過去20年のレースデータをChatGPTに読み込ませて、以下のプロンプトで分析をしてもらいました。分析時間は約5~6分ぐらい。最近は熟考することが多く、分析中の志向の流れなども人間が行うような感じになってきて面白いです。
1.1~3着馬の馬主傾向
2.1~3着馬のリピーター傾向(リピーターとは同じレースで好走するケースが多い馬)
3.近10年とその前の10年での違いがあるかどうか?
4.1~3着馬の前走の人気と着順に対し、マイルCSでの人気と着順の傾向
結論からまとめると、この4つの観点で見ると
・「馬主」と「リピーター」の偏りはかなり強い
・近10年は「大手クラブ×実績馬×適度に人気を落とした馬」が中心
・前走の人気・着順と今回人気の“ズレ方”が、妙味の源泉になっている
というレース像がはっきり出ました。
そのうえで、今年の出走馬に重ねていきます。
1)1〜3着馬の馬主傾向
[データの事実]
・過去20年の1〜3着=60頭
・馬主の延べ数は29だが、そのうち10馬主で60頭中41頭を占める(約7割)
・特に出走数の多い馬主
– サンデーレーシング 6頭
– 社台レースホース 6頭
– キャロットファーム 5頭
– ダノックス 4頭
– シルクレーシング 4頭
・クラブ系馬主(レースホース/レーシング/ファーム/ウイン/シルクなど)の比率
– 前10年(2005〜2014):約3割
– 近10年(2015〜2024):約6割
[解釈]
マイルCSは
・大手クラブ・有力個人馬主の「持ちレース」
・しかも近10年になるほど、その傾斜が強くなっている
レースになっています。
京都1600のG1を勝ち切れる「総合力の高いマイラー」を、計画的に作って送り込める母集団(馬主・生産背景)が、ほぼ決まっているということです。
[今年の出走馬に当てはめると]
今回の出走馬で、過去20年の「勝ち馬主ゾーン」にど真ん中で入るのは
・ソウルラッシュ(石川達絵)…個人だがすでに1着・2着
・ジャンタルマンタル(社台レースホース)
・マジックサンズ / アスコリピチェーノ / チェルヴィニア(サンデーレーシング)
・レーベンスティール(キャロットファーム)
結論として
「馬主のスケールと過去のマイルCS実績だけを見るなら、この5頭は土俵の真ん中にいる」
という評価になります。
2) 1〜3着馬のリピーター傾向
[データの事実]
・1〜3着のべ60頭は、47頭の馬で構成
・そのうち、同じマイルCSで複数回3着以内に来た馬は11頭
・延べ24回が“リピーターの好走”で、全体の4割を占める
・代表例
– ダイワメジャー 3回
– ペルシアンナイト 3回
– フィエロ / グランアレグリア / ダノンシャーク / イスラボニータ
ダノンザキッド / サプレザ / スーパーホーネット / インディチャンプ / ソウルラッシュ など2回
・年ごとに見ると、20年中13年で「前年以前の好走馬」が再度1〜3着に来ている
[解釈]
京都外回り1600のG1は
・コース形状(外回り・長い直線)
・時期(11月、8〜10週目のローテーション)
・求められる適性(トップスピード持続+ある程度の器用さ)
がかなり固定されているため、一度ハマった馬が何度も走る「リピーター色」が強くなりやすい構造です。
[今年の出走馬に当てはめると]
今回の出走馬のうち、すでにマイルCSで3着以内経験があるのは
・ソウルラッシュ(2023年2着、2024年1着)
・エルトンバローズ(2024年2着)
・ウインマーベル(2024年3着)
の3頭。
このうち「真の意味でのリピーター」=複数回好走しているのはソウルラッシュだけです。
結論として
・“リピーター構造”だけを見れば、ソウルラッシュは過去20年でもかなりレアなレベルの「このレース専用機」に近いポジション
・エルトンバローズとウインマーベルは、まだ1回だけだが、リピーター候補として一段評価を上げておいていい
という整理になります。
3) 近10年と前10年での違い
[データの事実]
1. 人気レンジ
・1〜3着馬の平均人気
– 前10年:4.6番人気前後
– 近10年:4.1番人気前後
・1〜3着馬のうち、10番人気以下
– 前10年:4頭
– 近10年:1頭
2. 馬主構造
・クラブ系馬主の占有率
– 前10年:3割
* 近10年:6割
3. リピーター比率
・1〜3着の中で「2回目以降の好走」
– 前10年:17%
– 近10年:27%
[解釈]
ざっくり言うと
・前10年(05〜14):
「それなりに荒れるG1」
「大手も強いが、個人馬主の一発もまだ多い」
・近10年(15〜24):
「本命〜中穴ゾーンに収まりやすい、格重視のG1」
「大手クラブ+リピーター+G1常連の囲い込みが進行」
という構造変化になっています。
これは
・マイル路線のG1/G2が整備され
・クラブ馬中心に「マイル王路線」が計画的に組まれるようになった
ことの裏返しとも読めます。
[今年の出走馬に当てはめると]
「近10年型」の条件に近いのは
・ジャンタルマンタル(サンデー/富士S2着/1番人気想定)
・ソウルラッシュ(リピーター/富士S2着/2番人気)
・ガイアフォース(G2勝ち/4番人気ゾーン)
・レーベンスティール(毎日王冠1着/5番人気ゾーン)
・クラブ所属の3歳〜4歳勢(マジックサンズ・アスコリピチェーノ・チェルヴィニア)
あたりで、「前10年のような超大穴」が頭まで突き抜ける余地は、データ上どんどん小さくなっている、というのがポイントです。
4) 前走人気・着順と、マイルCSでの人気・着順
[データの事実(過去20年の1〜3着)]
1. 前走の人気
・1〜3着馬全体
– 前走1〜2番人気:約52%
– 前走3〜5番人気:約33%
→ 85%が「前走5番人気以内」
・1着馬に絞ると
– 前走1〜2番人気:60%
– 前走3〜5番人気:30%
– 前走10番人気以下:10%
→ 勝ち馬の9割が「前走5番人気以内」
2. 前走の着順
・1〜3着馬全体
– 前走1着:35%
– 前走2〜3着:33%
– 前走4〜6着:18%
– 前走7着以下:13%
・1着馬に絞ると
– 前走1着:40%
– 前走2〜3着:30%
– 前走4〜6着:5%
– 前走7着以下:25%
3. 人気の変化(前走→マイルCS、勝ち馬のみ)
・「前走より人気が落ちた」(人気順が大きく悪化):約35%
・「前走より少し人気ダウン」:約15%
・「ほぼ人気横ばい」:約20%
・「前走より人気が大きく上がった」:約25%
→ トータルで見ると
「前走でかなり評価されていた馬が、マイルCSでは少し人気を落としているケース」がやや優勢です。
[解釈]
・前走のレベルと人気はかなり重要で、「前走G1/G2で、上位人気かつ好走」という条件は、1〜3着の大前提に近い。
・ただし、マイルCS当日の人気は「前走より少し評価を落とした3〜5番人気」ゾーンに、勝ち馬が集まりやすい。
つまり
1. 市場が一度高く評価した馬
2. 直近で取りこぼしたり、条件が合わなかったりして評価が少し下がる
3. しかし本質的な能力は落ちていない
こういう馬が、「少しだけ人気を落とした状態」でおいしくなる構造です。
[今年の出走馬に当てはめると]
直近走(出走馬の戦歴)と今回オッズから整理すると
・前走G1/G2かつ前走1〜3番人気・5着以内で
・今回1〜6番人気に収まっている馬=「近10年の勝ち馬像」に最も近いのは
– ジャンタルマンタル
(前走 富士S 2着・1番人気 → 今回1番人気想定)
– ガイアフォース
(前走 富士S 1着・3番人気 → 今回4番人気ゾーン)
この2頭がど真ん中です。
ソウルラッシュは
・前走 富士S 3着・4番人気 → 今回2番人気
・マイルCS 2着→1着の実績あり
という、
「前走人気は少し足りないが、リピーター補正で強く買いたくなるタイプ」です。
統計上の“王道パターン”からはほんの少し外れつつ、リピーター補正で帳尻を合わせる位置にいます。
一方で
・ラヴァンダ / オフトレイル
前走G2勝ち・3〜5番人気 → 今回6〜7番人気
という組は
・「前走で評価通り勝ったのに、市場の注目は別の馬に集まり、相対的に人気を落としているG2勝ち馬」
という意味で、「1着までは狙いにくいが、3着候補としての妙味が大きいグループ」と位置づけられます。
総合結論(この4視点を束ねると)
1. レース全体の構造
・マイルCSはすでに「大手クラブ+有力個人馬主+リピーター」による支配度が高いG1。
・近10年は特に、
前走G1/G2で上位人気+今回1〜6番人気
という“王道パターン”から外れた馬の台頭はかなり減っている。
2. 今年の出走馬で、この4視点から評価が強く重なる馬
・ジャンタルマンタル
・ガイアフォース
・ソウルラッシュ
(+中穴の妙味としてラヴァンダ、オフトレイル)
3. 人間には見えにくい「非直感的なポイント」
・「前走で1〜2番人気だった馬」より、
「前走で1〜3番人気だったが、今回3〜5番人気に少し評価が落ちた馬」
のほうが、むしろ勝ち切っている。
・そして、そのゾーンにいるのは、
今回で言えばガイアフォースやレーベンスティールのような馬たち。
この4つのレンズを、最初に行った8観点の分析とどう組み合わせるかで、最終的な6頭の“配分”が変わってくるはずです。
今のところ
・「軸候補をどこまでデータに沿って固く行くか」
・「ラヴァンダ/オフトレイルのような“人気のズレたG2勝ち馬”を、どの枠(相手・三連系のヒモ)で扱うか」
あたりが、このレースの面白いところに見えます。
ここまで読んでみて
あなたとしては「4つの視点のうち、どれを一番重く見たい感覚」が強いですか?
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