先日、セレクトセールが行われました。1億円以上は1歳で28頭、当歳で24頭もいました。前年を大きく上回る売り上げになった要因にはコロナ禍での金余りと、サイバーエージェントの藤田氏の影響が大きかったと思います。これだけ、高額馬が売れましたが過去に高額で取引された馬はどれだけ賞金を稼いできたのかTARGETで調べてみました。
TARGETには市場取引データが見られる機能があるのでそれを使ってみました。データは2017年から2019年のセレクトセールで1億円以上で落札された馬を対象にしています。年ごとに当歳と1歳で出してみました。
2017年の当歳馬は現4歳馬になります。2017年の当歳馬の最高落札額は6億2640万円(税込み)で、アドマイヤビルゴでした。アドマイヤビルゴはここまで8戦して4勝し、本賞金は7830万円を獲得。落札額から本賞金を引いた額は5億4810万円でした。アドマイヤビルゴはG1レースを4勝ぐらいしないと元が取れません。高額馬で取引された馬は血統や馬体など魅力的な部分が多く夢があります。その夢をオーナーとなる人は落札するわけですが、現実ではなかなか難しいようです。
ディープインパクトは2002年のセレクトセールで金子真人氏が7350万円で落札。G1レースを7勝、G2レースを3勝などして13億2400万円稼ぎました。実は、金子真人は同じ年にカネヒキリも落札して、この馬も中央のダートG1を3勝、地方のダートG1を5勝などして8億円以上稼ぎました。金子真人氏はこの2頭だけで21億円以上稼いでいました。金子真人氏は個人馬主にとっては理想の馬主像なのかもしれないですね。
2017年セレクトセール 当歳馬
現4歳馬です。1億円以上は19頭いましたが、重賞勝ち馬はサトノフラッグだけです。この世代ではタイセイビジョンが稼ぎ頭で1944万円で取引され1億5700万円稼いでいます。
2017年セレクトセール 1歳馬
現5歳馬です。1億円以上は16頭で、重賞勝ち馬はラヴズオンリーユー、ダノンチェイサーの2頭でした。ラヴズオンリーユーはJRAの賞金だけで2億8250万円稼いでいます。また、海外ではクイーンエリザベス2世カップを勝ち、ドバイシーマクラシックで3着などで2億5000万円ぐらい稼いでいます。この世代ではアドマイヤマーズが5616万円で取引され、3憶1600万円稼いでいます。アドマイヤマーズは香港マイルを2回走って1着と3着になっているので、それだけでも2億以上は稼いでいます。
2018年セレクトセール 当歳馬
現3歳なのでレース数は少ないですが、ダノンザキッドはすでに1億2400万円を稼いでいます。また、サトノレイナスはあと290万円で取引価格を上回ります。この世代の稼ぎ頭はステラヴェローチェの1億4980万円、2番目がタイトルホルダーの1億2900万円、3番目がダノンザキッド、4番目がサトノレイナスでした。
2018年セレクトセール 1歳馬
現4歳です。1億円を超えた馬は25頭もいますが、1億円以上稼いだ馬はポタジェだけです。この世代の稼ぎ頭は牝馬3冠のデアリングタクトで4億4400万円、2番目がスマイルカナで1億6500万円、3番目がポタジェでした。
2019年セレクトセール 当歳馬
2019年セレクトセール 1歳馬
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