Number(ナンバー)1051号「ダービーから世界へ。」を読んでダービーのヒントを探してみた

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6月2日号のSports Graphic Numberは日本ダービー特集。ダービーに騎乗する騎手、調教師の取材記事からダービーを予想するのが面白い。新聞記事などと違い、じっくり話を聞いてそれをまとめているので、普段では聞けない話が書かれている。

そこで、それぞれの記事からダービーのヒントになるようなことを自分なりにピックアップしてみた。私が勝手に解釈しているので、本当のところは自分でNumberを手に取って確かめていただきたい。

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福永祐一とルメールの対談から

皐月賞でのことで、最初のコーナーへの入りまでのポジション取りの話。福永祐一はカンテレなどでも言っているが、出走馬を見てある程度どうやったら勝てるかを想定して本番を迎えている。福永祐一はワグネリアンで初めてダービーを勝った時、大外17番からのスタートで少し気合を付けてポジションを取りに行った。勝つためのポジションを取るために少し強引だけど取りに行った結果、勝つことが出来た。皐月賞でも、スタートを上手く切ったジオクリフは先手先手を取ることが出来た。その結果が勝利につながった。

ルメールもそのことは分かっているだけに、今回もこの二人のポジション争いには注目している。お互いが、外枠なのでスタートがいいほうがいいポジションを取れると思う。もし、二人とも遅れるようなことがあれば勝つチャンスが少なくなると思っている。

木村調教師の話

ジオクリフとイクイノックスの2頭の管理馬をダービーに出走させる木村哲也調教師。イクイノックスについては「強い調教が出来ないときがあった」と語っている。東京スポーツ杯を勝ったあと皐月賞までの間隔があいたのは、成長を促すためだった。ということは、使うとその反動が怖かったということにも聞こえる。

皐月賞からダービーまでは中5週。中間は外厩のノーザンファーム天栄で調整して戻っている。直前の調教を見ると、皐月賞の時はウッドチップで84.8-68.3-53.3-38.6-24.5-11.61、今回はウッドチップで86.0-68.4-52.9-38.2-24.5-11.6でした。全体の時計は今回のほうが掛かっていますが、4ラップ目からシッカリ負荷をかけているようです。

友道調教師

厩舎スタッフの話のなかでドウデュースは「心肺機能が凄い」と言っている。調教後もレース後でもケロッとしているらしい。距離関しては手探りのようでしたが、皐月賞で距離が伸びても大丈夫の手ごたえを感じたようです。ただ、レースは『メリハリをつけたほうがいい』とも言っているので、脚を溜めて爆発させる競馬に徹するように思います。

堀調教師

ダノンベルーガは右トモに不安があるので、右回りがよくない。そんな中での皐月賞では馬場の悪いうちから伸びて4着という結果に手ごたえを感じているよう。ダノンベルーガはメンタルが素晴らしく、落ち着きがある。ただ、フィジカルや心肺機能については特に突出したものを持っているわけではないとのこと。イメージ的には天才肌のような気がする。

田村調教師

アスクビクターモアは「弥生賞のレース後もご飯をバクバク食べていたのが印象的。うんともすんとも堪えてなくて、まだ本気で走っていない感じ。」成長の過程でこの結果なので、ダービーの頃にどこまで成長しているか。

皐月賞で5着に敗れたが、上位4頭に勝つにはどうしたらいいか?「坂を上り切って残り300m。そこで、4頭との差を2馬身半差保てれば振りきれる」と。鞍上の田辺と作戦は練っているだろうから積極的な競馬をしてくると思う。

奥村調教師

競馬の格言で皐月賞は速い馬が勝ち、ダービーは運がある馬が勝ち、菊花賞は強い馬が勝つというのがある。ダービーはいかにチャンスをものにするかが大事で、まずは18頭に入ること。その、鞍上にいること。ピースオブエイトはデビューは7月と速かったが、そのあとは休養で2勝目は3月6日、毎日杯を勝って3連勝でダービーに出走。強くなければ勝てないが、毎日杯では逃げて勝ったように自在性がある。馬主はノーザンファーム系シルクレーシング。無敗でダービーに出走するのはこの馬だけなので、まだ底が割れていない魅力がある。奥村調教師は「どんな競馬でもできる」と言っている。

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