第15回ヴィクトリアマイルを、前走騎手コメントから勝ち馬してみたいと思います。
ヴィクトリアマイル出走馬の前走後の騎手コメント
ラヴズオンリーユー(エリザベス女王杯3着)M.デムーロ騎手 いいところでレースできた。直線は内を狙っていたが、なかなか開かなかったね。一瞬、右にモタれたけど、それはすぐに立て直せた。敗因はいろいろと考えられるが、3歳馬で今日が半年ぶりだったからね。勝ち馬も強かった。今まで負けたことのない馬なので残念な結果だが、次また頑張るよ。
ビーチサンバ(阪神牝馬S4着)福永騎手 やはりマイル戦ですと、なかなかポジションを取れませんね。枠も内でしたから……。府中ならまた違ったとは思いますけど。
シャドウディーヴァ(阪神牝馬S12着)池添騎手 右回りだとそういう面があるとのことでしたが、勝負どころから直線もずっと内にモタれていて……。
シゲルピンクダイヤ(阪神牝馬S16着)M.デムーロ騎手 スタートは出たし、いいところに行きたかったが、進んでいかなくて……。直線も耳を絞っていたし、気難しい面があるね。
プリモシーン(ダービー卿チャレンジT5着)M.デムーロ騎手 風が強かったので馬場が乾くと思いましたが、重い感じでした。3~4角は凄くいい手応えで上がっていきましたが、最後は甘くなりました。馬場が合わなかったですね。
トーセンブレス(武庫川S1着)浜中騎手 ゆっくり行って終いを生かしてほしいと言われていたので、出たなりで行って折り合いをつけました。内が開くのならと思っていましたし、狙い通りの競馬ができましたね。思っていた以上に能力が高そうです。
ダノンファンタジー(阪神牝馬S5着)川田騎手 とてもいい内容で走ってくれました。次はもうひとつ良くなってくれると思います。
セラピア(難波S1着)M.デムーロ騎手 プレッシャーを受けることなく、いい形で運べた分、うまく息が入った。道中でハミを噛んでしまうと良くないが、今日のように運べればいい末脚を使うね。能力は十分だし、昇級しても展開ひとつでチャンスがあると思う。
メジェールスー(阪神牝馬S11着)岩田望騎手 1600メートルに使った3走前は力んでいましたが、今日は落ち着いていていい感じで回ってきてくれました。こうなれば、距離は1600メートルがベストですね。
アーモンドアイ(有馬記念9着)ルメール騎手 スタンド前はエキサイトして冷静に走れませんでした。2500メートルをリラックスして走れず、アーモンドアイでも最後は疲れてしまいました。フィジカルや状態は大丈夫でしたが、ずっとハミを噛んでリズムが良くなかったです。これも競馬です。今日はグンとくるところがありませんでした。
トロワゼトワル(阪神牝馬S15着)藤岡康騎手 できれば行ってほしいと言われていたので行きました。リズム良く走れていましたが、最後は休み明けの分もあるでしょうね。
スカーレットカラー(阪神牝馬S2着)岩田康騎手 馬は本当に良くなっていましたが、滑るような感じでゲートを出てしまいました。ラストはここまで詰めてくれたように力はありますから、GIでもこのままのいい状態で向かえればと思います。
アルーシャ(京都牝馬S17着)ルメール騎手 スタートから動けませんでした。3~4角では馬が自信を取り戻したけど、直線で反応できませんでした。馬場の影響もあったと思います。
ノームコア(高松宮記念15着)横山典騎手 1200メートルでもついてはいけた。もうちょっとやれると思ったんだけどね。海外帰りで調整も難しかったと思う。
コントラチェック(中山牝馬S16着)ルメール騎手 この馬場が応えました。4角まではいい感じでしたが、直線に入るとやめてしまって……。
サウンドキアラ(阪神牝馬S1着)松山騎手 ある程度は前が残ると踏んでいました。馬場を考えても枠順が良かったですし、いいポジションで流れに乗れましたね。強いメンバーでしたが、前が開くとしっかり抜けてこられましたし、凄く強かったと思います。阪神でもしっかり勝てたことは大きいですし、東京でもいい結果を出せるように、このまま無事にいってほしいですね。
各馬の前走後の騎手コメントを見ると、前向きなコメントだったのはダノンファンタジー、セラピア、スカーレットカラー、サウンドキアラですね。ダノンファンタジーはプラス22キロで出走し、先行したが伸びきれませんでした。ひと叩きした今回が本番という流れを考えると上積みはあると思います。セラピアは条件戦を連勝でオープン入り。鞍上のデムーロの前向きなコメントですが、初重賞挑戦がG1と言うのは少し厳しいと思います。スカーレットカラーは力を付けてきた感じがします。サウンドキアラは重賞3連勝と調子がいいです。ヴィクトリアマイルは昨年に続いて2回目の出走。前回も外枠からの競馬で7着でした。G1でも勝てる力がついてきたけど、この枠は不利ですね。
前走で敗因がハッキリしている馬は、巻き返してくる可能性が高いです。コメントから敗因を挙げているのはラヴズオンリーユー、プリモシーン、アーモンドアイ、トロワゼトワル、アルーシャ、ノームコア、コントラチェックなどです。
ラヴズオンリーユーは今回も休養明けです。外厩で仕上げてくるので久々は問題ないと思います。プリモシーンは昨年の2着馬でローテーションは昨年と一緒。速い時計には対応できるが時計が掛かると決め手がそがれる感じですね。アーモンドアイは有馬記念に出走したこと自体に無理がありました。今回も遠征し、走らずに帰るなど異例の事態でした。こういうことが続いているのは気になるところです。トロワゼトワルは京成杯オータムHを1分30秒3のレコードタイムで走っています。前走も逃げましたが、プラス20キロでの出走でした。久々を叩いて絞れてくるようだと面白いと思います。ノームコアは状態がいまひとつだった感じですから、今回の方がいいと思います。コントラチェックは不良馬場が原因なので、今回の方がいいでしょうね。
このレースは前走で負けている馬が好走するパターンが多いので、敗因がハッキリしている馬がいいです。ということで、ラヴズオンリーユー、プリモシーン、アーモンドアイ、トロワゼトワル、アルーシャ、ノームコア、コントラチェックがいいです。
土曜日のレースを見ていると、京王杯スプリングカップの勝ち時計が1分19秒8と速かったです。昨年のタワーオブロンドが1分19秒4でレコード勝ちですから、雨が降り続いている中でのこの時計は速い。ということは稍重発表だけど、馬場状態はかなりよさそうです。雨は夜には止み、日曜日は晴れのお天気予報です。風はあまりないので良馬場まで回復するかどうかですが、稍重発表でも良馬場と同じと考えてもよさそうです。
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