セレクトセール29年の歴史を数字にしてみた。48億円の市場が334億円になるまで

競馬あれこれ
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前回の記事でセレクトセール2026の総括を書きましたが、今回はその歴代編です。

セレクトセールは1998年に始まって、今年で29回目。僕の手元には全29年分のセール結果をまとめたExcelがあるので、これもClaude Codeに渡して、29年をまるごと見渡せるダッシュボードにしてもらいました。

29年分を並べてみると、これがもう、日本競馬の歴史そのものなんですよね。

48億円から334億円へ

第1回の1998年、落札総額は48.5億円でした。それが2026年は334.8億円。約7倍です。

29年間の累計では、落札頭数9,875頭、総額4,144.5億円になりました。途中、リーマンショック後の2010年には65億円まで落ち込んだ時期もあります。そこから16年でおよそ5倍まで戻して、さらに突き抜けたわけですから、近年の伸び方は少し異常なくらいです。

主取率という体温計

面白いのが主取率(売れずに買い戻しになる割合)の推移です。2000年は35.4%。つまり3頭に1頭は売れなかった。それが年々下がって、2025年はわずか3.0%、2026年も6.1%です。

売れない時代から、奪い合いの時代へ。総額のグラフと主取率のグラフを並べると、市場の体温がはっきり見えます。

歴代最高額は2006年の6億円

歴代の最高額は、2006年のトゥザヴィクトリーの2006。父キングカメハメハで、6億円でした。20年前の記録がいまだに破られていないというのは、ちょっと意外じゃないでしょうか。

2位以下は5.9億円のデルフィニアⅡの2023(父キタサンブラック)、5.8億円のミッドナイトビズーの2025(父イクイノックス)とイルーシヴウェーヴの2017(父ディープインパクト)が並びます。歴代TOP20を眺めると、ここ数年の馬がどんどん食い込んできていて、6億円超えが出るのも時間の問題かなという気がします。

種牡馬の王朝交代

29年の累計落札総額を種牡馬別に集計すると、1位はディープインパクトで363.6億円。2位以下のキタサンブラック174.8億円、エピファネイア174.1億円に、ほぼダブルスコアをつけています。

ダッシュボードには、各年の落札総額を血統系統別に色分けした積み上げグラフを入れてもらいました。サンデーサイレンスの一極時代から、ディープインパクトの時代へ。そしてディープ亡きあとの群雄割拠へ。色の移り変わりだけで王朝交代が見えるので、これは血統好きの方にぜひ見てほしいページです。ちなみに色分けは僕がTARGETで使っているチェック血統の系統色そのままです。

購買者の29年

購買者の累計もランキングにしました。1位は(株)ダノックスで232.2億円。2位が金子真人ホールディングス(株)の173.2億円。そして3位に藤田晋さんの132億円が入ります。参入からまだ数年でこの位置ですから、近年の市場を押し上げている勢いがよく分かります。

29年分を1ページで

ダッシュボードには年別のアーカイブ機能も付けてもらって、プルダウンで年を選ぶとその年の高額馬TOP10と基本統計が出るようにしました。2006年を選んで6億円の衝撃を眺めるもよし、リーマン直後の2010年の冷え込みを確かめるもよし、です。

ダッシュボードはこちらです。

こちらも数字はJRHA公式の累年成績と突き合わせて、各年の総額・頭数・最高価格が一致することを確認してあります。まあ、確認したのもAIなんですが(^^ゞ

で、ここまで来ると気になりますよね。これだけのお金で買われた馬たちは、実際に走ったのか。次回はその答え合わせ編です。

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