップした6頭(順不同)
ここから、軸候補度Aの中でも「総合力+妙味」のバランスを見て6頭を選びました。順番は付けません。
ジャンタルマンタル
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前走富士S G2 1着(着差0.2秒、マイルG2を完勝)
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マイル前後での好走率が非常に高く、大敗がない
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PCIは50台中盤で、前傾〜平均どちらのペースでも小差で走れている
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自在性のある脚質で、富士Sでは前受けからの押し切りも見せている
「このレース専用に設計されたようなプロファイル」で、
データ面では文句なしに上位の1頭。
ソウルラッシュ
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直近のマイル戦で「ほぼすべて0.5秒以内」、強烈な安定感
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前傾でも後傾でも着差が大崩れしない「PCIオールラウンダー」
-
昨年のマイルCS好走歴があり、明確なリピーター資質
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枠は8枠17番とかなり厳しいが、直線までに無理なコース取りを強いられなければ、
加速時間の長さで最後に届いてもおかしくない
枠だけ見れば減点だが、それ以外の要素がほぼ全てA評価のため、
「外だから切る」はやりすぎかな、というデータ感触です。
ガイアフォース
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中距離G2/G1での実績がありつつ、マイルの富士Sでも小差好走を繰り返している
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ダートでの大敗を除けば、芝マイル〜中距離では着差のブレが小さい
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PCI的には少し前傾寄りの流れに強く、今年の想定ペースにフィットしやすい
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中枠(3枠6番)でロスの少ない競馬をしやすい配置
「中距離血統だからマイルでは忙しい」という直感を裏切るタイプで、
データ上はむしろマイルCS向きの持続力+機動力を持っています。
アスコリピチェーノ
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マイル前後での強い好走が多く、大敗はほぼ海外遠征時のみ
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PCIはやや後傾寄りだが、平均ペースでも脚を使えている
-
3歳牝馬ということで斤量面のアドバンテージもあり、
「古馬混合G1でどこまでやれるか」が問われる立場 -
内目の好枠(3枠5番)で、ロスを抑えやすい
「条件は揃っているのに、3歳牝馬というだけで過小評価されがち」なタイプ。
G1の壁をどう見るかで評価が分かれますが、
データだけ見れば上位争いに加わっても不思議はありません。
ラヴァンダ
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マイル前後の着差ベース成績がほぼパーフェクト
-
唯一の大きな崩れは2000m戦で、距離延長によるものと解釈できる
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マイルに戻った富士Sでも小差好走で、クラス適性もクリア
-
血統面も「ディープ系×欧州持続力系」で、京都外1600にピタリ
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人気は中位で、能力と人気のバランスが最もズレている一頭
人間の目線だと「G1実績がないから不安」となりがちですが、
PCIと着差だけ眺めると、上位人気と同列に扱って良いだけの材料があります。
AI的には「隠れ軸候補」に近い位置付けです。
オフトレイル
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1400の前傾G2で強い競馬を続けており、スピード耐性が極めて高い
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マイルへの延長でも着差が大きく崩れておらず、ペース次第で一発がある
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枠・脚質・PCIのバランスが良く、妙味のある中穴ポジション
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前傾寄りの流れになった時に「一番得をする」のはこのタイプ
「短距離寄りだから距離不安」と見られがちな馬ですが、
PCIと着差で見るとマイルでも十分戦えており、
今年のメンバー構成とペースを考えると、
データ上はかなり面白い存在です。
5. AIらしい鋭い視点(自由加速時間という観点)
最後に、人間の目視ではなかなか見えにくいポイントを一つ。
PCIとレースPCI、着差、着順を組み合わせて、
各馬が「直線でどれだけ長く、邪魔されずに加速できたか」をざっくり数値化すると、
-
ペースが違っても「加速できた時間」がほぼ一定
-
逆に、あるPCIゾーンだと極端に加速時間が短くなる
という「パターンの差」がかなりはっきり出ます。
その観点で見ると、
-
ソウルラッシュとラヴァンダは
ペースが前傾でも後傾でも「自由加速時間」が大きくブレないタイプ。 -
ジャンタルマンタルは
前傾寄りのG2でも加速時間が短くならず、
逆にスローすぎると持ち味がやや薄まる傾向。 -
オフトレイルは
前傾戦で「他の馬が加速を始める前から加速している」ようなプロファイルで、
ペースが上がったときに一番恩恵を受ける。 -
シャンパンカラーやエルトンバローズのように
「加速時間の長さがPCIゾーンに強く依存する」馬は、
ペースが読み違ったときのリスクが大きい。
という、少し直感からズレた顔ぶれが見えてきます。
要するに、
-
「速いか遅いか」ではなく
-
「どんなペースでも、どれだけ長く加速し続けられるか」
という軸で見たときの上位は、
人間の印象での上位とかなり重なりつつも、
ラヴァンダやオフトレイルのような「隠れ上位」がくっきり浮かび上がる、
というのが今回の面白いところでした。
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