今週末は日本ダービーです。
今年の有力馬を見ると、やはり中心は皐月賞組になると思います。
皐月賞の上位組を整理すると、
・1着 ロブチェン 松山弘平
・2着 リアライズシリウス 津村明秀
・3着 ライヒスアドラー 佐々木大輔
・4着 アスクエジンバラ 岩田康誠
・5着 フォルテアンジェロ 荻野極
・7着 グリーンエナジー 戸崎圭太
このあたりですね。
この中で、過去に日本ダービーを勝っている騎手は、アスクエジンバラに乗る岩田康誠騎手だけです。岩田康誠騎手は2012年にディープブリランテでダービーを勝っています。
ロブチェンの松山弘平騎手、リアライズシリウスの津村明秀騎手、ライヒスアドラーの佐々木大輔騎手、フォルテアンジェロの荻野極騎手、グリーンエナジーの戸崎圭太騎手が勝てば、いずれもダービー初制覇になります。
今年は馬だけでなく、騎手の初ダービー制覇という視点でも面白いですね。
皐月賞組以外で気になる馬
皐月賞組以外では、まずゴーイントゥスカイです。
青葉賞を勝ってきた馬で、上がりは33.4秒。青葉賞組はダービーではなかなか勝ち切れないと言われますが、東京2400mを経験しているのは大きいです。
鞍上は武豊騎手。怖いですね。
武豊騎手は過去40年でダービー6勝。スペシャルウィーク、アドマイヤベガ、タニノギムレット、ディープインパクト、キズナ、ドウデュースで勝っています。
今年57歳で、もし勝てばまたすごい記録になりますね。
もう1頭はパントルナイーフです。
皐月賞は14着と大きく負けていますが、東京スポーツ杯2歳ステークスではライヒスアドラーに先着しています。東京コースで見直せるなら、この馬も怖いです。
鞍上はルメール騎手。ルメール騎手も2017年にレイデオロでダービーを勝っています。
皐月賞だけで判断すると買いにくいですが、東京替わりで変わる可能性はあると思います。
20代でのダービー制覇はかなり少ない
今年は若手騎手にも注目です。
過去40年で、20代でダービージョッキーになった騎手は4名しかいません。
・1996年 藤田伸二 24歳 フサイチコンコルド
・1998年 武豊 29歳 スペシャルウィーク
・2003年 M.デムーロ 24歳 ネオユニヴァース
・2023年 レーン 29歳 タスティエーラ
これだけです。
武豊騎手でも、初めてダービーを勝ったのは29歳でした。やはりダービーは若くして勝つのが難しいレースですね。
今年の予定騎手を見ると、20代は以下の4名です。
・横山武史 27歳 アルトラムス
・西村淳也 26歳 コンジェスタス
・荻野極 28歳 フォルテアンジェロ
・佐々木大輔 22歳 ライヒスアドラー
この中で特に注目したいのは、皐月賞3着のライヒスアドラーに乗る佐々木大輔騎手、皐月賞5着のフォルテアンジェロに乗る荻野極騎手、京都新聞杯を勝ったコンジェスタスに乗る西村淳也騎手ですね。
もしこの3人の誰かが勝てば、過去40年で5人目の20代ダービージョッキーになります。
これはかなり大きいです。
ベテランが持っていく形もある
一方で、ダービーは若手だけのレースではありません。
過去を見ても、30代、40代、50代の騎手が勝つことが多いです。
今年で言えば、松山弘平騎手は36歳。津村明秀騎手は40歳。岩田康誠騎手は52歳。武豊騎手は57歳。ルメール騎手は47歳。川田将雅騎手は40歳。
実績と経験で言えば、こちらのほうが上です。
ダービーは東京2400mですから、ただ勢いだけでは勝てません。スタートしてから1コーナーまでの位置取り、道中の折り合い、直線でどこに出すか、仕掛けをどこまで我慢するか。騎手の判断がかなり大事になります。
そう考えると、皐月賞馬ロブチェンの松山弘平騎手、皐月賞2着リアライズシリウスの津村明秀騎手あたりが普通に有力だと思います。
ただ、最後に武豊騎手がゴーイントゥスカイで測ったように差してくる、というのもダービーらしいですね。
2021年のシャフリヤールとエフフォーリア
ダービーで騎手の差を感じたレースとして、2021年のシャフリヤールとエフフォーリアがあります。
この年の1番人気は横山武史騎手のエフフォーリアでした。皐月賞を1番人気で勝ち、ダービーでも1番人気。
レースでは中団から直線で伸びて、早めに先頭に立ちました。普通なら勝ちパターンです。
そこを、福永祐一騎手のシャフリヤールが外から差してきてハナ差で勝ちました。
横山武史騎手は、まだダービーを勝っていません。エフフォーリアで勝っていれば、20代でのダービー制覇でした。
でも、最後の最後で福永騎手に差されました。
あのレースを見ると、ダービーは本当に少しの差で決まると思います。馬の力はもちろんですが、仕掛けのタイミング、進路、追い出し、最後のひと伸び。そのすべてが噛み合わないと勝てません。
着差0.0秒のダービーは9回
過去40年のダービーで、着差が0.0秒だったレースは9回ありました。
・1996年 フサイチコンコルド 藤田伸二 初制覇
・2000年 アグネスフライト 河内洋 初制覇
・2010年 エイシンフラッシュ 内田博幸 初制覇
・2012年 ディープブリランテ 岩田康誠 初制覇
・2016年 マカヒキ 川田将雅 初制覇
・2019年 ロジャーバローズ 浜中俊 初制覇
・2021年 シャフリヤール 福永祐一 3勝目
・2022年 ドウデュース 武豊 6勝目
・2023年 タスティエーラ レーン 初制覇
この9回は、本当に紙一重の勝負です。
勝ち馬の上がりを見ると、上がり1位が4頭、上がり2位が2頭いました。つまり9頭中6頭は、メンバー中1位か2位の上がりを使って勝っています。
やはりダービーの接戦を制するには、最後の脚が必要ですね。
ただし、全部が後方一気ではありません。2019年のロジャーバローズのように、前で粘り切る形もあります。2023年のタスティエーラも、前めの位置から上がり33.5秒でまとめています。
これをやられると、後ろから差す馬はかなり苦しくなります。
タスティエーラの2023年は分かりやすい
2023年のダービーは、タスティエーラが勝ちました。
タスティエーラは前めで運んで、上がり33.5秒。ソールオリエンスは後ろから33.3秒で追い込んできましたが、届きませんでした。
さらに上がり最速はベラジオオペラで33.0秒でしたが、位置が後ろでした。
ダービーは東京の長い直線があるので、後ろからでも届きそうに見えます。ただ、前にいる馬が33秒台で走ってしまうと、後ろは32秒台の脚が必要になります。
それはかなり難しいですね。
今年もこの形になる可能性はあります。
今年の展開を考える
今年のメンバーで前に行きそうなのは、まずリアライズシリウスだと思います。
皐月賞でも前で競馬をしていますし、東京2400mでも変に下げることはないでしょう。
ロブチェンも注目です。
前走の皐月賞では中山の内枠や馬場を考えて、逃げる形になりました。東京コースなら無理に逃げなくてもいいと思いますが、内枠を引けばある程度前につける可能性はあります。
ロブチェンが前で脚を溜めて、直線で33秒台に近い脚を使うようなら、後ろの馬はかなり大変です。
逆に、前が早くなって、差し馬に向く流れになれば、ゴーイントゥスカイやパントルナイーフ、コンジェスタスあたりの出番もあるかもしれません。
このあたりは枠順とスタート次第ですね。
初ダービージョッキーか、経験者か
今年のダービーは、騎手で見るとかなり面白いです。
皐月賞上位組は、岩田康誠騎手を除けばダービー未勝利。
一方で、武豊騎手、ルメール騎手、川田将雅騎手、北村友一騎手など、すでにダービーを勝っている騎手もいます。
若手なら、佐々木大輔騎手、荻野極騎手、西村淳也騎手。
ベテランなら、松山弘平騎手、津村明秀騎手。
経験者なら、武豊騎手、ルメール騎手、岩田康誠騎手、川田将雅騎手。
どこからダービージョッキーが出るのか。
ロブチェンが皐月賞馬としてそのまま2冠達成するのか。
リアライズシリウスが津村明秀騎手に初ダービーを届けるのか。
ライヒスアドラーで佐々木大輔騎手が20代制覇を決めるのか。
それとも武豊騎手やルメール騎手が、最後にサッと持っていくのか。
ダービーは、こういうところまで考えると本当に面白いですね。
馬の能力だけでなく、騎手の経験、位置取り、仕掛けのタイミング。
今年はそこに注目して見たいと思います。

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