データで見るノーザンファームについて

生産者
スポンサーリンク
スポンサーリンク

ノーザンファームのHPを見ると、トップ画像に「北海道発、世界に通用する馬づくり」とあります。また、ごあいさつのページには以下のようにありました。

https://www.northernfarm.jp/index.php
ノーザンファームでは、早くから『世界に通用する強い馬づくり』を目指しています。国内はもとより海外にも目を向け、常に現状に満足することなくさらに上を目指して、サラブレッド一頭一頭の徹底した個体管理を行うとともに、次代を担う優れた繁殖牝馬の導入、施設・環境の整備、管理・育成ノウハウや技術の向上に取り組んでいます。

トップブリーダーがさらに高みを目指して馬づくりをしています。海外から良血牝馬を導入し、育成施設を充実させ、それに関わる人材育成に力を入れ、競走馬となった馬たちの施設(外厩)の充実など、どれも日本で一番ではないでしょうか。

2018年生まれのサラブレッドは7262頭。そのうち、ノーザンファームは527頭で全体の7.3%、社台ファームは376頭で5.2%、白老ファームが113頭で1.6%、岡田スタッドが102頭で1.4%でした。ノーザンファームの527頭のうち出走できたのは380頭、登録されなかった馬が57頭いました。

 

ノーザンファームの生産数は日本一

下の表はTARGETの生産者一覧から出力したデータです。これを見ると、ノーザンファームの年度別の登録馬数を見ると2011年生まれが352頭で、2018年生まれは470頭と年々登録馬数が増えています。2位の社台ファームは2015年の350頭がピークで、2018年生まれは294頭と300頭を割ってしまいました。

強い馬を送り出しているノーザンファームの頭数が増えているということは、ますますノーザンファーム生産馬が活躍するということではないでしょうか。

 

ノーザンファーム生産馬は重賞に強い

下の表はTARGETのレース検索で2019年から2020年の重賞(芝・ダート)の生産者成績を出力したものです。これを見ると「世界に通用する馬づくり」を掲げているだけあってノーザンファーム生産馬は重賞で強いです。前出の生産数のシェアは約8.4%ですが、1着のシェアは45.9%でダントツです。2着や3着も多く、それだけ賞金を稼いでいるのが分かります。

また、1人気数も多く強い馬が多く出走していることが分かります。

 

次に同じ期間の芝・ダートの全レースを集計し、生産者成績を出してみました。これを見ると、ノーザンファームの1着シェアは18%で、社台ファームの約2倍です。

 

ノーザンファームは生産数も多いけど、強い馬も多い。いい種牡馬が多いから強いという見方もありますが、例えばディープインパクト産駒はこれまで1529頭が登録されています。そのうちノーザンファームが生産したディープインパクト産駒は478頭で、全体の31.3%でした。そのうちレースに出走した馬は461頭、勝った馬は355頭で勝ち馬率は77%でした。コントレイルを生産したノースヒルズの勝ち馬率は82.6%とノーザンファームを上回っています。

 

ディープインパクト産駒の重賞レースにおける成績を見ると、ノーザンファーム生産馬は124勝で、1着シェアは51.2%と半分以上がノーザンファームでした。これが、全レースを対象にすると、ノーザンファーム生産馬の1着シェアは40%になるので、ノーザンファーム生産馬がいかに重賞で強いかというのが分かりました。

ディープインパクト産駒=ノーザンファームというイメージが強いですが、生産数は約31%と半数にも満たない。でも、これだけ重賞で勝っているというのは繁殖牝馬の血統、育成技術、外厩(調教施設)の充実などがあっての事だと思います。外厩においては西のしがらき、東の天栄がありますが、どちらも充実した施設でさらに拡張しているようです。

ノーザンファーム生産馬は外厩施設のおかげもあって、休養中もトレーニングを積み、また心身のケアもあり、リフレッシュした状態でレースに挑むことが出来ていると思います。他の外厩でも同じようにトレーニングをしていると思いますが、成績が示す通りノーザンファームの「世界に通用する馬づくり」というのが実践されている結果ですね。

 

コメント