2021年秋華賞 前走後のコメントより勝ち馬を探す

レース展望
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レース終了後のコメントには騎手によって本音だったり、馬主や調教師向けだったり、当たり障りのないコメントだったり、いろいろあります。特に勝った時や惜しかったときなどのコメントは本音に近いので、次のレースの参考になります。そこで、レース後コメントより勝ち馬になりそうな馬を探してみたいと思います。

第26回秋華賞の前走のレース後騎手コメントから勝ち馬になりそうな馬を探してみます。

秋華賞出走馬の前走コメント

◆ 1枠 1番 スルーセブンシーズ 牝3 大野拓弥 55(美)尾関知人

【前走関係者コメント】
大野騎手 内枠でしたが、いいポジションで運べました。内側から差すようなタイプではないのですが、そのなかで2着と好走してくれたのは収穫でしたね。次に向けていいレースだったと思います。

【前走時次走へのメモ】
毛ヅヤがいい。パドックで尻尾を振るなどしていたが、周回を重ねて落ち着く。内枠が災いして道中置かれたうえに、再三前が詰まっていたが、開いたところから鋭く伸びて2着争いを制した。

◆ 1枠 2番 ステラリア 牝3 武豊 55(栗)斉藤崇史

【前走関係者コメント】
川田騎手 よく我慢していい走りをしてくれたと思います。これから更に良くなってくれればいいですね。

【前走時次走へのメモ】
舌を縛る。馬体は良く見せたが、鞍下の発汗量は多め。大外枠からジワッと先行、2番手外に収まって追走。折り合いはついているように見えた。前3頭では4角でいの一番に手が動き出し、坂を上がったあたりでスタミナ切れ。

◆ 2枠 3番 クールキャット 牝3 和田竜二 55(美)奥村武

【前走関係者コメント】
ルメール騎手 スタートがあまり良くなかったし、大きいストライドを生かせないコースだった。坂を上がったところで疲れてしまったけど、もっといい走りができる馬だし、もっと広いコースで力を出せるタイプだと思う。

【前走時次走へのメモ】
プラス14キロは成長分。ゲートの体勢が悪く、スタートしたあと二の脚の差でポジションを取れず。早めのレースで持久力が生きるタイプ。この上がりで後方からヨーイドンの形では厳しかった。

◆ 2枠 4番 ソダシ 牝3 吉田隼人 55(栗)須貝尚介

【前走関係者コメント】
吉田隼騎手 結果を出せてホッとしました。外枠だったので、ゲートを出たなりの感じで1角に入ろうと思っていました。道中は折り合いがついていつでも動ける手応えでした。前半のレースに乗って前が止まらない馬場状態だったので、自信を持って追い出しました。オークスは期待に応えることができませんでしたが、2000メートルも問題ありませんし、復帰戦でソダシらしい競馬ができて良かったです。秋が楽しみです。

【前走時次走へのメモ】
仕上がり良好。スタートを決めて大外枠からスッと前へ。2番手に収まって折り合いスムーズに先行していく。3角あたりでブラストワンピースが動いてきたので、これに抵抗して先頭へ。ちょうど昨年の札幌2歳Sと同じような展開。早めの抜け出しでも勢い衰えず、悠々と押し切った。上がり半マイルをほとんど失速することなく走っている。52キロと軽量ではあったが、この馬らしい立ち回りで初の古馬相手に快勝。

◆ 3枠 5番 エイシンヒテン 牝3 松若風馬 55(栗)渡辺薫彦

【前走関係者コメント】
松若騎手 スタートが速かったですし、先行したいと思っていましたからね。ただ、前半から右に張る感じで、コーナーも外に行きそうになっていました。そうなりながらでも2着を確保するのですから、力があります。まだまだ課題がある現状ですが、そういう面が解消されてくるようなら。

【前走時次走へのメモ】
スタートして少し促されると行き脚がついてハナへ。1000メートル通過が1分01秒2。緩いペースなのに後続が追いかけてこなかった分、ここで4馬身ほどのリードがあった。3角から直線と右へ張って走っていたが、道中の貯金が生きて2着に粘り込み。

◆ 3枠 6番 スライリー 牝3 石川裕紀 55(美)相沢郁

【前走関係者コメント】
石川裕騎手 スタートが速くなかったら、控えることも考えていたのですが、上手に出てくれたので番手から運びました。このポジションでうまく折り合ってスムーズでしたが、最後の止まり方を見るとオーバーペースだったのかもしれません。

【前走時次走へのメモ】
2番手で速い流れを追いかけたのもあり、息切れ。それでも、自分の競馬はできたと見たい。

◆ 4枠 7番 サルファーコスモス 牝3 川田将雅 55(栗)中内田充

【前走関係者コメント】
川田騎手 久しぶりでしたが、とてもいい内容で走ってくれました。着差以上に勝ち馬が強かったです。

【前走時次走へのメモ】
プラス10キロ。きっちり仕上がっていた。抑え切れないほどの行きっぷり。向正面で単独の2番手。フォルコメンにはまんまと逃げ切られたが、がっちり2着を確保し、長欠明けで力は示した。

◆ 4枠 8番 エンスージアズム 牝3 岩田望来 55(栗)安田翔伍

【前走関係者コメント】
岩田望騎手 プラン通りで、終いを生かす競馬をしました。ブリンカーも着けましたし、春よりもデキが安定していて、それが今回の競馬につながったんだと思います。

◆ 5枠 9番 アンドヴァラナウト 牝3 福永祐一 55(栗)池添学

【前走関係者コメント】
福永騎手 コーナー4つの競馬が初めてでしたし、どういう走りを見せてくれるのか、半信半疑なところがあったのですが、非常にうまく対応して、いい走りをしてくれましたね。思ったよりも引っ張ってくれる馬がいて、流れてくれたのはこの馬にとっては良かったですね。一番いいポジションで脚をためることができて、外へ誘導したところ鋭い反応を見せてくれました。まだまだこれからの馬ですが、継続騎乗させてもらうことで、教えたことが少しずつでも実を結んできた感じで、上手に息を入れて走れるようになってきましたね。GⅠの舞台でも勝負できる能力を秘めた馬だと思います。

【前走時次走へのメモ】
出たなりで1角の入りは6番手。揉まれない位置で折り合いがスムーズ。4角から直線入り口と、スパークルの外で間合いを詰めてきて、坂から追われるとスッと反応。あとは逃げ粘るエイシンヒテンを捉えてゴールへ。初のコーナー4回の競馬だったが、難なくクリア。完勝と言っていい内容だった。

◆ 5枠10番 アールドヴィーヴル 牝3 松山弘平 55(栗)今野貞一

【前走関係者コメント】
松山騎手 勝ち馬の後ろのいいところでレースができたと思いますが、勝負どころで反応し切れなかったですね。その割に最後はよく詰め寄ってくれているんですけど。

【前走時次走へのメモ】
道中は中位の外から。アンドヴァラナウトを見られる位置で運んでいたが、4角の出口から直線と、外からタガノディアーナに絞られて一瞬置かれてしまう。ここで危うしという場面はあったが、1ハロン標からよく盛り返してきた。さすがに力あり。

◆ 6枠11番 ユーバーレーベン 牝3 M.デムー 55(美)手塚貴久

【前走関係者コメント】
M.デムーロ騎手 感動しました。嬉しいです。GⅠを勝てて光栄です。この馬はちょっと調子が良くなかった時があったのですが、少しずつ良くなっていました。あまりゴチャつきたくなかったので、ポジションは後ろからになりましたが、向正面はいい感じでしたし、3角~4角でペースが上がった時も楽でした。直線はジリジリ伸びる馬なので、距離も問題ないと思っていました。早めに先頭に立った時は物見をするか心配でしたが、頑張ってくれました。ファンの温かい声援がとても嬉しいです。

【前走時次走へのメモ】
馬体増。気配も抜群に良かった。スタート五分、そこからジワッと下げて後方から。序盤はインで距離損を抑えて追走。1200メートル過ぎで迷わず外に持ち出し3角から上昇、4角で息が入り、直線回り込むタイミングで改めて外へ。1頭違う脚で楽々と突き抜け、最後は少しフラフラしながらも押し切った。2400メートルで本領発揮。

◆ 6枠12番 アカイトリノムスメ 牝3 戸崎圭太 55(美)国枝栄

【前走関係者コメント】
ルメール騎手 オークスで2着ですからね。いい競馬ができました。ペースが遅かったので最初は引っ掛かりましたが、その後はソダシの後ろでスムーズな競馬ができました。ラスト300メートルはよく伸びてくれましたよ。これから体が大きくなってパワーアップできると思うので、先が楽しみです。もっと良くなる馬ですよ。

【前走時次走へのメモ】
馬体増。テンションは少し高かった。ジワッと行かせて好位から。タイトな位置で序盤は力んだが、すぐ収まりがついて追走。ずっとソダシをマークする形で直線へ。少し追い出しを待たされたが、バラけてから長く脚を使って、内外離れた2着争いに先着。

◆ 7枠13番 ホウオウイクセル 牝3 丸田恭介 55(美)高柳瑞樹

【前走関係者コメント】
丸田騎手 駐立はいつも課題の馬で、今日はタイミングが合いませんでした。立ち方が一番悪い時に扉が開いてしまって……。

【前走時次走へのメモ】
大幅馬体増でいい体になったものの、それに比べると、トモが頼りない。そのせいか、大きく出遅れてポツンと最後方。それでも、外に出してからはいい伸びを見せていた。

◆ 7枠14番 ファインルージュ 牝3 C.ルメー 55(美)岩戸孝樹

【前走関係者コメント】
福永騎手 桜花賞の時と似ていました。オークスの時は距離を保たせるフォームにしていたのですが、今回は元のフォームに鍛えるようにリクエストして雰囲気も良かったです。正攻法の競馬をと思って、これで距離が保たないようであれば、路線も変更することを考えていましたが、理想の競馬ができました。4角で外に出して早めに追い上げていったんですが、最後まで脚いろは衰えず2000メートルでも問題ないことを証明してくれましたし、坂のあるコースの2000メートルをこなしてくれたので、阪神の2000メートルでも大丈夫だと思います。休養を経て牧場や厩舎関係者がいいコンディションにしてくれましたし、競馬も完璧でした。相手が更に強くなっても十分に力のある馬ですし、今後が楽しみです。

【前走時次走へのメモ】
好仕上がり。前が飛ばして縦長の流れを開幕馬場を意識して、先団直後の外で万全の構え。勝負どころでジワッと差を詰め、先団を交わして先頭に立つと、後続を突き放しての楽勝。

◆ 8枠15番 アナザーリリック 牝3 津村明秀 55(美)林徹

【前走関係者コメント】
津村騎手 エンジンがかかってからいい脚を使います。返し馬では以前より素軽い感じになっていましたし、力をつけていますね。位置取りは少し後ろになりましたが、長く脚を使わせるイメージでいいところで外へ出せました。最後は期待通りの伸びでした。距離は延びて良かったですが、もっとあってもいいです。

【前走時次走へのメモ】
絞れた体つきで、仕上がり良好。後方でじっくり構えて、直線は外へ。3日目の芝は圧倒的に内有利で、外から楽に差し切った瞬発力は桁違い。実質オープン馬。52キロで大楽勝。

◆ 8枠16番 ミスフィガロ 牝3 藤岡康太 55(栗)友道康夫

【前走関係者コメント】
津村騎手 この体でもバランスがとれていてきちんと走れていましたよ。輸送でイレ込んでいてゲート内で立ち上がる素振りはありましたが、五分に出てくれました。位置は後ろからになりましたが、開幕週の馬場のなか大外からいい脚を使ってくれましたね。これからもっと良くなると思いますし、最低限、権利を取れて良かったです。

【前走時次走へのメモ】
馬体増は好感が持てる。中団の内から直線で一気に大外へ。鋭く伸びたが、2着馬争いは内から伸びた馬に軍配。それでも、権利を確保した。

前走コメントを見ると、ソダシの吉田隼人は「2000mは問題ない。秋が楽しみ」と言っているように手ごたえがあった感じです。ファインルージュの福永祐一はオークスは距離を考えての調教だったが、紫苑Sは元の走りに戻した結果いい走りが出来たと。桜花賞3着馬が順調な仕上がりで来ている感じです。アカイトリノムスメはルメールが「これから体が大きくなってパワーアップできると思うので」と言っているので馬体重が増えていると期待できそうです。アンドヴァラナウトは福永祐一が「GⅠの舞台でも勝負できる能力を秘めた馬だと思います。」とかなり期待しているようです。

比較的前向きなコメントが多いので、絞り込むには難しいですね。人気薄でも展開がハマれば上位争いできそうな馬が多い感じです。

 

 

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