弥生賞と皐月賞は同じコースでも流れは別物

レース展望
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皐月賞トライアルは3レースあり、弥生賞はそのひとつ。皐月賞までのレース間隔があり、同じコースを使用するということもあり注目されるけど弥生賞には直結しない。というのも過去20年で弥生賞と皐月賞を勝ったのは2010年のヴィクトワールピサと2005年のディープインパクトの2頭だけ。また、弥生賞で2着以下で皐月賞を勝った馬はキャプテントゥーレだけでした。

こういうデータがあるにも関わらず、弥生賞に登録する馬はここで賞金を加算することで皐月賞だけではなくダービーに出走できるからだと思っています。

弥生賞はSペースの上がりの競馬、皐月賞はM-Hペースの持久力勝負

過去20年の前後半の1000m通過タイムを見ると、弥生賞は前半遅く、後半速いレースが多く。皐月賞は前半速く、後半遅いレースが多い。

なぜ、このようなラップになるかというとトライアルは皐月賞への権利が欲しい、賞金を加算したいという思惑から逃げ先行馬は無理をしない。比較的小頭数になることもありガリガリにやりあう競馬にもなりにくい。そして、後続も無理をしないので直線勝負になりやすくなる。

皐月賞は勝ちに行く競馬をするので、逃げ馬は何が何でもハナに行き、先行馬は逃げ馬を早めに捕まえに行くのでどうしても前がかりになりやすい。

弥生賞と皐月賞というラップの違う競馬で両方勝つ馬は、能力があるか操作性が高い馬だと思っています。弥生賞で差して届かずの惜しい競馬をした馬は皐月賞で人気になるのはハイペースの前崩れなると決め手が生きると思っているから。しかし、いい脚を使っても届かない競馬が多い。それは、小頭数の弥生賞とフルゲートの皐月賞の違いがあるから。小頭数であれば外を回りすぎることもなく、さして来れるが、多頭数になると大外を回されるし同じように決め手がある馬もいるので思うような競馬が出来ない。

馬は頭のいい動物なので、同じ競馬場で行われたレースのことを覚えているのではないかと思っています。中山記念やオールカマーなどリピーターレースと言われるのも、馬がコースを覚えているから。

弥生賞は前走で上がりの速い競馬で勝っている馬がねらい目

過去20年の弥生賞馬の前走を見ると、1着が15頭でそのうち上がり3ハロンが1番速かった馬が9頭。この条件に当てはまる馬が勝つチャンスがあると思っています。血統では弥生賞はディープインパクト産駒との相性がいいので、アスクビクターモアに注目しています。

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