武豊のG1通算勝利数は何と77勝、これは言うまでもなく歴代第一位。しかし、まだ勝てていないレースがあります。
現在、G1レース(芝・ダート)は24レースありますが、武豊は22レースに勝利しています。残りのレースは朝日杯フューチュリティステークスとホープフルSの2レースです。ホープフルSはG1レースに昇格して今年4年目で騎乗機会は1回ですが、朝日杯フューチュリティステークス(旧朝日杯3歳S)には20回騎乗して2着が5回とあと一歩のところで勝利を逃しています。
まあ、負けた相手を見ると相手が悪かったと言えばそう言える馬に負けています。そして、今年は2戦2勝のドゥラモンドに騎乗します。ドゥラモンドはドゥラメンテ産駒の初年度産駒で、新馬戦はレーンが騎乗して勝ち、2戦目はルメールが騎乗して勝っています。管理するのは美浦の手塚厩舎で、馬主はシルクレーシング、生産者はノーザンファームです。いわゆるNF系の馬に武豊が騎乗します。
手塚厩舎の2018年から先週までのNF系(サンデーレーシング、シルクレーシング、キャロットファーム)の成績を集計してみると、騎手ではルメールが10勝、石川裕紀人と内田博幸が6勝、戸崎圭太が5勝でした。騎乗数ではルメール31回、石川裕紀人30回、石橋脩21回、嶋田純次17回、内田博幸16回でした。
普通に考えるとルメールがそのまま騎乗するのが自然なのですが、ルメールは京王杯2歳Sを勝ったモントライゼに騎乗します。モントライゼは新馬戦から3戦連続で川田将雅が騎乗していますが、前走でルメールに乗り替わり勝利しています。また、武豊はジュンブルースカイに騎乗して萩S2着、東京スポーツ杯3着になっています。これまでの経緯だとジュンブルースカイに武豊が騎乗して、ドゥラモンドには石橋脩あたりが騎乗する感じだと思っていました。
武豊は今年113勝し、リーディング5位です。51歳ですが、まだまだ探求心が強くあり、自分に合った鐙を作りたいと『アブミプロジェクト』を立ち上げて、オリジナルの鐙まで作ってしまいました。それが、完成したのが今年の夏ごろですから今使っているのはオリジナルの鐙かもしれないですね。
話は脱線しましたが、そういう武豊だからこそドゥラモンドの騎乗依頼が来たのかもしれません。ここで勝ってくれると嬉しいですが、果たしてどうでしょう?ドゥラメンテの初年度産駒がG1勝ちをすれば、NF系としても今後の弾みになるしね。
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