TARGETで、2010年1月30日から2019年11月24日まで東京芝1600mで行われた10年間のレースデータを集計してみました。過去10年で、東京芝1600mで行われたレースは680レースありました。このうち、重賞は74レース、2歳限定は241レース、3歳限定は167レース、4歳以上は205ありました。
TARGETのクラス別集計を見てみると、新馬戦118レース、未勝利戦196レース、1勝クラス133レース、2勝クラス91レース、3勝クラス56レース、オープン16レース、G3が40レース、G1が30レースでした。また、条件別で見ると2歳限定が241レース、3歳限定が167レースで合わせると408レースでした。残りの272レースが3歳以上と4歳以上のレースになります。重賞は2歳限定が10レース、3歳限定、3歳以上、4歳以上がそれぞれ20レースでした。
東京芝1600mで行われる重賞は東京新聞杯、ヴィクトリアマイル、安田記念、富士S、サウジアラビアロイヤルカップ、アルテミスS、クイーンカップ、NHKマイルカップの8レースです。
東京芝1600mはディープインパクト産駒が強い
過去10年の全年齢で集計した結果が上の表になります。勝率、連対率、複勝率全てでディープインパクトが1位でした。出走頭数が705頭と一番多いですが、成績が良いです。次に良いのがルーラーシップです。出走頭数は少ないですが、勝率13.6%、連対率26.1%は同じキングカメハメハ産駒のロードカナロアよりもいいです。サンデーサイレンスの系統ではダイワメジャー、ハーツクライ、デュランダルの勝率が良いですね。
ディープインパクト産駒では安田記念のリアルインパクト、富士Sのステファノスとダノンプラチナなど古馬混合戦で3歳馬が勝っているように、能力のある3歳馬は古馬と対戦しても勝ち負けできます。ディープインパクト産駒は人気になるので、妙味はないですが安定感があるのは間違いないです。良馬場と稍重・重・不良でもディープインパクト産駒の成績は良いです。ディープインパクト産駒は決め手のある馬が多い感じですが、馬場が悪くなっても問題ないようですね。
ルーラーシップ産駒は4世代の集計になります。レース数は少なですが、勝率が良いのでコース相性は良いと思います。馬場状態別で見ると、良馬場はいいです。稍重・重・不良はサンプルが少ないので、なんとも言えません。産駒ではテトラドラクマがクイーンカップを勝っています。また、サウジアラビアロイヤルカップではダンビュライトが2着に好走しています。
ダイワメジャー産駒はこのコースが得意だと思ってます。ダイワメジャー自身も安田記念、天皇賞秋を勝っているように東京コースは強く、またマイルCSを2勝しているように芝1600mは得意としていました。それが、産駒にも継承されているようですね。血統を見ると母父はリファール系、ネイティブダンサー系、ヴァイスリージェント系、ボールドルーラー系、サドラーズウェルズ系が良いです。
ハーツクライ産駒は牡馬・せん馬が17勝、牝馬が23勝と牝馬の方が成績がいいです。牝馬といえばリスグラシューです。このコースはアルテミスSと東京新聞杯を勝っています。他にはマイル戦を得意にしているマジックタイムやこのコースを4勝しているレッドセシリアがいます。
2歳限定でもディープインパクト産駒が強い
2歳限定で集計してみましたが、ディープインパクト産駒は強いです。しかも、全集計よりも成績がいいです。勝率が26%なので4レースに1回勝っています。平均人気が2.9人気なので、人気になりやすく、勝つ確率も高いということですね。2歳限定になるとロードカナロア産駒の成績がいいです。産駒を見ると、3着以内に複数回来ている馬はアントリューズとステルヴィオだけなので、産駒としての適性があると思います。
3歳限定ではダイワメジャー産駒が強い
3歳限定戦を見てみると、勝利数ではディープインパクト産駒ですが、勝率はダイワメジャー産駒が良いです。また、サンプルは少ないですがルーラーシップ産駒はかなり優秀です。ここから、重賞限定にするとダイワメジャー産駒が勝利数もディープインパクト産駒を抜きます。ダイワメジャー産駒といえばメジャーエンブレム、カレンブラックヒル、アドマイヤマーズがNHKマイルカップを勝っています。
ディープインパクト産駒は出走頭数が多いので、率は下がります。3着以内の馬を見ると1、2人気の成績がいいでの人気サイドは狙い目です。
3歳以上、4歳以上ではディープインパクト、ハーツクライ、ダイワメジャー、シンボリクリスエス
3歳以上、4歳以上を見ると、勝利数では出走頭数の多いディープインパクト産駒ですが、勝率で見るとハーツクライ、ダイワメジャー、シンボリクリスエスなどがいいです。デュランダルもいいですが、産駒は2頭だけですからね。1着数が2着、3着よりも明らかに多いダイワメジャー産駒はこのコースとの相性が良いと思います。
まとめ 東京芝1600mはディープインパクト産駒とダイワメジャー産駒
東京芝1600mを種牡馬成績で見ると、ディープインパクト産駒とダイワメジャー産駒が相性がいいです。ディープインパクトはサンデーサイレンスの最高傑作と言われるだけあって万能種牡馬です。馬場状態も選ばずに走りますね。それに対し、ダイワメジャー産駒は馬場が悪くなると成績が落ちてきます。これから楽しみなのはルーラーシップ産駒とロードカナロア産駒です。この2頭の父キングカメハメハよりも率がいいですからね。
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