2020年七夕賞　前走後の騎手コメントより勝ち馬を探す

レース終了後のコメントには騎手によって本音だったり、馬主や調教師向けだったり、当たり障りのないコメントだったり、いろいろあります。特に勝った時や惜しかったときなどのコメントは本音に近いので、次のレースの参考になります。そこで、レース後コメントより勝ち馬になりそうな馬を探してみたいと思います。

第56回七夕賞の、前走のレース後騎手コメントから勝ち馬になりそうな馬を探してみます。

七夕賞出走馬の前走のレース後の騎手コメント

バレリオ（メトロポリタンS２着）津村騎手　今日はブリンカーを外したことで、折り合いがつきました。ペースは遅かったですが、前走のことがあったので中団で我慢をさせました。道中もしっかりと脚を使えていましたし、オープンでも十分やれると思います。

ウインイクシード（福島民報杯３着）横山武騎手　抜け出すとやめる癖がありますが、前に１６番を目標に凄くいい形で運べました。この馬の力は出し切っています。後ろから差されたのは仕方ないですし、勝ち馬が強いです。

クレッシェンドラヴ（中山金杯７着）内田博騎手　中団につけてスムーズな競馬をしたいと思っていたんだけど、スタートがうまくいかなかった。押しても進んでいかなかったね。勝負どころでもスピードに乗れず、フワフワしていてスッと上がっていけなかった。無理して外を回らされても良くないから、直線に賭けたよ。最後は開いたところを探しながら脚を使ってくれたし、前残りの展開でよく来ているけどね。今日は自分が上手に導けず、位置取りが後ろになってしまった。

パッシングスルー（マリーンC9着）コメントなし

マイネルサーパス（福島民報杯１着）国分優騎手　相変わらず抜けるとフワッとするところはありますが、いつもいい時に乗せてもらっています。道悪でバランスを崩して位置取りは後ろになりましたが、結果的に流れを考えれば良かったと思います。最後は遊んでいましたが、抜かせなかったのは能力の高さですね。小回りコースの方が向いています。

ジナンボー（大阪杯６着）藤岡佑騎手　逃げる馬を見ながら、強気に乗りました。さすがにラストは力差が出てしまった感じですね。

エアウィンザー（鳴尾記念１０着）川田騎手　前半から進んでいくのも苦しい現状です。追走に精一杯な感じでした。

アウトライアーズ（メイS１０着）コメントなし

ノーブルマーズ（目黒記念４着）高倉騎手　ある程度ペースが流れてくれたので、だましだましで折り合いがつきました。ただ、直線で前が壁になったのが痛かったです。瞬発力勝負になると分が悪いので、惰性でスピードをつけていきたかったですね。そこさえスムーズだったらもっと際どかったかもしれません。

ソールインパクト（七夕賞８着）大野騎手　久々の２０００メートルで追走に苦労していましたね。最後の最後は追い上げてくれましたが……。

ヒンドゥタイムズ（３勝クラス１着）北村友騎手　追い切りに２週続けて乗せてもらって、力があるなと思っていました。５７キロを背負って勝ち切ってくれたので、レースでも力を感じられましたし、上のクラスでも。

ヴァンケドミンゴ（３勝クラス１着）酒井学騎手　福島巧者ですね。スタートして焦らす必要もなかったし、終いを生かしました。今までのレースを見ても、サッとエンジンがかかるタイプではないので、早めに仕掛けてもいいと思ったんです。直線で前を射程圏に入れられたし、反応も良かったです。いつも内にモタれるので気をつけていたんですが、乗りづらいほどのモタれではなかったですよ。素晴らしいですね。

ブラヴァス（新潟大賞典４着）柴山騎手　ペースが落ち着きましたが、その中でも我慢はしてくれました。ただ、直線に向いてつけられた差が詰まらなかったです。最後はよく追い上げています。初めて乗せてもらいましたが、これから凄く良くなりそうな馬ですね。

オセアグレイト（目黒記念６着）ルメール騎手　ちょうどいいペースだったし、道中はずっとリラックスして走っていました。直線でも追い出してから反応してくれましたが、ラストの１５０メートルは疲れてしまいました。強いメンバーを相手に頑張ってくれました。

リュヌルージュ（マーメイドS３着）団野騎手　状態は良かったんですけど、１～２角でイメージしていたよりも１列後ろからのポジションになってしまいましたね。その分、勝負どころで余分な脚を使う形になりましたからね。それでも馬はよく走ってくれていますし、そこをもう少しスムーズな位置取りから運べていればという内容だったと思います。